
酒井が準優勝! ベスト16に5人/全日本学生選抜選手権
奮闘するも、一歩及ばず準優勝に終わった。決勝戦はリーグ戦でも明大を苦しめる上村との試合に。立ち上がりから波に乗り切れず第1、第2ゲームを落として迎えた第3ゲーム。4度のジュースになる熱戦だったが、これも上村に取られ後がなく崖っぷちとなった。しかし持ち前の武器である両ハンドが決まりだし、1ゲームを奪う。勢いに乗った酒井は、相手に考えるスキを与えない早いテンポで試合を進める。高速ドライブを次々と決め、8連続ポイントなどで第5ゲームを取り返した。しかし迎えた第6ゲーム。途中までリードしていた酒井だったが無念の逆転負け。惜しくも優勝を逃した。
酒井の「ベストゲーム」は準決勝戦だった。対戦相手は、準々決勝で松下海輝(商4=希望が丘)との同士打ちを制した町だ。互いにゲームを奪い合い、フルゲームとなった試合での第7ゲームはまさに圧巻。ラリーを得意としている町相手に、高速ラリーの真っ向勝負を挑んでポイントを奪う。最後は強烈なドライブを決め勝ち星を挙げた。「相手のほうがスピードがあった」(町)と普段の練習相手も舌を巻くほどの高速ラリーを展開してみせた。本番の試合では勝ったことがなかったという町相手への勝利は自信となったに違いない。今年最後の大会で得たこの自信を糧に跳躍する酒井の成長曲線はとどまるところを知らない。
今季の学生大会が全て終了した。髙山幸信監督は「最後の詰めの甘さが今年の明治には出ていた」と総括。個人では森薗政崇(政経2=青森山田)が全日学優勝、渡辺裕介(商1=明徳義塾)が新人戦で単複優勝を遂げた一方で、団体戦はまさかのインカレベスト4でグランドスラムの夢が途絶え、秋季リーグでも2位。「すぐに切り替えられるような技術と精神力」を課題に掲げ、来年こそは“常勝”の名にたがわない活躍をしてみせる。
[木村亮]
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