中大に逆転勝ち! リーグ最終戦を白星でかざる/関東学生1部秋季リーグ戦

 秋季リーグ戦TOP8最終節・中大戦は14―13で逆転勝利を収めた。1Q(クオーター)にRB#9福田夕斗(政経1=日大三)が先制TD(タッチダウン)を決め先制するが、2Qになると中大に攻め込まれ、TDとFG(フィールドゴール)で逆転される。後半に入ると再び中大にFGを決められ点差を広げられる。だが、直後の攻撃シリーズ。福田がQBからボールを受け取るとそのままエンドゾーンまで駆け抜ける75ヤードTDで逆転。この点を最後まで守り抜き3連勝の5位で今シーズンを終えた。

 「去年負けていることを考えていたら絶対に負けられないと思っていた」(DL#90渡邉健太郎主将・営4=法政二)。昨年7―36で中大に敗戦。今試合も2Qで中大にロングパスを通される場面が目立ちリズムがつくれていなかった。それでも2Qは10点で何とか守りきったと同時に「徐々にDFチームの歯車がかみ合い始めた」(渡邉主将)。今試合の最大のターニングポイントは逆転した直後の中大の攻撃。4thダウン残り1ヤードでFD(ファーストダウン)の場面で中大の選択したランを防ぎガッツポーズ。「これはいける」と思った渡邉主将は喜びを体全体で表現し、チームを鼓舞した。

 確かな成長を示した。福田はリーグ最終戦で112ヤードをランで稼ぎ、リーグ戦通算418ヤードを自らの足で稼いだ。ラッシュランキングはチームダントツ。TDも法大、日大と関東の強豪から奪うなど計5本、エース級の活躍を見せた。分岐点となったのは、第2節の早大戦。「ミスが多かったので絶対次取り返すという気持ちで気を引き締めた」。この試合を機に後半戦は躍動。前節の専大では初めて1試合で100ヤードを以上獲得する活躍を見せ、今節では75ヤードTDラン。重要な場面で福田の足がチームを救い続けた。「来年は自分が出たから勝ったといわれるような選手になりたい」と福田。今年入学した期待のルーキーが来年はエースRBとしてグリフィンズの代名詞「ラン」でけん引していく。

 ルーキーの活躍だけではなくTE#92五十嵐一真(商3=明大明治)が台頭するなど3年生以下の活躍が見えた。昨年1、2位の日大、法大相手に明大の時間をつくりゲームを支配した場面もあり、来年は飛躍の年になりそうだ。「もう一度基礎から徹底的にやれば来年はもっと良くなる」と岩崎恭之監督も自信を持っている。再び首位争いへ。2年連続で苦杯を飲んだ明大グリフィンズが巻き返しを誓う。

[常光純弘]

試合後のコメント
岩崎監督

「結果的に勝てたから良かった。これは1年生も含めてチーム一丸になって戦った結果だと思う。福田は思い切りのよさと物怖じしないで向かっていく姿勢がいい。相手がハンドオフでもなぎ倒すくらいの強い気持ちを持っているので今後エース格になってくる選手。今シーズンは1、2年生が活躍してくれたのは非常に大きい。渡辺はチームをよくまとめてくれている。最初4連敗と結果がでない中で腐らずチームをまとめてくれたおかげでこの3勝があると思う。今日試合前に中央の監督とも話したが、普通4連敗したらモチベーションが続かない。その中で入れ替え戦も回避しての最終戦で5位と6位を決める大会でどちらでも大差がない。この試合のモチベーションが試合に現れたと思う。昨年は4年生が中心にやっていたが、今年は下級生も含めてチーム一丸になれたのが大きい。試合に関係ないメンバーはいないという気持ちが選手に芽生えたと思う。渡邉は入学当初から将来の幹部候補として頑張ってくれるだろうという感覚は私の中にはあった。いろいろあったと思うが、最後勝つ楽しさというのを後輩たちに残してくれたことは彼の功績だし、後輩たちはそれを生かしてほしい。来年は早いうちから基礎を徹底的にやる。そうすれば来年はもっと良くなると思うし、うちはチャレンジャーなのでその気持ちを忘れずに戦っていきたい」

渡邊主将
「勝てて良かった。去年負けていることを考えていたら絶対に負けられないと思っていた。いつも余計なことを考えてしまったと自分の中で思っていたので、今日は最初から思いっきり楽しもうということを考えて最後まで取り組めた。前半は押し込まれていたが、10点に収まったと思っている。徐々にDFチームの中で歯車がかみ合っていたので前半はみんなよく防いでくれたと思う。後半は向こうとこっちの気持ち勝負だった。その中で4thダウンギャンブルを止めたところが今日のターニングポイントになったと思う。試合を左右する大きなポイントだったと思うのでそこを止められたのが大きい。止めた瞬間は分かっていたので審判が言う前に体が動いてしまった。今日は勝ったと思いながらベンチに戻りました。秋季リーグは開幕4連敗が大きく響いてしまった。その中で下級生が多く出る試合展開が多かったので、下級生が頑張ってくれて僕たちに最後まで着いてきてくれたことに関しては本当にいいチームになってくれたと思う。チームメイトには感謝しかない。福田はもっともっと上を見てほしい。今年以上の成績を来年、再来年と残してほしい。うちの練習をしっかりやっていけば化け物になる実力はあるので、今回の結果に慢心せずに取り組んでほしい。主将業はきつかったが、みんなが成長していく姿を上から見ていると良いチームだと最後の方はしみじみと感じている部分もあった。きつかったがその中でもみんなが頑張ってくれるから自分ももっともっと頑張らないといけないと思わせてくれるチームなので、濃く、楽しい時間で幸せな時間が流れていたと思う。次は今の3年生が主役になるので存分に楽しんでほしい。最後のハドルでも言ったが、勝てとしか伝えてないので、来年はTOP8で優勝して甲子園に行ってくれることを楽しんで待っていようと思います」

福田
「勝って良かった。かなり緊迫したゲームの中、TD2本取れたのは良かったし、自信にもなる。2本目もブロックがしっかりできていたのであとはエンドゾーンまで走るだけだった。TDになって良かった。早稲田戦が分岐点になった。自分はミスがあったのでそれが改めて気を引き締めてここまでやってこれたと思う。先輩方に教えてもらいながらここまで成長してこれた。4年生は今日で引退してしまうので4年生に教えてもらったことを来年自分のプレーに生かしていきたい。来年はチームから必要とされる選手になりたい。自分の記録もあるがそれよりもチームの勝利を追求したい。チームとしては勝つことを目標にしたい。その勝つために自分は何ができるかを考えて、自分が出たから勝ったと言われるような選手になりたい」

TEAM TIME PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER(S) G/NG Score
◆得点経過◆
明大 1Q9:34 1yd  RUN #9福田 K #19山田 G 7―0
中大 2Q1:53 26yds FG #19市森 ―― 7―3
中大 2Q4:56 7yds RUN #4野崎 K #19市森 G 7―10
中大 3Q2:45 29yds FG #19市森 ―― 7―13
明大 1Q9:34 75yds  RUN #9福田 K #19山田 G 14―13
明大 中大
◆中大戦スコア◆
タッチダウン
P.A.T. (1点)回数-成功 2-2 1-1
(2点)回数-成功 0-0 0-0
フィールドゴール 回数-成功 1-0 3-2
セイフティ
1stダウン(ラン-パス-反則) 13(7-5-1) 10(2-8-0)
パス 試投-成功-INT 18-8-1 23-14-0
獲得ヤード 92 192
ラン 回数-獲得ヤード 38-177 22-52
攻撃 回数-獲得ヤード 56-269 45-244
反則 回数-喪失ヤード 2-20 4-50
ファンブル 回数-喪失回数 1-0 1-0
3rd DOWN CONV. 23% 3/13 11% 1/9
4th DOWN CONV. 100% 4/4 50% 1/2
ボール所有時間 27:01 20:59