
男女フルーレ個人は振るわず 1年岸が最高成績/全日本選手権
[男子フルーレ個人]
岸が着実な歩みを残した。予選を2勝3敗の41位で通過し迎えた1回戦。序盤からリードを保ち岸のペースで試合を進める。第3セットに入ると3連取を許し10―9と迫られるが「欲しからずにちゃんと下がってじっくりと時間をかけた」と冷静さを失わずに3連続ポイントを挙げ13―9まで差を広げた。続いてまたも3点を奪われるが2連取で15点目を挙げるとガッツポーズ。15―12で勝利を挙げ、2回戦に進出した。2回戦では今大会準優勝と躍進した世界ジュニア選手権日本代表の西藤(JOCエリートアカデミー)に7―15で敗戦。「スピードに付いていけなくて終始動かされた」と相手の素早い攻撃に対応できず、連取も序盤に1度あったのみと相手ペースで進められた。それでも高校2年次に予選敗退、高校3年次に1回戦敗退だったという全日本で2回戦敗退。1年ずつ成績を上げ確実なレベルアップを見せた。今年度残す試合はJOCジュニア・オリンピック・カップ。昨年度ベスト8入りを果たしているこの大会でさらなる好成績を狙う。
池畑は初の全日本出場で予選を突破した。今年度はインカレにも初出場と躍進した1年に。トーナメント1回戦で西藤に5―15と大敗したが、序盤は3―1とリードする場面も見せた。「技術とかよりも少し自信が付いた」と全日本での経験を来年度以降に生かす。
沖本と道脇は共に1回戦敗退に終わった。道脇が35位、沖本が36位で予選を通過したものの、格上の選手相手に勝ち上がることはできなかった。
[女子フルーレ個人]
山岡は予選を突破することができなかった。インカレを最後の大会と位置付けていた山岡だったが、今年最終戦の全日本選手権にも出場。予選プール初戦では5―4で勝利を挙げたが後が続かず1勝5敗で予選敗退となった。
全日本選手権の全日程が終了した。ベスト8以上に入ることはできなかったが、国内最高峰の舞台で得たものは大きい。ジュニアのカテゴリーに入る下級生以外は今年度の試合を終え、来年度に向けた課題も見つけた。1年生は残す大会、昨年度古俣潮里(政経2=新潟)が優勝したJOCジュニア・オリンピック・カップでの上位進出に期待が懸かる。
[谷澤優佳]
試合後のコメント
池畑
「結果は良くなかったが初めて全日本に出場できた。予選は悪かったがたまたまトーナメントに上がることができた。いい経験になった。(1回戦の相手は)元々強くてだいぶ劣勢というのは分かっていた。思い切ってやろうと思った。結果は予想通り。周りのメンバーが全日本に出場していて、自分も出場できたことで技術とかよりも少し自信が付いた。(2回戦で同じ相手に当たった)岸に自分がやった印象とかは伝えたが、岸も色々考えているのでプレースタイルを崩さない程度。去年はインカレも全日本も出れず、全然駄目だった。今年の結果に満足しているわけではないが、去年と比べたら最低限のところはクリアしていけたと思う」
岸
「予選をもう少しよくしたい。控えめではないけれど弱気になってしまう。もう少しいい勝負ができたかなと思う。1回戦は頭使ったというか、いい感じに時間使って自分のペースでできたような感じがする。(追い付かれかけた場面は)自分が勝っていたので欲しからずにちゃんと下がって下がってじっくりと時間かけて取れるかなと思った。全日本は高2、高3の時に出て、高2で予選落ち、高3で1回戦負けで1個ずつ上がっている。(2回戦は)高校生に負けて悔しい。スピードに付いていけなくて終始動かされた。速くて、突かれたところが痛い。突いても負けている感じがあった。ちゃんと自分で権利ももっと確実に取れるようにしないと駄目。(大会を振り返って)今の大学生も結構強いので、このくらいのレベルで勝っていかないといけないかなと思う。強い人が出る大会に出ると、自分のスピードも力も技術も全然足りてないなと思う。フットワークで強い人に付いていけるようになりたい。動けていればチャンスはあると思う。(残すはJOCだが)去年ベスト8取ったので、今年はそれ以上目指して頑張りたい」
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