
関西学大に2-4で敗北 日本一の夢果たせずシーズン終える/全日本大学選手権
3失点目が大きくのしかかった。後半7分に右サイドでMF小林(関西学大)にドリブル突破からのクロスを許すと、FW呉屋(関西学大)の落としをMF小野(関西学大)に押し込まれた。「3失点目は失点する時間帯もそうだし、スキがまだまだあった」(和泉)。前半で2点差を追い付き、流れは明大にあっただけに手痛い失点となった。「3点目取った方が流れつかむのはみんな分かっていた」と差波優人(商4=青森山田)。3失点目以降、守備を固めた相手のブロックを崩すのは容易ではなかった。今季はここまで、1敗しか喫せずに全学生大会を制している関西学大の勝負所での強さ、試合巧者ぶりを見せつけられた。
「普段の明治の姿ではなかった」と守備の要の山越康平(法4=矢板中央)。前半の2失点もサイドで個の突破を許しクロスを上げられてからのもの。堅い守備が持ち味の明大だったが、関西大学リーグ通算150点をマークした呉屋、J1・ヴィッセル神戸に内定している小林など圧倒的な攻撃力を誇る関西学大の個を封じ切れなかった。「一対一で負ける場面があった。3原則で相手の方が上だった」と試合後に淡々と振り返った栗田大輔監督。明大の原点である3原則の球際・運動量・切り替えで相手を優位にし、最後まで修正できなかったことを悔いた。
成長の跡はピッチに残した。前半の2点ビハインドの状況でも前線の選手にパスを当て後ろの選手の早いサポート、焦らず攻撃でリズムをつくり出した。前半27分、柴戸海(政経2=市立船橋)のパスを受けた和泉は、相手DFライン裏にオーバーラップした室屋にドンピシャの浮き球でパス。室屋は冷静に切り返して相手DFを交わすと左足でシュートを決めた。37分には道渕諒平(農3=べガルダ仙台ユース)がペナルティアリア内でドリブルを仕掛けた際のこぼれ球に後ろに走りこんでいた和泉が反応。ゴール右隅へ流し込み同点。「攻撃の面で2失点した後に取り返せた。大臣杯からしっかり成長できた」(髙橋諒・文4=国見)。関西学大から勝利こそは奪えなかったが、チームの成長の証は残した。
「毎年惜しいところで優勝できなくて、なぜできないのかという部分の答えを出せなかった」(和泉)。総理大臣杯準優勝、関東大学リーグ2位。あと一つでビッグタイトルを逃し続けた今季。「最後に優勝へ導いて、本当に強い明治を築ければ、来年以降の明治も変われる」と大会前に語っていたが、最後のタイトル獲得のチャンスものにできず。大舞台での勝利、優勝の経験が、明大をもう一つ上のレベルに導くと信じていただけに悔しい幕切れとなった。来季、チームの主軸となる服部一輝(法3=札幌大谷)は「このメンバーでタイトルが取れなかったのはなぜなのかを考えたい」とこの一戦を糧に、来季のタイトル獲得を誓った。
★4年生と共に引退を迎えた神川明彦総監督★
「悔しく終わるのが、いつも僕の人生なので」。試合後のミックスゾーン、清々しい表情で語った。J3・グルージャ盛岡監督の就任が決定し、22年間指導者として携わった明大を今季限りで離れる神川総監督は、この日が引退試合に。笑顔で終えることはできなかったものの、いつにも増して力強い言葉で22年間を振り返った。「悔いなき22年間なので、思う存分やらせてもらったので、これを次にどう生かすかしか考えていない。本当に明治で幸せだったなと思います」。3原則の徹底、朝6時から練習などの改革、そして数々のタイトル。明大サッカー部に大きな財産を残した名将の偽らざる本音だった。プロ、社会人、それぞれの進路に進む4年生と共に旅立つ指揮官の、新たな旅路が始まる。
[西田理人]
試合後のコメント
神川総監督
「完敗ですね。1点目はミスから失点。2点目は髙橋が相手の11番にきちんとした対応ができずに、呉屋の得意な形になってしまった。追い付いたところで一回リセットできたと思うんですけど、常に追い掛ける展開には慣れていなかった。全体的に動きも良くなかったし、完敗ですね。ハーフタイムはとにかく一対一のことを言っていた。結局3点目も小林に室屋が振り切られたところ。一対一の対応で後手を踏んだなという印象。そういう意味でも関学は切れていた。コンディションが良かったと思う。3原則の部分も全然だった。及第点だったのは、小出と和泉ぐらい。あとはみんな良くなかった。中2日で延長戦で死闘を演じたけど、相手も延長をやっているので、相手の方が鍛えられた集団だったのかなという印象。去年の2度の準優勝の悔しさもあるし、我々以上に経験を積んできていた。今シーズンも2回しか負けていないので。それだけの力があるチームだなと改めて関心して見ていた。うちも経験値は積ましているけど、負荷のかかったゲームでは、ちょっとしたところで、勝ち切れていなかったところが、相手の方が上澄みがあったなという印象ですね。精神的にも肉体的にも戦術的にも技術的にもすべてにおいて、関学の方が1枚も2枚も上手だった。今日は僕にとっても明治の引退試合になった。僕の人生らしいなと。そういう感じがします。悔しく終わるのがいつも僕の人生なので。次のステージに向けて、また今年1年学ばさせてもらったので、生かしたい。悔いというよりは、実力なのでしょうがない。総監督なのでチームにコミットできるわけでもないし、栗田がつくってきたチームなので、最後は勝たせてやりたかったけど、関学の方が強かったということでしょうね。タイトルは簡単じゃないんですよ。アミノ杯を取っていることを忘れて欲しくないし、去年も天皇杯に出ている。だから、そういう積み重ねの先にビッグタイトルがあるので。僕がインカレ取った時も51年ぶりだった。インカレ優勝を軽々しく口にできないといろんな意味で選手も理解してほしいですね。選手たちにもこないだ伝えた。この大会は難しいと。だだビッグタイトルは取れていないよね、そんな簡単じゃないよと。みんな簡単に口にするけど、リーグ2回取った、これだって死に物狂いで取っているので、そんな軽々しく扱えないよと伝えてつもりなので。その悔しさ、難しいさは彼らが1番痛感していると思うので、いつになるかわからかいけど、いつかタイトルを取ってもらいたい。悔いなき22年間なので、思う存分やらせてもらったので、これを次にどう生かすかしか考えていない。本当に明治で幸せだったなと思います」
栗田監督
「関西学院さんが本当にいいチームだった。立ち上がりの入りが悪くて、いわゆるイージーなミスが続いてしまった。そこから相手に攻められるというところが、今日はちょっとどうしたのかなという入りだった。2点を取られてから自分たちで目が覚めた感じだった。それで2点取って追いついて、自分たちのペースで来るかなと思ったら後半の立ち上がりがまた悪くて、後手後手のサッカーになってしまった。チャンスはあったので、決定機で決め切れなかったのは一つの敗因だと思う。あとは一対一のところで、前半は負けている場面が多かった。さすがにみんなの疲れがあったことはあったと思うが、それというよりは全体として立ち上がりの25分くらいまでのサッカーが悔やまれる。なかなかタイトルが取れないが、これが現実だと思うので鍛え直して来年につなげていきたい。(相手が総理大臣杯決勝で破れた関西学大だったことへの意識は)同じ相手に二度負けるわけにはいかないので、そこに対する気持ちは相当入っていたと思う。選手はよくやってくれたと思うし、1年間を通して後期のリーグ戦なんかは本当に成熟してきたと思う。サッカーだけでなく、日常生活のところから自発的にやっていたので、その分最後は優勝させてあげたかった。(戦力が整っていながらもタイトルには届かなかったが)その要因が何なのかは今は分からないが、負けている事実があるのでそこのところをよく分析して、来年はごそっと人が抜けて変わることがあるかもしれないが、そこの原因を突き詰めていきたい。誰がというよりチーム全体で原点に戻って必死こかないとなかなか勝てなくなってくると思う。一対一で負ける場面があったので、今日に関しては3原則というところで相手の方が上だったと思う」
和泉
「単純に毎年惜しいところで優勝できなくて、なぜできないのかという部分の答えを出せなかった。毎年優勝するために4年生が中心となってチーム全員で何が必要かは考えていたし、誰一人違うところを見ずにそこだけを見て、トレーニングしてきた。本当に何が足りなかったのが毎年分からなくて、やっていることは間違っていないと思うけど優勝できていない結果から見ると何かが足りなかった。そういった意味では今年の関学は、すべてのタイトルを取っているし、本当にお手本だし見習わなければならないと思う。やっていて技術もあるけど、メンタリティーがぶれないところだったり、一人一人が強い意志を持ってぶれずにやっているのは感じた。そこはもっと明治が強くなっていかなければならないところ。自分たちのやっているサッカーもそうだし、やらなきゃいけないことがぶれないなと感じた。そこは自分たちのやってきたことを信じて出せるかと、やれるだけのメンタリティーがあるかという部分で関学が上だった。本当に強いメンタルの部分は後輩にもっと強く持ってほしい。2点取れたのは良かったけど、勝ち切れないのがまだまだ自分たちに弱さがあったのかなと思う。3失点目は失点する時間帯もそうだし、立ち上がりで取られるのはよくなかったし、スキがまだまだあった。失点してからはあまりチャンスをつくれなかったので、難しい試合だったけど最後まで諦めずにできたので少なからずチャンスはあったし、そこを決めれずに4点目を決められたのは本当に悔しい。満足はしていないけど、4年間やり切ったなという思いはある。今日も個人的にはあまりよくなかったけど、結果を出す部分にはこだわりを持っていたので、1得点1アシストだけど、もっと取れたと思うのでそこの部分で決めていればというのは自分の課題。そこはもっとこれからこだわりたい(タイトルについて)単純に悔しいし、あと一つのところでタイトルを取れなかったのがなんでなのかを見つけられなかった。毎回惜しいところで終るということは、勝負強さだったり、技術ではなく気持ちやメンタル面が足りなかったのかなと思った。そこをもっと来年は強く持ってやってほしい。(神川総監督退任について)やっぱり悔しい思いはあるし、4年間神川さんにお世話になっているので優勝して気持ちよく旅立ちたいというのがあったので、本当に悔しい。でも、これからがあるのでお互い前向きに成長できるように頑張っていきたいと思う」
差波
「負けてしまったことに関しては悔しさもありますけれど、なによりこのチームでサッカーをやれたことが僕にとっての貴重な財産です。1失点目は僕のパスミスからでしたし2失点目は少し不運な形でしたけれど、そのあと2点返してくれたことでまたチームが前を向いたので、その2失点で崩れなかったことがチームとしては良かったかなと思います。特に失点したからどうこうと言うわけではなく、やるべきことをやって2得点なので。焦らずやろうってのは声を掛け合いました。関学は大臣杯で負けててリベンジっていう所では相手の胸を借りるつもりでやってやろうと思っていましたし、夏はあと一歩で負けたので今度こそ勝ってやろうっていう気持ちでやっていました。夏のパワーポイントを栗田さんが持ってきてくれたのでそれを見たりはしたんですが、相手のコンセプトを理解するっていうのも大事ですがやるのは僕たちなので。戦術も大事ですけれど最後は気持ちが大事なのでそこは関学が上だったのかなと。ハーフタイムは栗田さんがこのまましっかりやろうっていうのは話してました。拮抗した試合だったので3点目取った方が流れつかむっていうのはみんな分かっていました。服部中心に後ろはしっかり集中しててくれてたと思いますし、でも失点してしまったのには理由があるのかなと。僕には次はないんですが、この悔しさは忘れちゃいけないので、プロでどう生かすかだと思います。インカレは難しい大会で、4年生だと最後の大会で難しさはあるんですが、今年は後期ああやって巻き上げた要因としては部員全員が同じ方向を向いて毎日毎日サッカーをやってることが要因だと思いますし、結果こうやって負けてはしまったんですが得点できたことは素晴らしいと思います。色々あると思うんですが、終わって感じることはたくさんありますけど、運だったり最後の質だったり、このメンバーだからとかじゃなくて、今年はたまたまプロに行く選手が多くて周囲からの期待っていうのはあったと思うんですが、その中で勝つっていうのがどれだけ難しいかっていうのもわかったので。強いから勝てるんじゃなくて勝ったチームが強いのかな、メンバーじゃないのかなっていうのは感じました」
髙橋
「前半2失点したんですが負ける気しなくて、前半のうちにちゃんと取り返してこのままいけるかなって感じだったんですが後半にまた失点してしまったのでしょうがないかなと。自分たちのサッカーやれば点を取れるっていう自信はありましたし、試合始まってからも関学はそんなに良くなかったので。ゴール前の厳しさの部分では、攻撃の面で2失点した後にちゃんと取り返せた。大臣杯からしっかり成長できたと思います。守備は3失点してしまったので、自分の責任の部分もありましたし。まだまだですね。関学がしっかり修正してきたっていうのもあるんですけれども、後半すぐに点を取らせてしまって。3失点目の後も決められるチャンスはありましたし、その後点を取れなかったのはここでずっと課題だった決定力っていうのが出てきちゃったのかなとは思いました。3失点分サイドから失点して、SBとしてはサイドからやられてるっていうのは悔しいですし、関学は狙いとしてサイドから上げたのに呉屋が飛び込むっていうのがあって、それが分かっていたので1回目は対応できるんですけれども、セカンド取られて決められたりっていうのがあって。やっぱりそこのセカンドボールを抑えられなかったのは今日大きかったと思います。明治のやってるサッカーっていうのは難しいので攻撃の精度であったり守備の精度であったりがもう少しあったら。選手はそろっていました、どうしてもみんな個人でいきたがるんですけれども、もう少しチームとしての質が高ければタイトルに近付けたのかなと思います。こういう試合で負けて終わってしまうのはしょうがない部分もありますし、これをどうこれからに生かしていくかが大事なのかなと思います」
山越
「相手が上手だったというか、自分たちがダメダメだったのでこれじゃあ勝てないなという感じでした。1失点目は自分が小林に抜かれてクロス上げられたのがきっかけだったので、自分も上げさせちゃいけなかったでしたし、自分もまだまだやるべきことがあるし課題に向き合わないとなという感じでした。順大戦も3失点して今日も3失点して普段の明治の姿ではなかったですし、そういう中で自分がまとめなきゃいけないんですけれども、やり切ることができなかったのが悔いです。一対一で抜かれないとかクロスをあげさせないとかそういう基本的にやってきていたところで相手に負けてしまっていたので、そこかなとは思います。いつもと距離感だったりがちがったんで、チームとして守れなかったのが守備が崩れてしまった要因なのかなと思います。自分と悠太の前のスペースが空いてしまった時間帯っていうのがかなりあって、そこで間延びしちゃっていたのでそこで距離感が違いました。2失点した時は気持ちが落ちるんですが、失点しても落ちるなってこの4年間ずっと言われ続けてきたので、気持ちを落とさないように自信もってプレーしようと心掛けていました。3失点目はやられちゃいけない時間帯でしたし苦しかったですけれども、まだ時間的にも失点したからといって終わってしまうわけじゃなかったので、もう一度みんなで気持ちを切り替えました」
藤本
「勝てるという自信はあったが、相手も強いので、今日は相手の方が上だったのかなという印象。立ち上がりに2失点こそしたが、相手も立ち上がりはそんなに良くはなかったので、やるべきことがはっきりとしてから2点取れたので、結果的に失点はもったいなかったが、それでも勝つことができた試合だったのかなと思う。今大会は僕はあまり良くなかったので、チームに対して得点で貢献できなかったのは自分の実力だと思うし、来年からもそこは突き詰めていかないといけない。ここで4年間やれたことは誇りに思うし、4年生としてチームのために走ったり、いろんなところで貢献できたらいいなと思ってやれたことが大きかった。ハーフタイムは今のままやり続けていこうということだけ話をした。(勝敗を分けた場面は)僕は3点目だと思っている。自分たちが3点目を決めていればというところはあったし、守備の選手は本当に頑張っていて、相手の攻撃の特長も詰んでくれていたので3点目が勝負を分けたと思う。僕らが取れなかったところだと思う。みんな戦っていたし、試合に出ていない選手とも今日は距離が近かったので、このチームでやれていることに本当に誇りを感じながらプレーしていた。(タイトル獲得に足らなかったものは)何が足らなかったのかは今は分からないが、そこを後輩たちには考えてほしいし、それを考えないとまたタイトルを取れずに終わってしまう。僕もこれからサッカー人生が続いていくので、大学での経験、自分に足りないところを見つめ直して次のステージで生かしたい」
小出悠太(政経3=市立船橋)
「悔しいという気持ちが一番だし、失点は防げたのかなと振り返って思う。悔しさしかない。相手の最初の勢いもあって、自分たちの力を出し切れなかった。後手になってしまったし、4失点は自分に責任がある。前半2点を取って盛り返すことができたのは良かったが、後半は最後のところでの質で相手が上だったと思う。(ミスからの失点となったが)別にミスをしても、他の選手が補ってフォローすればいいという考えなので、ミス自体には何も思っていない。相手の奪ったあとの攻撃の早さへの対応だったり、もう少しクリアをはっきりとできたとも思う。(ハーフタイムは)立ち上がりの悪さは監督にも指摘されたし、2失点によって自分たちも目が覚めてという形だったので硬さは少しあったのかなと思った。自分たちもチャンスがあった中で、決め切ることができなかった。一対一では勝てていた時間もあったし、あとは自分たちの時間帯でどういうゲーム運びをするのかが大事になる。試合中に相手の変化に対応できる柔軟性も必要になると思う。(今シーズンの戦いぶりは)個人技がある選手も多いし、前線にも中盤にも最終ラインにも、和泉さんや山くんみたいなタレントがいて、最後優勝させてあげられなかったことが申し訳ない。このメンバーがいても優勝できなかったので、来年は何かを変えていかないといけない」
服部一輝
「(相手が総理大臣杯決勝で敗れた関西学大ということで、特別な意識は)あのときも不運な形ではあったが2失点をしてしまったので、全国の決勝で敗れるということは大きい。優勝した側とそうでない側には大きな差があると思った。なので関学に勝って優勝したいという気持ちが強かった。チームとしてはそこまで悪いというわけではなかったが、僕自身のプレーがあまりゲームにあまり馴染めていなかった。実際4ー2という結果ではあるが、攻撃陣が2得点してくれているので4失点が重かったと思う。(立ち上がりは)最初の5分間は悪くはなかったが、1失点目をして立て続けに2失点目をしてしまったことが、僕を含めてディフェンス陣の責任かなと思う。(ハーフタイムは)栗田監督は絶対に勝てるぞということを言い聞かせていて、僕自身も負けるような感じもなかった。追い付いた側だったし、流れは明治にあった。このままやってきたことを落ち着いてやろうという話をした。(勝負を分けた3失点目の場面は)ニアに少し引っ張られてしまって、フォアががら空きになってしまった。その場面というのは準々決勝でもあったシーンで、その同じシーンを作ってしまったことは僕の責任。ディフェンスのズレもそうだが、僕自身の周りを動かす力がなかったからだと思う。4年生に対して申し訳ないという気持ちしかない。こんなにも素晴らしい4年生がそろっていながら勝てなかったことは、下級生に大きな責任があると思うし、4年生もそうだと思うが全然納得のいくシーズンではなかった。僕たちは来年に向けて、今シーズンこのメンバーでタイトルが取れなかったのはなぜなのかを考えて、どういったチームづくりをすべきか考えたい」
室屋
「関学の方が自分たちが嫌がるようなところにボールを蹴ってきていた。そういうところで関学の方が上だったのかなと思う。ハードワークはどちらのチームもしていたが、一対一の局面で負けるということが多かったと思う。個人として点を取れたことは良かったけど、チームを勝たせることができなかった悔しさの方が大きい。ゴール前の最後の質というところが、こういうハイレベルなゲームでは大事になると思うし、今日は関学が勝っていたのかなと思う。4年生はレベルの高い選手がたくさんいて、練習から本当にレベルが高かった。プライベートでもみんないい人で本当に尊敬できる先輩ばかりだったので寂しいという気持ちが一番大きい。竜司君とか、山越君とか、諒君とか、4年生は練習に取り組む姿勢がすごくて、本当に意識が高かった。今年は色んな環境でサッカーができて、本当に充実した1年になった」
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