
4回戦敗退も互角に渡り合う熱戦/関東女子学生新人戦
敗戦以上に感じたのは手応えだ。登録された6人の選手は水田監督によって全員起用された。1人の選手の調子が悪くても、フォローし合いながら戦い抜く。明大の選手間の層の厚さ、そして強いチームワークをうかがわせた。優勝候補の一角である法大を相手に迎えた4回戦。足を絡めた軽快な攻撃や、鋭くスキを狙い続けていく姿勢は水田監督も信頼を寄せる戦いぶりだった。結果こそ2-0で敗れたが「内容的にはうちが勝っている」(水田監督)と、選手たちの健闘を称えた。全試合で大将を務めた作山結香(商2=守谷)は自分の背負う重圧を実感。「自分が負けたら負ける」。危機感を抱き、一試合一試合を真摯(しんし)に取り組んだ。対法大の大将戦では高校時代の同期と対戦。手の内を知っていることで戦いにくさは生じたものの、それを感じさせない実力伯仲の善戦を展開した。
「上位を目指して」(水田監督)。まだまだ頂点への道のりは遠い。ここから基本に立ち戻り、鍛錬を積み重ねていく。「チームを引っ張るくらいの気持ちで」と、作山も身を削ってチームに貢献していく覚悟を決めている。未来に向けた剣道部の挑戦は、すでに始まっている。
[石渡小菜美]
試合後のコメント
水田監督
「1回戦から3回戦まで順調に行って、ベスト16で法政。結果的には2-0で負けたけれども、内容的にはうちが勝っている内容だという風に思った。前年度優勝ということで法政は常に頂点に立っているけれども、我々の稽古の成果が出てきている。こっちから自分から攻めて力負けもしていないし、攻め合いでも負けていない。だから対等にできている。そう意味ではうちの方が逆に内容的には攻めていた。攻め勝ったと思う。ただ勝負だから結果的には2-0という結果になったが、内容的には非常に良かった。今日は6人登録しているから全員を使って、調子がいい選手から使った。1年生3人、2年生3人のチームだからうまくチームワークが取れたと思う。一人ちょっと内容が良くないなと思ったら、次の試合では交代したりとかそういう使い分けをして4回戦までやった。これからまた基本に戻って、また来年の関東個人、秋の団体に向けて上位を目指してやる。また来年は新入生も入ってくるから、そういう意味で層が厚くなると思う。頑張る」
作山
「チームとしては1回戦負けしたのがあって、みんなで自分たちの力が上だと思ったとしても気を抜かずに、一試合一試合戦っていこうと話をしました。6人しかいませんでしたが、チームワークとしてもすごく良くて、いい雰囲気で試合はできたなと思います。(大勝として出場した気持ち)今までは先輩方がいたので自分は気楽に戦えた部分がありましたが、自分が一番上で戦ってみると背負っているもの違うなと思いました。緊張する部分も違くコートに入る前にも自分が負けたら負けるという緊張がありました。(法大戦はまさにその状況でしたが)自分では気持ちを作ったつもりでしたが、やっぱり気負いすぎてしまったところを相手に打たれてしまったのでまだまだ勉強が足りないと思いました。法政は強いと分かっていたので、練習でも気持ちを作っていましたが、法政に流れが行ったかなと思います。(大将戦は)お互い手の内が分かっていたので、やりにくい部分がありました。これからは自分たちが3年生になって、上にまだ4年生がいますけど、4年生に頼らず自分が一番上って思ってチームを引っ張るくらいの気持ちでやっていきたいと思います」
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