
インカレ開幕!初戦の予選グループ戦はストレート勝利/全日本大学選手権
着実に得点を重ねていった。サーブで崩したボールを原潤一(文4=習志野)がはたき込み始まった第1セット。5―4の場面も濱中俊生(商3=弥生)のサーブで攻撃の形をつくらせないと、3連続ポイントで4点差に抜け出した。また14―10からも與崎のサーブで崩すと、小野寺徹(営4=東洋)のブロック2本などで攻撃を封じ6連続ポイント。そのまま25―14で先取した。
続く第2セットは「明日からのことを意識した」(辰巳)。1セット目と攻撃の組み立てを大きく変え、大舞台での経験の薄いレフト・加藤寛樹(政経2=創造学園)にトスを多く合わせる展開に。加藤もそれに応えレフトからのバックアタックがさく裂すると、圧倒的な流れをつかむまではいかなかったがじりじりと点差を突き放していった。最後は相手のサーブがネットにかかり25―16。ストレートで勝利を収めた。
負けは許されない中で不安は募る。堅実なレシーブで大崩れはなかったが、攻撃のコンビからコートの雰囲気まで「全部が良くなかった」(與崎)。初戦の緊張から動きも固く、練習試合からの不安を完全にぬぐいさることはできなかった。強い流れを引き寄せることもできなかったチームだが、次につなげようという意識の中で特に働きを見せたのがセンター線を担う小野寺、原の二人だ。試合開始以降、徐々に相手の動きをとらえていくと、ブロックとワンタッチでコートを守った。また攻撃面でも「(早慶明定期戦後から)意識して使っていた」(辰巳)というAクイック速攻攻撃を、ミスやラリーが続いた場面で効果的に決め悪い流れへの突入を阻止。「明治の拾ってつなぐバレーがどんな相手でもできるように」(小野寺)。課題は残るも、流れの呼び込みに活躍がカギとなる二人。負けられないインカレの舞台で日本一のチームへと成長していく。続く予選リーグ2日目の相手は1勝で並ぶ鹿屋体大。1位通過での決勝トーナメント進出を目指す。
[川合茉実]
試合後のコメント
小野寺
「全体的に動きが硬かった。今までやってきたトスとかアタッカーの入りとか、あまり噛み合わなくてこういう結果になってしまった。初戦で対戦相手のこともあって、気の緩みと硬さがとにかくあった。ただ、予選リーグがあるということで悪いところを全部出せるので、そこで調整して雰囲気にも慣れていきたい。先の試合は見ないと話しているが、先を見てここで慣れておくのも大切かなと。明日も同じような対戦になるが、しっかり明治の拾ってつなぐバレーをどんな相手にもできるように。明日勝てば決勝トーナメントなので、トーナメントにつながるような試合ができたらいい」
與崎
「勝つというのは大前提の試合。でも内容はまだまだ上と戦えるレベルではない。こういう試合をしていったら日本一という目標を達成することは絶対に無理。もう一回気を引き締めていく。(具体的に)何がというより、全てが良くなかった。全てにおいてまだまだ甘さがある。大きく変化はないが、徐々に上がってきている。上に上がるにつれて(自分たちも)あがっていければ。本数が少ない分は、トスがしっかり上がってきた時に点につなげられるように。きつい時に、苦しいラリーの時とかに自分が切って流れを続けていきたい。ブロックとレシーブの関係はやはりうまくいったが、乱打の処理。まだまだだったので、足を動かすことを思い出すだったり、普通のことができれば問題はない。またさらに上の雰囲気でできたらと思う」
原
「みんな硬かった。今日こんな試合をしてしまったので、明日は大丈夫だと思う。初戦の緊張と、気の緩みがあった。緊張している人は、そこを解いてくれれば。自分はいつも通りできている」
辰巳
「今日は予選リーグで相手もそこまで強くはないという中だったが、インカレは負けられない戦いになってくるので、自分たちのバレーを出していきたいと思っていた。どこか心のスキというのもあったと思うし、乱打ボールの処理だったり内容はあまり良くなかった。ラリーが続く時にはいかにレシーブが上がったボールを、僕とか他の人が打ちやすいところに持っていけるかと。それをスパイカーがどう決めるか。どんな相手でも(上との戦いを想定して)やっていけたらと思う。キャッチもあって、センター線とかバックアタックもやってきてはいたが、2セット目は明日からのことも意識した。合わないと思っていたところにトスを集めて修正するように。與崎さんや原さんは去年も経験しているし、自分も含めて経験のない人たちが慣れていこうというところでトスを挙げていた。(センター線の攻撃)早慶明終わったあたりから、取り組んでいることということで意識して使っていた。コンビをやってきて合っている、というのもあって。決定率という点でもセンターが得点につながっている場合も多い。今日で体育館にもにも慣れたと思う。トーナメントにつながる試合ができれば。いつも通り、やってきたバレーをしっかり出せるように意識してやっていく」
関連記事
RELATED ENTRIES