
諱がインカレインドアV 明治史上初の偉業を達成! /全日本学生室内選手権
その実力を遺憾なく発揮して見せた。第2シードから勝ち上がり、決勝戦は塚越(法大)との対決となった。自信を持ってコートに入った諱だったが「緊張して体が硬くなった」と2―2から3連続でゲームを落とし4―6で第1セットを奪われる。しかし「途中から吹っ切れた」。最初は2―1とシーソーゲームになったものの、3―1と一度ブレークポイントを奪うと一気に流れを引き寄せた。相手も諱が脅威にしていた鋭いサーブで崩し、得意のフォアハンドストロークを相手コートに次々と突き刺すと第2セットを6―2と難なく奪取。続く第3セットも完全に主導権をつかんだ諱が6―1で勝利。圧巻の試合運びで悲願のタイトル獲得を果たした。
「何が何でも優勝する」。決勝前日に口にしたその言葉を体現してみせた。2年次に負傷し満足に試合に出場できなかったが、復活を遂げ頂点をつかむまで上り詰めた。来年はテニス人生ラストイヤーに突入する。「残り数少ない大会を総なめしたい」ときっぱり。急成長を成し遂げた男はこれからも優勝街道をひた走るに違いない。
[島村昭二]
コメント
諱
「うれしいです。いつもサポートしてくれている両親、監督、コーチ、いろんな人、全員に感謝です。インカレでは決勝で負けてタイトルを逃しているので、タイトル獲得するために思いっきりやりました。さすがに序盤は緊張して体が硬くなってしまいましたね。インカレの時は相手が今井さん(早大)が相手で、格上で自分はチャレンジャーだったのであまり緊張はしませんでしたけど、今回は自分の中では追われる立場、負けられないというのがあったので緊張しました。ですが、途中から吹っ切れて関係なしでやりましたね。正直、決勝は松崎さんか染谷とかかなと思っていましたが、そこで塚越が上がってきたので良いプレーしてくるだろうなと思いました。初戦から接戦だったので、タフになれて成長したと思いますし、あきらめずに攻め切れたと思います。全日本選手権前から、サーブとフォアのストロークがしっかり練習してきたので生かし切れたと思います。(これからの目標は)インカレは準優勝しているので優勝以外ないなと思いますし、団体にしても澁田、西脇、切詰とそろっているので勝てるチャンスはあると思います。僕らが結果出していくことで下も頑張らなくちゃいけないとわかってほしいので、それが頑張っている一つの理由です。もちろんリーグ王座で優勝するのが最大の目標ですね。(最後に意気込みをお願いします)僕が本気でテニスをできるのは大学いっぱいなので、残り数少ない大会を総なめにしていきたいと思います」
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