
早大にフルセットの末敗れ4位 4年生は笑顔で引退/全日本大学選手権
12月6日。この日はラグビーも明早戦が行われており、選手も観客も熱気が高まる中試合が行われた。スターティングメンバ―は瀧野、與崎風人(政経4=鹿児島商)、小野寺徹(営4=東洋)、原潤一(文4=習志野)、濱中俊生(商3=弥生)、加藤寛樹(政経2=創造学園)、辰巳遼(文2=清風)。
最高のスタートを切った。勝負の1セット目、與崎のフェイントで1点目を奪うと流れは一気に明大へ。4―3から怒涛(どとう)の7連続得点で早大を突き放す。その後も濱中のスパイクと小野寺のブロックを得点源に得点を積み重ねた。セットポイントを取った場面から連続失点を許すも加藤が決め切り25―15で大事な最初のセットをものにした。
続く2セット目も勢いよく進めたいところだったが、準決勝で中大からセットを奪った早大も集中力を切らさない。明大が瀧野のスーパーレシーブから粘りを見せると早大もキャプテンの福山の速攻を中心に強打を打ち込む。互いに良さを見せながらジュースの展開となるも、最後は早大サーブに押され29―31とセットを奪われた。しかし瀧野も「1、2セット目は理想の展開」と話す試合運びを見せた。
その後3セット目を早大、4セット目を明大がそれぞれ奪い、勝負は運命の最終セットへ。春季リーグ戦、秋季リーグ戦とフルセットで早大が勝っているこの対戦はまたしても最後までもつれ込む形となった。序盤は明大がペースを握り8―6とリードしてコートチェンジ。しかし「早稲田のほうが勝ちたいという気持ちが強かった」(岡崎吉輝監督)とスパイクミスが出始めたところから早大に逆転を許した。濱中が3枚ブロックを打ち抜く気合のプレーで12―12としたが、最後は福山(早大)に完璧なAクイックを打ち込まれた。瀧野が飛び込むもボールには届かず。13―15でこのセットを落とし、メダルをあと一歩のところで逃した。
敗れはしたが、試合後選手、監督らは「今季のベストゲーム」と口をそろえた。1年間目指してきた「粘りのバレー」を思う存分に見せつけ、大勢の観客を沸かせた。ベンチも応援席もチームが一つになり、最高の舞台で最高の試合をやり遂げた。「全員がバレーボールを本当に楽しんでいた」(瀧野)。その言葉が全てを表していた。

インカレを通してチームが一つになった
飛躍のインカレ 直前の練習試合がカギ
躍進のインカレだった。昨年のチームからは杉本匠選手(平27政経卒・現富士通カワサキレッドスピリッツ)が抜けたが、その他はほぼ変わらないメンバーで臨んだ今年。春季リーグ戦は8位、東日本インカレは決勝トーナメント2回戦敗退、秋季リーグ戦は7位と結果を残せなかった。「このチームが本当に強いのか自問自答していた」(岡崎監督)。しかし、インカレ前の練習試合からチームの雰囲気が変わった。
11月の土日にほぼ練習試合を入れ、それまでどんな相手と試合をするときも持っていなかった目的意識を持って全ての試合に臨んだ。勝ち負けではなく、内容にこだわりチームとしてのまとまりを磨いていった。その成果が出たのは最後の練習試合。今大会連覇を果たした中大と行い、1セットを奪った。「チームの中も外も一つにまとまっていた。その時期から勝ちたいという執着心が見えてきた」(瀧野)。インカレに光が見えた瞬間だった。
インカレでも一戦一戦強くなっていった。予選リーグからの出場となったがそれが功を奏し、試合を重ねるごとにプレーに厚みが生まれていった。学芸大、東亜大、日体大を下した試合はチームがまとまり、誰もが勝利を信じて疑わなかった。チームの最後の試合となった早大戦でベストゲームができたのも、そこまでの過程があったからだった。
瀧野を中心に、4年生の活躍が光った今年のチーム。3年連続でセンターコートに立つことができたのも、2年前の東日本インカレ初優勝からチームに自信があったからだろう。1年次から出場してきた瀧野も「あの優勝があったから3年連続でインカレのセンターコートに立てた」と話す。得た自信を確信に、バトンを来年にもつなぎたい。濱中新主将の下、チームはもう一度動き出す。「毎年センターコートで悔しい思いはしているけど、僕たちにはまだ来年その悔しさを返せる場所、時間が残っている」(濱中)。逃している決勝、そして日本一へ。明大バレー部の挑戦は終わらない。
[石渡遼]

個性豊かな今年のチーム
試合後のコメント
岡崎監督
「すばらしい試合。今までで一番いい試合だった。1セット目の最後に流れが切れてしまって、2セット目もそのまま入ってしまった。そこが敗因かな。(最終セット)早稲田のほうが勝ちたいという気持ちが強かった、それだけ。(インカレ)リーグの成績がふがいなく、最後トーナメントでちゃんとやってくれれば4に残るとは思っていた。でも実際残ってみると、本当に残ったんだと思う。いけたからには学生たちにもいい思いをさせたかった。そこはやっている本人たちがどういう気持ちだったか、それだけ。そこがみんな勝ちたいという気持ちが出てきたのが4まで残れた一番の要因。(直前の練習試合)今までは練習試合を勝手に組んで試合をして、学生たちがどういう気持ちで臨んでいたのか知らなかったのが正直なところで、11月は土日ほぼ練習試合を入れて、今までの対戦結果だとか相手の強弱は分かっていたので、瀧野にこういうスケジュールでこの相手にはこういう試合をやるぞと。勝ち負けももちろん大事だが、目的意識を共有できたのがこの1カ月の彼らなりの成果なのかな。(監督として2年目のシーズン)非常に苦しかった。去年51年ぶりにメダルを頂いて、そのメンバーからは一人抜けた状態でチームが残って、プレッシャーもあった。そのプレッシャーに負けていたのか、結果が残せず、本当にこのチームって強いのか自問自答しながら指揮を執っていた。最後このような形で終われて、終わりよければ全てよしじゃないですけど、最終的な結果としては満足している。(来年に向けて)今のところは何も考えていない。ただ、キャプテンや主要なスタッフは決めてある。一度チームを完全に解散して、それぞれのポジションで争いをしていくことになる。常に競争を醸成していくような練習をしていかないと不安はある。日々の練習から競争心をあおるようにやっていければ来年もセンターコートに立てると思っている」
瀧野
「1、2セット目は完全に自分たちの理想の展開だった。でも2セット目24―20から取り切れないのが、取り急いでしまうメンタルの弱さが出てしまったのかな。(3セット目落としたが)今日は自分の中では勝ち負けよりも思い切ってやって今このチームの持っている力を全部出し切ろうとしか考えていなかったので焦りもなく、楽しもうと思っていた。(5セット目)早稲田には春も秋もフルで負けていて、絶対に勝とうという意識で臨んだ。序盤リードされて、中盤はこっちがリードするどっちに転ぶか分からない展開だった。その中でいつもならみんな焦る気持ちが出たと思うが、今日はみんながバレーボールを楽しんでいる感じがあったし、最後まであきらめない気持ちもあった。(結果負けたが)今年ずっとレシーブと言ってきて、粘りというか自分たちが目指してきたバレーができた。(インカレ通して)秋リーグや早慶明定期戦とかチームのまとまりがなくて、でも全カレに入って後輩たちが4年生を勝たせてあげたいという気持ちが本当に伝わってきた。そこでチームの結束力も高くなって、大事な試合も全体としてテンションが低くなることがなく、いつもだったら負けているような試合も粘って勝てた。本当に一戦一戦を通してチームが強くなっているのを感じた。今日の試合もインカレの中でのチームの団結力が出た試合だと思うし、1年間粘って拾ってつなぐバレーをやってきて、それが出た試合だった。(試合前)このチームが最後、持っている力を全部出し切ろうとみんなに伝えた。昨日の負けから本当に悔しくて気持ちの切り替えができなかった選手もいたと思う。でも最後みんなで笑って終わろうと言って気持ちも上げてくれた。(インカレ前の練習試合)専修、中大との練習試合が自分の中では本当に大きくて、最後の最後にブロックの高いチームや速いチーム、自分たちより格上のチームとできたことで自信がついた。全カレに向けて勢いよく臨めた。(中大との練習試合)2回やって1回競った中でセット取れた。そのときはチームの中も外も一つにまとまっていた。その時期から勝ちたいという執着心が見えてきた。(1年振り返って)主将を務めてきて、好き勝手言っていた部分もあったし、頼りない部分もあった。でも最後までついてきてくれる後輩たちがいて、自分自身充実した1年間だった。春、東日本、秋と優勝を狙いながら上位にもいけない苦しい時期が続いた。それでも最初にこのチームができたときに掲げた目標が『全カレ優勝』だったので、そこだけ見ながら過ごしてきた。結果が出ないまま全カレに入って不安も大きくて、2年連続でセンターコートに立っているプレッシャーもあった。その中でやっぱり全カレでは後輩の力が大きくて、特に応援とかサポート面でもよく働いてくれていて、最後は後輩たちに勝たせてもらったという気持ちがある。後輩たちには感謝しかない。(同期)最後までばらばらでまとまらなかった。でも全カレ通してチームが一つになったし、学年も全カレの中で一つになっていた。学芸大戦も苦しかった東亜大戦も学年が一つになれたのが勝てた要因だったのかな。個性豊かで、プライドが高い同期ばっかりだった。でもやるときはやる同期で、大一番、ここぞという試合では頼りになった。プライベートもみんな思いやりがあって、いつも気にかけてくれたりした。今後もつながりを持つ人たち。(4年間)最初から最後までコートに立たせてもらって、4年生になるまではただプレーを頑張るというか、ただ来たボールを拾うことに徹して、楽しんでバレーボールをしていた。今年は主将になってチームのことも考えなければいけない中で、自分のプレーも何をしたらいいか見失うこともあった。チームのことを考えなきゃいけないというプレッシャーの中でやってきた最後の年だった。でも学生コーチで入ってくれた岩田さんだったり、OBの方、監督さん、いろいろな方に支えてもらいながら4年目は過ごせて、最後結果につながって自分たちらしいバレーもできたし恩返しはできたのかな。2、3年目は先輩たちのおかげでセンターコートに立たせてもらったので、悔いないと言ったら嘘になるけど、バレーボールだけ打ち込んだ4年間だった。楽しかった。(明治のバレー)粘りからリズムをつくるチームなので、リベロ中心のつくりが多かった。自分中心にチームをつくっていただいたり、明治に入っていろいろな勉強をさせてもらったし、高校では感じることができなかったゲームの流れをこの明治で考えさせられた。バレーボールに対する価値観も変わった。(印象に残っている試合)最後の早稲田戦も今後一生忘れない。あとは2年前の東日本優勝した決勝戦(対日体大)の大勝負も忘れられない。今年の東日本の亜細亜大戦も悔しくて、忘れられない。(東日本の優勝)明治にとって本当に大きかった。あそこで優勝したから、その年の全カレベスト4、次の年の3位、今年のベスト4があった。(2年前の4年生との関係性)2個上の先輩が本当に大好きで、引退して去年は最初のころ寂しかった。2年前も今日と同じコートで早稲田とやって2年前はストレートで負けて、先輩たちが悔しい思いをしていた。今日も見に来ていたので、前で早稲田に借りを返したいと思っていた。結果的には負けてしまったけど全部の力を出し切って先輩たちもすっきりしたと思う。(対早稲田について)早稲田戦になると自分たちよりOBの方が熱が入って、早稲田に負けるなと。他の試合と比べて明治を背負っているのを感じて負けられない気持ちになった。でも早稲田は本当にいいチームで、人数も少ないのにチームが安定している。代が変わってもチームをちゃんとつくりあげてきているのを感じた。(後輩たちに)今年何か残せたかといわれると何も残せていない。今回の準決勝、3決で勝ち切れなかったのを悔しい思いをさせた。自分たちが果たせなかった日本一を来年取りにいってほしい気持ちが強い。メンバーは変わるが、スタイルは今年とあまり変わらないと思うので期待している。今年の4年生のようにまとまらなければ、秋まで結果は出せないし、まとまれば全カレでベスト4まで来られる。そこを感じてもらって来年のチームが発足してから最初から出していってほしい。(今後の人生)本気で日本一を狙ってバレーボールができるのが今日で最後だったので、自分が目指してきたことは間違っていなかったし、あと二つ日本一までは届かなかったけど、今までやってきたバレーボールは人生で生かしていけると言われるので、仕事に生かしていきたい。OBになって明治を支える立場になるので、しっかり後輩たちがやりやすい環境を少しでもつくってあげたい」
小野寺
「(前日からの切り替え)昨日の負けが本当に悔しくて、今日もアップ前までどういうモチベーションでいけばいいのかと悩んでいた。優勝を目指してやってきてその一歩手前の準決勝で負けて、3位決定戦、試合があるのもきつい。それでもアップに入って、自分たちもそうだけどメンバーも、メンバー外の選手だったり、保護者や明治の関係者の応援もたくさんいたというのもあって、最後まで応援してくれているので、勝って自分のためにも今後のチームのためにも、応援してくれている方たちのためにもやるしかないと切り替えて意識して入った。(1セット目の出だし)めずらしい。チームとして昨日の負けから切り替えられて、今日の試合に集中しできた結果があの1セット目だったのかな。(第2セット)24―20から取れずに負けてしまった。技術的に言うと最後に弱気のフェイントになってしまって、コンビが合わなくて濱中や風人がプッシュになってしまった。最後に詰めの甘さが出てしまった。5セット目の結果もそういう甘さが出たのかな。足りなかったものは何ですかね…。1年間で一番いい試合だった。雰囲気も、全カレを通してチームも一つになって、メンバー外も後輩も4年生のためにとサポートしてくれた部分があってこういう結果になった。(セッターの交代)いつもは政井と合ってたり、辰巳になってから合うようにもなった。今日は誰が入ってきたというよりも、自分がプレーできるのも最後なので思い切ってやろうとそれしか考えてなかった。セッターが変わったこととかは気にもせず、後悔なく思いっきりプレーできた。(早稲田)4年間、早稲田と対戦してきたけど個人的にはあんまり好きじゃない。これまで全然ブロックできてなくて、というのを考えると今日は当たっていた。全カレを通して一番ブロックが出た。去年の春もう少しでブロック賞を取れるという感じだったけれど、今年1年通してブロックポイントが出なくて、春リーグは試合に出ないことも多かったけれど、最後こうして全て出し切れたことは本当によかった。ブロックも、クイックも何本か通ったので悔いはない。残ったのはサーブミスをしてしまったことだけ。でもやり切れたので。(今年1年間)個人的に1年生から4年生になるまであまりチームとか個人とかに何かを言ったりするよりも、上級生に言われたことに対して動くことが多かった。それでもこの1年間、特に後半の秋リーグから全カレまではいろいろ考えた期間だった。後輩も4年生の考えや動きに左右されるというのが分かって、チームとしてもそれが結果を左右する。半年間、自分なりにバレーのことやチームのことを考えて意見を発信するようになったのは大きな変化だった。(4年間)チームとしては2年生の時の4年生の大塚さんたちを筆頭に、前年インカレベスト32で終わったチームから東日本で優勝して、今回のきっかけにもなったインカレ3年連続センターコートの1年目というのがチームとして印象的だった。自分が2年になってから練習も全ての環境が一気に変わったので忘れられない。きついことも多かったけれど4年生は特にすごくて、バレーに対する考えや思いが強くて、それを受け継いだ去年の中村キャプテンだったり瀧野だったりも、そういう上を見てきたから結果につながったんじゃないかと思う。個人的には去年の春リーグの幻のブロック賞が印象に残っている。最終週まで暫定の結果でブロック決定率1位だったけど、最終戦で早稲田が止まらなくて、フルセットでやってしまって稼がれて、最後の最後に2位に終わってしまった。悔しかった。(後輩へ)1年間、いいことも悪いこともいろいろあった。特に周りで見てる人は結果にこだわっていたので、最後にセンターコートに来られたのはよかった。けれどそれまでの春も東も秋もチームがまとまってなかった。優勝はできず、3位決定戦も勝ち切れなかったけど、最後に東亜、日体、早稲田と4年生が一丸となってプレーしたというのは何か響くものがあったらいいなと思う。何かを得てもらえれば。明治のバレー部は他と違って監督があれこれ言ってきたりしないので、いい意味で自由に楽しく過ごせた。1年生の時は当番とか苦しいこともたくさんあったけど、過ぎればあっという間だったし、その時つらくてもいい思い出になっている。プラスの経験だった。これからはこれほど真剣にバレーボールをやることはないので、最後にできて本当によかった」
原
「今日の試合に関しては、勝ち負けは意識していなかった。最後だから楽しもうと。1セット目はすごく良い雰囲気だったけど、2セット目で詰めが甘くなってしまってこういう結果になったと思う。(早大の)監督はタイムを取るのがうまいので、うまいこと流れを切るタイムを取られてしまったかなと。明治がガーッと流れを完全につかむということはあまりなかった。そういうのもあったし、油断が出てしまったかなというのもある。3、4セットに関しては明治も早稲田も力を出し切っている感じでした。最後は向こうのキャプテンの汰一(福山・早大)に決められて。そこが早大に軍配が上がったところかなと思う。早大の4年は彼とマネージャーの二人だけなので、センターとしてチームを引っ張ったりだとか個人としての気持ちが強かったのかなと思う。今回のインカレは、振り返ってみればほとんどの試合が楽しくできた。今日もみんなで一つになって勝ちにいくということができて本当に悔いはない。(原さんの活躍なしにこの結果もなかったと思うが)そうですよね(笑)でも準決勝、3位決定戦は申し訳ない気持ちの方が大きい。日体大との試合で燃え尽きちゃった部分もあったのかな。最後まで出し切ったけど、連戦の疲労もあって体が言うこと聞かないというのもあって。これまでいろいろなチームでやってきたが、向こうもこっちも本気で戦ってきたからこそのこういう疲労だと思うので、インカレは気持ちが大事なんだなとやはり感じた。(この大会にピークを持っていけたのは)やっぱり、最後の大会じゃないけど、負けたくない気持ちが強いのと、笑って終わりたいという気持ち。気持ちも上がってできた。(今年1年のチームを振り返って)悪い部分もあったが、終わりよければすべて良しです。良かったかなと思う。(瀧野主将の存在)最初から最後まであいつがまとめてきてくれたから、ここまでついてこれたと思う。本当に頼太には感謝の気持ちです。ただ試合にかける思いの強さの違いだと思う。4年生の思い、みんなの勝ちたいという思いが結果になった。(明治での4年間)入部してすぐ、意味のわからないところに(明大が)負けて(笑)大丈夫かなと当時は思っていた。でも次に東日本優勝して、インカレ4位。昨年もなんだかんだ3位で、今年も4位で終わって。決勝の壁は厚いなというところは感じたけど、同期、先輩、後輩、みんなでやり通せたというのは良かったかなと思う。(一番の思い出)今日ですかね。今日が最後の試合で、みんなでできたことが一番の思い出。(寮生活も)本当毎日みんなで楽しくやってきて、楽しく過ごせたので良かったです。来年は頑張ってくださいって感じですよ(笑)」
與崎
「悔いはないです。4年生が頑張って下も付いてきてくれてこの結果。なにか足りないものがあったから勝てなかった。悔いはないし楽しくできた。何が足りないのかは分からないけれど、楽しかったので。後悔があるとすれば、最後のセットでセッターが頼ってくれなかったこと。勝負どころでトスが上がらなかった。上がっていたら展開も変わっていたのかもしれない。信頼されるプレーヤーにならないといけないと思った。それでもすっきりしたので後悔はない。頼太が頑張ってこういうチームをつくって、自分は何をしたかというとコートで鼓舞するくらい。インカレまでは結果が出なかったけれど、最後ここまで来られたのはよかった。(4年間)体の成長も技術の成長もあった。先輩にも後輩にもたくさん相手してもらって、わがままもたくさん言ったけれど付いてきてくれて感謝しかない。ベスト4に残れたことは後輩たちにとってプラスになっていると思う。ここからもう一つかつためにはということは後輩たちに託したい。(東京ヴェルディ)今週から合流して練習する。即戦力として活躍したい。チャレンジにとどまらず、チームを優勝させてもっと上に上がっていきたい」
濱中
「昨年のインカレもそうだが、春、秋とフルセットできて毎回接戦だったので今日もそういう展開が予想されていた。でも今日はどっちかというと明治の方が優勢な部分が何回もあって。2セットとかも取り切れたゲームだったし、接戦だったけど詰めが甘い部分がでてしまった。1セットはサーブで崩してブロックとワンタッチという良いリズムでいけて、全体的なリズム、流れを呼べたと思う。でも2セット目の締め、最後のセットも最初あれだけリードしてからの緩みだったり。一気にいけなかったのが悪いところだった。2セット目の終わりは特に明治の悪いところがでてしまったかなと。予選からの連戦で疲れだったり、体の疲労というのが最後の1点につながった。少なからず心に余裕が出ていて、そういうのも重なってプレーに出ていたかなと思う。最後の1点に思い切りが欠けてしまったと思うんですよね、気持ちに余裕が生まれたばかりに。僕個人としても、最後とか上がってきた時にこの日初めてのフェイントだったり、できることはあった。最後締めることができなかったことは悔しい。最後4年生をなんとしても勝たせてあげたい一心だった。チームとしては本当に今日の試合は良くて、結果がついてこなくて残念。本当に良い試合ができたと思うし、悔いが残る結果ではなかった。来年にもつながるような終わり方だった。4年生は入学してから、3年間ずっとともにしてきた人たち。そうですね・・・。ただただ勝たせてあげたかった。僕は3年生だけど去年から試合に出させてもらって。本当はチームをもっと引っ張っていかなきゃいけなかった。昨日も不甲斐ないプレーをしてしまって。最後までメンタル面でも支えてもらったり。来年は立場が逆にならなくてはならないので、来年はしっかりしていきたい。(インカレ4位という結果)最後の最後にこれだけチームがまとまったというのは本当にただただ気持ちの面。いつも以上の力が出ていたと思う。(瀧野主将の存在は)僕たちから見てもずっと大変そうだった。結果もなかなか出なくて、苦しんでいるのを一年間見てきた。最後の大会で、(瀧野を)勝たせてあげようという気持ちはみんな持っていたし、強くあった。苦しみながらも投げずにチームを勝たせようとする姿勢を見ていたので。(次期主将となるが)3年間良い面も悪い面も見てきて。毎年センターコート。経験としてはものすごくいい経験をさせてもらってきた。この経験を絶対に無駄にしたくないし、自分がキャプテンとしてしっかりやっていきたい。毎年毎年センターコートで悔しい思いはしているけど、僕たちにはまだ来年その悔しさを返せる場所、時間が残っている。今のこの気持ちを忘れずに、来年は1年間やっていく」
政井
「1セット目の雰囲気で少し緩んだところがあったのかな。でも2セット目もいい雰囲気だった。最後までいけなかったのは…。外から声掛けでも何でもできたのにと今になって思う。5セット目も僕のトス回しにも問題があったし、来年悔しさを晴らしたい。(5セット目)向こうもエースで、こっちもエース勝負したかったけど勝負させることができなかった。(途中出場)2セット取られて3セット目も途中落ちてしまっていたので、思い切り声を出していこうと考えていた。(インカレ通して)インカレ始まる前まではこのチームでトーナメントいけても、学芸とかに負けてしまうかなという思いもあった。でも一試合ごとにチームがまとまっていくのを感じたし、気持ちが一つになるという成長をしてここまで来られた。短期間でもここまで成長できるんだと学んだ。気持ちで全員で勝とうとしていた。(チームの1年間)僕も東日本前に腰をケガして、濱中も肘を手術したりチームがぐちゃぐちゃになった部分もあった。でも最後のインカレに向けて全員で勝とうともっていけた1年間だった。最後のインカレは4年生の力でもっていってくれた。(自身の1年)1年生からずっとベンチに入っていて、今年の東日本で始めて外に出て、秋もたまにしか出なくてインカレでもたまたま出たという1年。自分の甘さも出た1年だった。外からも中でもチームを見られて、そういう意味では充実した、瀧野キャプテンに付いていってよかった1年間だった。(来年は4年生)僕らの代はスーパースター軍団じゃないですし、他の代みたいに結果も残していない。全員で濱中をサポートしてチーム一つになって優勝できるようなチームをつくっていきたい」
辰巳
「相手もそんなに調子よくなかったし、自分たちがやることやっていれば2セット目も取れていた。2セット目を取れなかったのが敗因。(トス回し)序盤は全員がボールに触れるように。昨日より観客も入っていたのでその雰囲気に慣れるように全員にボールを上げていた。(途中交代)チームがどうこうより最後の試合だったので、自分が外にいようが中にいようが最終的に勝つために声を出していた。(5セット目)試合に出ているメンバーだけじゃなくてチーム全員で最後はやれたのでよかった。(インカレ)4年生中心に勝たせてくれて、僕自身も初めてセンターコートで試合をしたので来年に生かしていきたい。(この1年間)秋終わってから練習試合を重ねてやるべきとこが見えてきた。そこが最後に結果として表れた。リーグ戦と違って負けたら4年生も終わりだし、チーム全員で勝つ気持ちになれた。(自身にとって)去年からセッター始めて、いろんな経験をさせてもらった。この経験を無駄にしないようにしたい。(来年に向けて)来年は僕たちの代で引っ張って来年の4年生を勝たせて終われるように頑張っていきたい」
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