(56th Period)部屋っ子対談企画 上野峻輔・高橋瞬

 八幡山の寮で共に生活を送っているスケート部アイスホッケー部門の選手たち。8部屋に分かれているそれぞれの部屋に伺い、取材を行った際に在寮していた同じ部屋で生活を送っている選手たちにホッケーのことからプライベートの事まで語ってもらった。

 今回伺ったのは、FW上野峻輔(政経3=北海)・FW佐藤優(法2=白樺学園)・FW高橋瞬(政経1=白樺学園)の3選手の部屋。佐藤選手が不在だったため、2選手による対談をお届けする。

――この部屋の雰囲気を教えてください。
上野
「とりあえず4年生がいない部屋なので」
高橋「結構自由です」
上野「1年生がそう思うあたり、そうですね。2年生(佐藤)も白樺の子で、瞬も白樺なので、白樺の時代がやってきました。正直自分が分からない話もしています、2対1なので(笑)。1年生からしたら1個上が仲の良い先輩なので」
高橋「普通に部屋にいやすいです。最高です」

――上野くんは3年生で部屋長をしていますが、部屋長同士って何かあるのですか。
上野
「部屋長の仕事と言えば、門限あるので1年生が遅れることの連絡とか、新1年生が入る時に誰を取るかっていう。自分は3年生なので選択権なかったです(笑)」
高橋「4年生から聞いたら、この部屋はジュニア部屋にしたって」
上野「上野滉太(平26政経卒)、佐藤光(平26文卒・現東北フリーブレイズ)、高橋佑輔(平27政経卒)。全員ジュニア、弟(笑)」

――お互いがどんな人を教えてください。
高橋
「ダメなことはダメって言われます。掃除が汚かったとか(笑)。料理はうまいです」
上野「悪いとこは寝言がうるさいです(笑)。昨日も言っていました。メモしようと思っていたのですが、ほぼ毎日言っていたので、メモする気も失せました。1年生同士の会話だとおもうんですけど『おまえこのボトルやれよ!あれやれよ!おれやってるから!』って言ってました。肩ケガした時も『痛い!痛い!』って言ってて、優もいたので二人で大丈夫かなって見たら寝てました(笑)」
高橋「自分めっちゃうるさいので(笑)。とりあえず怒鳴ってるらしいです(笑)。小さいころはもっとやばかったらしいです。歩いてたらしいので(笑)」

――佐藤くんは。
高橋
「寝てます(笑)」
上野「大体パスタ食ってます。レンジでチンして食べてるか、あとはレトルトのカレー食べるか(笑)」
高橋「パスタしか食べない(笑)。最近はまってるみたいで。あと常に笑顔です(笑)。ここで一緒にいたらずっと笑顔です。ずっとにやにやしてますよ(笑)」
上野「優は誰とでも話せるんで。あとトレーニングは上半身ばかり。胸筋、みたいな(笑)。優しいですね」

――3人は部屋にはいる方ですか。
上野
「たまに昼飯を一緒に食べます。瞬と優は一緒にトレーニングしてたりします」
高橋「たまに峻輔さんともしますよ。学校とかで生活リズムが違うんですよね。3年生は学校行ってないので(笑)」
上野「学校行ってますけどね(笑)ただ合わないんですよ」

――オフの時は何をしていますか。
高橋
「オフは部屋で寝ています」
上野「あれ?(高橋は)出かけてますよ、ショッピング行ってますね。アウトドアなんで」
高橋「そうですね、自分でかけるの大好きなんで」
上野「何が寝てるだよ(笑)。自分は試合の次の日がだいたい休みなので、いる人でちょっとまったりしてますね。試合終わったら3年生でご飯食べてますね。寮のごはんがないので。(仲は)良いと思いますね。自分は結構恵まれてるなって。本当に明治の同期は楽しいんで」

FW高橋瞬
FW高橋瞬

――お互いのプレーで良いところ、悪いところを教えてください。
上野
「悪いところは初ゴールがまだのところですね(笑)。あと、良いところは1年生らしくまだフレッシュで、見てるほうも1年生と4年生ではきはき感が違うので。そういうのが徐々に無くなってくるので…自分は無くなってきました(笑)。あとは試合感がまだ戻ってきてないので、戻ってこないとね(笑)」
高橋「自分も言っていいですか?」
上野「まあこんな性格で自信あるやつなので、良い時もあれば悪い時もありますね(笑)。良い時は良い意味で自信があって、ポジティブなのでそれも良さです」
高橋「自分はセンターで、峻輔さんもセンターで、自分は守りが下手くそなんですよ。下手くそっていうか弱いんです。峻輔さんは守りがすごいですね。自分で行く時もあれば、パスを出すのを見極めるっていう使い分けがすごいです。自分は攻めに面では結構自信があります。ただ守りがダメなんですよ。コーナーなんですけど、峻輔さんはインサイドにいて敵が横を向いたときに入ってくるっていうコツみたいのを掴んでるんです。自分は基本的なところをさぼるんですよ」
上野「楽して取ろうって?(笑)」
高橋「そう、そういうことです」
上野「リスク背負って?」
高橋「リスク背負って、取れたらチャンスだし取れなかったら相手のチャンスっていう取り方を自分はしているんですよ、多分。だからダメだったら入れられるっていう。体力を使いたくないんですよ」
上野「それは、分かる」
高橋「センターってそういうもんですよね」
上野「高校からそういう守り方をしていたので、身についてるんだと思います。その分、白樺の選手と違って1対1に弱いです」
高橋「高校の時は、中央の簑島っていう日本代表に入っているやつと組んでいたんですよ。で、自分が抜かれてもそいつがやってくれるし、2人いてもそいつが1人でどうにかしてくれし。攻めるだけだったんすよ自分」
上野「楽をしすぎてたね(笑)」
高橋「中学時代も同じセットに守りの強いやつをつけてくれていたので、守らなくても攻めれるんですよ。今はそのツケが回ってきてますね。多分理解してくれていたんですよね、自分は守れないけど」
上野「攻めろーっていう?」
高橋「そうです。そのつけがまわってきて今ダメですね。変えていかないとダメですね」

――リーグ戦も上位対決を残すのみとなりました。
上野
「結果的に2位で、自力優勝もできるので。これからの先勝てば優勝なので、あと札幌の全日本にもつなげられるように。みんな勝つためにどうしていくかっていう話し合いをしていて、パワープレーのセットについて話し合ったり。守れていないとか自分は一番言われるんですけど。言われることで気を付けようって思うので」
高橋「センターが一番つらいです(笑)」
上野「フェースオフで取られたらいけないので、センターがどうしろこうしろって言わないといけないので。全日本は地元の札幌なので試合したいですね。1年生の時は行けなかったので、今年こそは」

――高橋くんはリーグ戦途中でケガから復帰を果たしました。
高橋
「試合勘がないので…こんなに響くとは思ってなかったです。正直なめてました」
上野「やっぱり?(笑)なめてた?(笑)」
高橋「マジで復帰しても余裕だろう、試合勘とか戻るんだろうって思ってたら、いま全然ないです。それに苦労してます。試合勘がないからパックに触れられないです。自分はパックに触れてなんぼの選手なのにぜんぜん触れられないです。多分いるポジションとか悪いんだと思うんですけど」
上野「ダメじゃん(笑)。これから上位校対決なのに」
高橋「ダメっすね…。2試合じゃまだまだ戻らないです」

――手術の決断を下したのは。
上野
「2年目になって出れるって時に手術してなくて出れなくなるなら、後々のこと考えたらするべきだって言いました」
高橋「みんな同じこと言ってくれたんで。手術なんてしたくなかったですもん、本当に」
上野「まあ、今それでダメだってなっているのでポジティブに捉えて欲しいですね。で、全日本でしっかり出てもらって」
高橋「自分高校1年生の時もケガからスタートしたんですよ。自分なんか持ってますよね(笑)」
上野「おまえポジティブだな(笑)」
高橋「自分ポジティブなんですよ。でもめっちゃ不安です。高校1年の時も、最初に大きな大会があったのですが、それに出れなくて。相手に足踏まれてばっくり。筋肉まで切れてました。今はもうほぼ平気ですけど、とにかくなめてましたね。(今回のケガでも)試合勘とか余裕だろうって思ってたらダメでした。兄ちゃんにもそんな甘くないからなって言われてたんすけど、本当に甘くなかったですね」

――これから重要な試合になってきます。
上野
「チームの勝てる時の雰囲気と、勝てない時の雰囲気が明らかになりました。早稲田戦の時は雰囲気悪くて。個人的には1年生の時は試合に出よう、2年生は去年みたいにやってやろうって思ってやっていたのですが、3年目は考えるようになりました。あと(高橋も)センターなので、チームにも競争相手にも負けられないっていう。上級生っていう気持ちがありますね。今年特に変わったのは、試合後ビデオ見て反省するようになりました。今までは見る時と見ない時があって、勝った試合観て気分よくなろうぐらいでした(笑)」

――今後の意気込みをお願いします。
高橋
「まず練習をしっかりやって、良い準備します。リーグ戦優勝にちょっとでも貢献できるようにします」
上野「最後は上位校との対戦ですが、自分が出てるセットでマイナスが出ないようにすれば、勝てると思うので。そういう風にチームに貢献して優勝したいです」

――ありがとうございました。