鎌田が男子SPを5位で終えFSへ/全日本ジュニア選手権

 3月にハンガリーで行われる世界ジュニア選手権の選考会となった今回の全日本ジュニア選手権。明大からは鎌田英嗣(営1=獨協)のみの出場となった。大会の前半戦であるSP(ショートプログラム)に臨んだ鎌田。三つのジャンプをすべて決め本人も納得の演技を披露するも、58.89と得点は伸びずSP5位と出遅れた。

 納得の演技でSPを終えた。冒頭のダブルアクセルをきれいに決めると続くトリプルルッツ、トリプルトゥーループのコンビネーションジャンプも成功させ順調な滑り出しを見せる。その後も手と足を大きく使ったのびのびとした演技で会場の観客を取り込む。残すジャンプ、トリプルフリップもしっかりと着氷し三つのジャンプをすべて決めた。「自分の課題でもあった全日本ジュニアでジャンプが三つそろえられたのは、強い選手になれたなと振り返っている」(鎌田)。そして鎌田の持ち味である表現力をステップシークエンスで見せつけ会場を魅了。そのまま目立ったミスなく演技を終了するも、結果は58.89点とあまり得点は伸びず。それに対し鎌田は「硬くなってスピードが落ちてしまったのが反省点」と苦い表情を浮かべた。それでも「自分のベストは尽くせた」(鎌田)と、最後にはガッツポーズも出て納得の演技でSPを終え、5位で明日のFSへ臨むこととなった。

[石塚真維]

試合後のコメント
すべてのジャンプを決めSPを5位で終えた鎌田

「自分の課題でもあった全日本ジュニアでジャンプが三つそろえられたのは、強い選手になれたなと振り返っている。硬くなってスピードが落ちてしまったのが反省点。パフォーマンスの部分で足りなかった。ジャンプの助走で特に感じた。練習した成果を出したいという気持ちでここにきた。先生たちと両親に支えられてこの大舞台に立てているので、いい演技を大きな試合で見せたいという気持ちもある。表彰台を目標にやってきた。(演技後はガッツポーズ)まずはジャンプが三つ決められたというのが満足したポイントだった。自分のベストは尽くせたので出た。全日本ジュニアは毎年自分にとって課題の試合。ベストの演技ができたことがない。ライバルの日本選手との順位もはっきり出てしまうので、緊張感がある。フリーが本当の勝負だと思うので東日本と同じようにベストな演技ができるように頑張る」