
単独出場高田 全国の舞台で苦戦も成長実感/全日本学生室内個人選手権
全日本の壁は高かった。全国から集結した強豪がひしめく今大会。高田はそのレベルの高さに打ちのめされ、満足な結果を残すことができなかった。その中でも「ちょっと泣きそうになりました」と振り返ったのは序盤で放った一本の的外。そこから予選突破のための点数も伸びず、ほろ苦さが残るインドアインカレデビューとなってしまった。それでも切り替えをスムーズに行って後半に巻き返し。自身の目標点を越える551点で試合を終えた。ハイレベルな全国の舞台で「爪痕を残そう」と粘り強く気持ちを奮い立たせ、最後まで意地を見せつけた。ここで培った気持ちの強さを今後のプレーでも再び体現し、より高い結果に結びつけていきたいところだ。
下を向いてばかりはいられない。成長もできたインドアシーズンだった。複数の大会を通じて大崩れすることのない点数は「安定してきた」と分析。これから始まるリーグ戦、射線入りが確実視される高田の成長や経験がチームにもたらすものは大きい。冬を越え、無限の可能性を秘める明大の新たなエースが躍進する。
[石渡小菜美]
試合後のコメント
高田
「今日は最初全然点数が乗らなくて、途中でM=的外を射ってしまったんですよ。ちょっと泣きそうになりましたね。でもここで何か爪痕を残そうかなと思いまして。全国大会っていう大舞台で、550点っていうインドアの一つの点の基準があるんですけど、そこを越えられるようにはってことで後半追い上げて、550を越えられたので、そこが切り替えの良さっていうか今年の冬の成長かなと思っています。(点数は)551点です。大外しはしてない点数なんですけど、今年大学生のレベルはすごい上がっていますし、予選突破はもう無理な点数を射っちゃいましたね。(原因は)それはもうただ一つ、その一本のMですね。関東の大会が12月の中旬ですね。もう2月の後半なんでだいぶブランクがあって。アウトドアの試合も入ってきたので、そちらの方の練習との兼ね合いが難しかったですね。関東の緊張は『普通に射てばインカレに出られる』っていう緊張だったんですけど、今回はどちらかというと近大さんとか日体さんとか、雑誌とかに載っている人たちが周りにいるっていう状況の緊張でしたね。まず高校生以来の久々の全国大会なのに、的外はありましたけれども過ぎたことは仕方ないんで。それにしては切り替えがちゃんとできて、点数もそんなにめちゃくちゃ低くはないんで。来年は一本的外を射ったくらいで予選に落ちないくらいの点数を出せるように精進していきたいと思っています。春のリーグ戦もこれを機に、最近調子悪いんで何か変わってくれるように頑張っていきたいと思います。今季のインドアはどちらかというと試合自体4回しか出ていなくて、そのうち全部550点っていう一つのボーダーバッジラインを切っていないんで。今回M射ちましたけれど。安定してきたというのは一つの成長かなと思います。次に575っていうレッドバッジが取れる点数なんですけどそこをまだクリアしていないんで、来年はそこで安定してクリアしていきたいと思っています。春のリーグ戦は自分がチームを引っ張っていく方の立場にいるのは周りも知っていますし、自分もそういう状況なので責任もありますけど、だからってプレッシャーに感じずに『自分が引っ張っていくんだ』という感じで今年は考えています」
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