いざ!集大成へ 2人の最上級生シューターに懸ける

 集大成を見せる時だ。7日間行われるインカレが幕を開け、明大は24日に富士大との初戦を迎える今季のチームの要を担ってきた伊澤実孝(政経4=愛知産大工)と吉本健人(法4=藤枝明誠)の最上級生エースを中心に、今年の総仕上げを見せる。

ぶれない目標
 チームは一つになろうとしている。関東トーナメントで拓大を破り17年ぶりのベスト4入りを果たした。2度目の指揮官交代で迎えたリーグ戦では8勝10敗で昨年と同じ5位で終えた。リーグ中盤こそ勝ち切れない試合が続いたが、終盤は3連勝もあり一時は4位に浮上。「みんなが同じ方に向かってプレーできるようになった」(吉本)とリーグ戦を通してチームの完成度を上げてきた。
 

「インカレ優勝」。スタッフが変わり、チームが不安定な状況になった時期を経ても、春から掲げてきた目標は変らない。今大会では初戦を勝つと2回戦で日体大、3回戦で青学大との対戦が濃厚だ。青学大はリーグ戦で2戦2勝を挙げた好相性の相手であり、上位進出を十分狙えるブロックに入った。「一戦必勝で自分たちのバスケをやりたい」と伊澤。目の前の試合を確実に勝ち取りたい。 

二人の大黒柱
 チームの主軸である伊澤と吉本が最後のインカレに挑む。2年次からスターターに名を連ね、毎試合で得点を量産する伊澤。シーズンを通して安定感を保ってきた伊澤は「自分自身調子を崩してはいけない」とエースの自覚は大きい。吉本は3年次のリーグ戦からレギュラーの座をつかんだ。代名詞の3Pシュートと粘り強いディフェンスでチームの勝利に貢献する。下級生の頃から主力としてプレーしてきた伊澤と、3度目のリーグ戦で脚光を浴びた吉本。相対する二人だが、最上級生として過渡期にいるチームを引っ張ってきた。「積み上げてきたものを見せたい」(吉本)。掲げ続けた全国の頂点へ。最後の勇姿を刻む。

◎応援へ行こう!
11月24日対富士大戦 16時40分トスアップ
会場
代々木第二体育館
アクセス
山手線 原宿駅より徒歩5分

[田中愛]