(7)準決勝「試合に勝って初めて泣いた」/AFCU23選手権2016

2016.02.14
(7)準決勝「試合に勝って初めて泣いた」/AFCU23選手権2016
 勝てばリオ五輪への切符を手にすることができる準決勝の相手は、この世代がAFC U19選手権2012、AFC U22選手権2013のベスト16と、2014年の第17回アジア競技大会グループステージで敗れた因縁の相手イラク。久保裕也選手(スイス・ヤングボーイズ)の得点で先制するも、前半終了間際にセットプレーから同点に追いつかれる。そのまま延長戦に突入かと思われた後半アディショナルタイム、原川力選手(川崎フロンターレ)のミドルシュートが突き刺さり勝ち越し。日本代表はイラク代表を2-1で下し、6大会連続となる五輪出場を決めた。

――勝てばリオが決まる一戦
室屋「前日練習でも落ち着いて、みんないつも通りやっていました。そんなに緊張していたという感じではなかったです。グループステージで勝っていくにつれてどんどん自信になりましたし『やれる』という気持ちがあったので、落ち着いてベスト4に挑めたと思います」

――昨年のアジア大会でも敗れた宿敵イラク
室屋「強い相手だというのは分かっていましたし、簡単にはいかないというふうには思っていました。自分自身もアジア大会のイラク戦に出ていて負けていたので、借りを絶対に返してやろうと思っていました。その中で劇的な勝ち方ができたことは本当に良かったです」

――先制するも追いつかれ
室屋「イラクはイランよりも力が劣っているなということは感じていましたし、ここで負けて3位決定戦に回ったら本当に難しい大会になるなと思っていました。ここで絶対にイラクを叩かなあかんということは試合中もずっと思っていました」

――アディショナルタイム。原川選手の劇的ゴール
室屋「あの時結構近くにいたんですけど、入った瞬間テンション上がって騒ぎましたね(笑)。プレッシャーもすごくありましたし、6大会連続で五輪をつなげることができて本当に良かったです。ドラマのような勝ち方でしたよね(笑)」

――試合に勝って初めて泣いた
室屋「あんまり負けても泣くタイプではないんですけど、あの試合は勝って初めて泣きました。それだけのプレッシャーがあったのかなと思いますし、まずそれを達成できたことで少し安心したのかなと思います」

――6大会連続の五輪切符
室屋「もちろんうれしかったですし、それをつなぐことができて本当に良かったです。劇的な勝ち方もそうですけど、このチームで五輪の出場権をつかみ取れたことが良かったです。あと一つでアジア王者ということでも、チームの雰囲気はかなりいいとこにあったと思います」

[鈴木拓也]
 次回はノックアウトステージ決勝韓国戦を振り返ります。
更新は明日2月15日です。お楽しみに!