(3)3年生座談会
――この3年間で成長した部分、変化したことを教えてください。
針生 前より周りが見えるようになった。前までは後輩のことまで見ることができなかったけれど、最近になって目が行くようになった。というより、意識して見るようにしている。
中田 がたいが良くなったことくらいしかないな(笑)。今までは教えてもらってばかりいたけど、2個下とかが入ってきて前よりは意識して教えていると思います。
山本 前より自由になった分、遊び過ぎたっていうのがあるかなと。練習に対する意欲がなくなってしまった時期もあります。そういうところが反省点だと思います。
佐藤彰 ありきたりだと思いますが、記録が伸びました。
山本 彰紀は3年になってからも普通に練習しているんですよ。
美島 今までは考えて練習をやっていたんですけど、今は先輩についてもらっているので、自分で考えて練習する機会が少なくなってしまいました。
山本 自分は一時期、練習と私生活のけじめがつけられなくなったのですが、11月になって2、3年ミーティングをやって考え方が変わりました。4年生がインカレで引退されるということで、今後3年生がどうしていくのかっていうのを話し合いました。
――2、3年ミーティングは毎年やっていることですか。
山本 あまりやっていないと思います。彰紀を中心にやろうということになって。2年がぐいぐいと追い上げてきているので、共に強くなっていくためにお互いの悪い点についてなどを話し合いました。
針生 来年になったら自分ら2、3年が3、4年で上級生になるのでこれからどうしていくか、こうしたほうがいいんじゃないか、みたいな話をしました。
――3年生のリーダーシップをとる方はどなたですか。
山本 みんなでですね。
佐藤彰 針生がいいリーダーシップで。
針生 そんなでもないけどな…。
佐藤彰 照れんなって(笑)。
――寮生活は楽しいですか。
一同 楽しいです。
針生 やっぱり、みんなでワイワイするときが楽しいですね。一人暮らしではできないです。
美島 風呂も、寝る前も。
針生 にぎやかです。
――寮生活で見えてきたメンバーの素の部分を教えてください。
山本 (針生を指さして)酒飲んだら泣き虫なんだよなーーって。
針生 今の伸ばし方いらねーだろ(笑)
中田 山本は酔ってるふりして先輩のことを呼び捨てにする。くそみたいなやつですよ(笑)。
美島 やまもんの素ってなんだろな。
山本 俺の素はやばいよ。
針生 こいつと3年間いるとほんとに(笑)。
山本 (美島を指さして)こいつは地味に女運がいい。
永原 いや、そんなことない。
山本 おまえじゃないよ(笑)
周り (笑)
山本 彰紀と耀介はあまり素を見せないです。
佐藤彰・中田 素もくそもない。
山本 佐藤は1年のころからケチ。ケチキャラです。
佐藤彰 ケチではないと思いますけどね。
針生 1年のときに比べたら和らいだよな。
――同期6人で集まって食事に行かれることはありますか。
美島 1~2回くらいかな。
針生 行こうって話をするけど、だいたい誰かがいない。
佐藤彰 最近は針生と永原が結構2人で行くんですよ。
針生 サイゼリアしか覚えてないわ!(笑)
山本 カラオケとか。
針生 2人では行ってないよ。永原、一緒に飯食うと勝手に相手の写真撮って「針生とデートなう」とかLINEにのせるんですよ。(笑)。
山本 針生は男らしいんで、男女関係なくモテるんですよ。
針生 男にはモテたくないけどな(笑)。
――同期同士で起こったいい話はありませんか。
一同 沈黙。
佐藤彰 今真剣に思い出してる(笑)。
山本 ささいなことが多いのであまり覚えていないです。
美島 針生は意外と優しいところがあります。恐そうだけど、実は優しい。
中田 この前おごってくれたじゃん。
――一番同期想いのメンバーは。
美島 針生。
佐藤彰 針生。
針生 困ったらからって俺の名前出すな(笑)。
――後輩の面倒見がいいのは
針生 山本がよく後輩をご飯に連れていったりしています。誕生日にとか。
山本 誕生日は自分の中で大切にしたいので。
佐藤彰 こいつ、先輩も後輩も全員の誕生日を覚えているんです。同期も覚えているんですよ。
美島 マジ?(笑)すげーな。
山本 うん、だいたい覚えてる。
美島 山本はいろんな後輩と飯行ってます。
山本 まんべんなく誘っています。偏りが好きじゃないんで。
佐藤彰 その資金はどこから(笑)。
山本 まあ…。そうですね日本学生支援機構です。
一同 (笑)。
山本 いずれは自分自信で返済するわけだから(笑)。最終的には。
――後輩の動きを見てどうですか。
針生 後輩の練習を見て自分たちもやらなきゃなと思います。後輩たちがやる気満々なので、自分らも負けてられないなと。監督が今までの伸び率みたいなものを数字に表して示してくださって、その数字を見ると自分らもみんな伸び率がいいんですけど、後輩はもっと伸びているので負けてられないなと思っています。
中田? 今はケガ中なので。
美島 嘘つけ。デッド新記録更新してるだろ(笑)。
中田 復帰の状態なので、追い付けるように頑張りたいと思います。
美島 自分はシビアですね…。
佐藤彰 いやいや(笑)。
永原 僕もシビアですね。
美島 なんでやねん。
永原 後輩は練習を頑張っているなと思います。
山本 後輩からの刺激が一番です。後輩から言われることが一番大きいです。後輩たちのおかげで、ウエイトに集中するようになった。1年後、見ていてください。
――来年はいいチームになりますか。
針生 なります。
山本 どうにかしていいチームにしよう。
中田 そのためにはもっと周りを見られるように。
針生 今まで、一つ上の先輩に任せていたけど、まずはチームをまとめられるようにならないといけない。新入生が入って来た時に「上級生ってこんなもんなんだ」って思われたくない。厳しく頑張ります。
山本 全員の方向性を統一しないといけないです。やる気がある、ないで分かれるのが嫌なので。ミーティングで反省点を解消していきます。
針生 一つ上の先輩は就活と練習の両立できていたので、自分らも負けないように(笑)。就活を言い訳にはしたくないですね。
――練習のこだわりや試合前のルーティンなどはありますか。
針生 自分は炭酸が嫌いなんですけど、挙げる前には炭酸を我慢してモンスター(炭酸飲料)を飲んでいます。飲まないより飲んだほうがいい。
佐藤彰 個人的にレッドブル(炭酸飲料)が好きなので、絶対に試合前にはレッドブルを飲みます。
中田 自分はカフェインが入っているやつを飲みます。
美島 自分はあえてルーティンは作っていません。「これをやっていないと」とか思うのが嫌なんで。普段通りです。
佐藤彰 ちょっとかっこつけてますね(笑)。
周り (笑)。
美島 嫌じゃないですか。ルーティンがあって「うわ、今日やってない」みたいなのが。だから、あえてつくらず、ありのままの自分でっていうスタンスです。
針生 重いのを挙げる前日はシャワーだけにしています。俺と上野(祐脩(→・政経2=東京学園)だけ。重いのを挙げる前日には湯舟につかるなと高校の顧問の先生に言われました。俺と上野だけ(笑)。
佐藤彰 いいことだと思うよそれ。
永原 自分はそういうのはないです。
――この3年間、挫折や思い悩んだことはありますか。
佐藤彰 めっちゃありますね。記録が停滞したら、気持ちが落ちますね。どう記録を伸ばしていくのかを効率よく考えるというか。
――気持ちが落ち込んだ時、同期に相談したりしますか。
佐藤彰 それはあまりないです。
周り (笑)。
佐藤彰 ここがたぶん問題点なんやけど、みんなちょっと恥ずかしがって言えないのかなというか(笑)。
針生 そういうのを同期ミーティングで話し合いました。練習をどう考えてるんだ、とか。
佐藤彰 練習を一緒にやってる後輩の中野景介(総合2=須磨友が丘)を見ると、頑張らないとなって。調子が悪くても、気持ちを向上させてなんとかやっていますね。
山本 カラオケとか趣味で息抜き。
針生 気分転換は大事ですね。飯食いに行ったりとか。
――4年生との思い出深いエピソードを教えてください。
中田 たくさんありますね。
美島 酔っぱらったときの大皿(健太・法4=明石南)先輩はすごいとか。
針生 個人的に西岡(翔吾主将・政経4=洲本実)先輩にすごくお世話になっています。競技のことも生活のことも、2年間一緒の部屋っていうこともあっていろいろなことを相談しました。
佐野彰 最近は行ってないですけど、たまに先輩方と日帰り旅行することがあって、富士急ハイランドとか温泉に行きました。
山本 最近、全員で飲みに行きました。未成年は飲んでないですけど。ワイワイしたり、真剣な話もしました。
針生 そこで1時間くらい泣いてしまいました。最近、泣くんですよね(笑)
佐藤彰 そんなことない。前からよく泣く(笑)。
山本 例えば今年の夏合宿で、4年生が監督と写真を撮ったりしているのを見てこいつ(針生)が「4年生もう引退なんだな」とか勝手に思って、1人で号泣してるんですよ。
――4年生と意見がぶつかることはありましたか。
佐藤彰 1、2年のころはいいなりになっていたので…。言いなりというか。
美島 1年のときは、絶対に怒られる立場だったので。
針生 でも仲はいいと思います。
――やはり4年生の存在は大きいですか。
針生 西岡先輩とか4年生になって一気に伸びました。練習を見ていても、補強をめちゃくちゃ追い込んでいたり、吉川(琢磨・政経4=明石南)先輩もケガしていて半年以上のブランクがあったのに最近また伸びていますし。
美島 昨日もな。
針生 昨日も記録伸ばしていました。やっぱり4年生は一人一人尊敬することがあります。練習量で言ったら、西岡先輩とかすごかったですもん。スクワットめちゃくちゃ追い込んで、それで記録も一気にボーンと伸びて。
佐藤彰 吉川先輩はとにかくセンスがすごいんですよ。昨日とか日本記録の重量触っていました。日本記録を取る選手の一つ下で良かったです。貴重なことだと思いました。
中田 大皿先輩はフレンドリーな方なので、自分がいろいろ悩んでいるときに教えに来てくれる。とても積極的で、自分のこともしっかりやっている方なので、信頼できる存在です。
美島 吉川先輩はプライドがすごく高い。ウエイトだけじゃなくて学業とかバイトとかでも。西岡先輩とは違うすごさですよ。
佐藤彰 要領がいいし、センスあるから。量をやる西岡先輩とはまた真逆の練習スタイルです。二村(岳周・営4=名城大附)先輩とは同じ高校でした。二村先輩は面倒見がすごくいいです。
針生 中野(雄介・農4=杵築)先輩はドSなんですけど、真剣に相談すると真剣に乗ってくださる。ウエイトのことを聞いても、1聞いたら2返ってくる。知識もある方なので、サプリメントのこととかを聞いたら、結構知っているんですよ。どういうプロテインに炭水化物だけのやつを入れたほうがいいよとか。
美島 小川(翔大・政経4=能代工)先輩も面倒見がすっごくいいし、4年生はみんな面倒見がいい。
佐藤彰 二村先輩は好奇心が旺盛なんですよ(笑)。誰かが何かにハマっているのを見ると、それに興味を持って「それいいな」と言って、その人の趣味に合わせるわけじゃないですけど二村先輩自身もそれに興味を持つので話が合うようになるんですよ。
永原 小川先輩と西岡先輩とカラオケに行ったことがあります。
佐藤彰 あかんあかん(笑)。
美島 ただの遊び仲間みたいになってしまう(笑)。
――インカレでのご自身の役割とその抱負をお聞かせください。
佐藤彰 56㎏級で出場するんですけど、インカレの前日あたりに後藤(将・政経2=県立川口)っていう後輩と自分で調子がいいほうが出場することになります。まだ確定じゃないですけど、出場する前提で。得意なのはスナッチなので、そっちで高得点を取りたいと思います。むしろスナッチで、上位に食い込むことが、自分の仕事だと思っています。ジャークはもちろんですけどスナッチのほうで結果を出したいです。
永原 自分も補欠みたいな感じで試合に出られるか分からないですけど、やるだけです。
美島 自分はみんなを見たりとか、彰紀は同じプラットなんで声かけたりとかマッサージしたりとか、出場選手を気にかけていきたいと思います。そんな大きなことはできないので。
山本 自分は+105㎏級の補欠になったんですけど、体重を増やすことと、インカレ選手はやっぱり調整するので練習が制御されるじゃないですか。その間に自分が練習してやるぞっていう感じです。
中田 自分はケガもあって、あまり練習ができない状態なんですけど、選手のサポートができたらいいなと考えています。
針生 自分は補欠なんですけど出場選手にケガがあれば代わりにでるということもあるので、そういうことがないのが一番いいですけど。いつでも出られるように準備はしといて、やっぱ4年生と最後なんで、全力でサポートして。自分らは自分らのできることをしっかりやって、いいインカレにしたいです。
――ありがとうございました。
次回の特集は4年生座談会です。アップは12月9日(水)の予定です。お楽しみに!
[星川裕也]
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