(8)決勝「勝てたのはチーム全員の力」/AFCU23選手権2016

2016.02.15
(8)決勝「勝てたのはチーム全員の力」/AFCU23選手権2016
 決勝の相手は宿敵韓国代表。日本代表は前半20分と、後半立ち上がりに失点を喫し2点ビハインドの苦しい展開に。その後も韓国にペースを握られるが何とかしのぎ続けると、後半22分に途中出場の浅野拓磨選手(サンフレッチェ広島)が鋭い抜け出しから得点し反撃の口火を切る。その1分後に矢島慎也選手(ファジアーノ岡山)が同点ゴールを決めると、後半36分に再び浅野選手がゴール。3-2の大逆転で日本代表が韓国代表を下した。大会を通じて全勝、リオ五輪への切符を手にした日本代表がアジアの頂点に立った。

――日韓戦
室屋「メディアの方々も盛り上げてくれていましたし、僕たちも自然とテンションが上がる相手でした。最初に2失点して非常に難しい試合にはなりましたけど、これまた劇的な展開で韓国を倒せたというのはすごいうれしかったですね」

――決勝直前に南野拓実選手(ザルツブルク)がチームから離脱
室屋「拓実自身がまたザルツブルクでの厳しい争いがありましたし、みんなも納得して送り出しました。拓実もすごく明るいやつですし。拓実がいなくなったからといっても、ここまで誰が出ても勝てるということは証明できていたので何の不安もなかったです。決勝では矢島くんが2得点に絡む大活躍でしたし、とにかく優勝できて良かったなという感じです(笑)」

――強み
室屋「1対1の部分は今大会でさらに自信が持てていましたし、この試合でも自分の強みというか特長が出せたかなと思います。ただ2失点というところに責任はありますし、ポジショニングを含めた細かい部分を改善していかなければいけないと思いました」

――後半3得点の大逆転劇
室屋「最後まで諦めずにやり続けた結果だと思いますし、監督、コーチの采配といった戦術のところで勝ったのかなと思います。勝負強さというのが表れましたし、勝てたのはチーム全員の力かなと思います」

――アジア制覇の要因
室屋「周りはいろいろ言っていましたけど、僕たちは獲れないとは思っていませんでした。周りが言うことに対して『絶対に獲ったろう』と思っていたので、それが反骨心になって逆に良かったんじゃないかなと思います。テグさん(手倉森誠U23日本代表監督)がもともとこの大会は絶対に優勝するぞと大会始まる前から言っていたので、それが結果としてちゃんとついてきましたし、この勢いのまま五輪に臨めるということはすごく良いことだと思います」

[鈴木拓也]

次回はリオ五輪を見据える室屋の決意に迫ります。
更新は明日2月16日です。お楽しみに!