
小林が4レース連続で優勝!/東京六大学対抗ロード・浮城のまち行田ラウンド
圧巻のスプリントだった。小林は最終直線でスプリントを掛けると、ゴールライン直前で岡本(日大)を抜き去り両手でガッツポーズ。8月に行われた白馬クリテリウムで総合1位に入りリーダージャージーを獲得。4レース連続の優勝を成し遂げた。
1周2㎞のコースを15周する全長30㎞のレース。序盤から逃げが形成されるも「集団のペースを上げて潰していこうと思った」(小林)と積極的にアタックを掛け集団に吸収していった。その後逃げが生まれても集団に吸収する展開が続き、最終周は集団でのスプリントとなった。小林は先頭を走る佐々木(日大)の後ろに付けると2番手をキープ。最終直線まで持ち込むと若干の緩みを見逃さず先頭に躍り出た。小林の動きに合わせ岡本(日大)も反応したが「全力でいった」(小林)と持ち前のスプリント力でぐんぐんと速度を上げると1番にゴールラインを掛け抜けた。「調子が良かった」(小林)とクリテリウムレースにコンディションを合わせるためウエイトトレーニングや負荷を掛けた練習を増やした。来月から始まる行田市ラウンドも万全な体勢で挑む。
序盤から積極的な走りを見せた。小林のアシストに徹した野本は4位入賞。序盤は4人チームの日大がレースを動かし逃げを形成。それに野本も反応し4周目から7人の先頭集団に入った。「単独でアタックして逃げを崩していた」(野本)とアタックが決まり5周目からは一つの集団に。最後のスプリント勝負はあと一歩及ばず表彰台は逃したが「困ったときがあったら手助けしてほしいと言われたのでそれができて良かった」(野本)と展開を読み取り、的確な動きで小林の支えとなった。
また、六大学ロードが浮城のまち行田ラウンドの前に行われ、野本がチーム最高の6位。「チームで動けなかったのが残念だった」(野本)と総合順位は昨年と同じく4位。オフシーズンに入り、トレーニングが自主練に。5人が出場したものの、今大会までの仕上がりに個人差がありチームプレーにはつながらなかった。
総合優勝を狙う。小林は現時点で2位と47点差の158点で単独首位。昨年はあと一歩のところでシリーズチャンピオンを逃した。「このまま調子を落とさずに神宮まで走り切って攻めた走りをしたい」(小林)と今年こそは頂点に立つ。
[橋本杏菜]
試合後のコメント
小林
「このコースは1年の頃が2位で、去年は降ろされていたので相性的には良くなくて不安だったが勝てて良かった。(レース展開は)スプリントに持ち込みたくて序盤から逃げてる集団があったら集団のペースを上げて潰していこうと思った。それに野本も協力してくれてレース中会話して、ペース上げてくれてスプリントに持ち込むことができた。チームの人が逃げてるとその人が抑えに入るのでその時はみんな追い掛けてくれなくてきつかったが自分や一人で参戦してる人がペースを上げた。(勝てた要因は)走ってて調子が良かった。ギアも踏めてて風もそんなになかったので、どこの直線でも踏めばペースは40㎞後半まで上がった。一番長い直線で前を捉えてしっかりペース上げてコーナーでスピードを落としたところに追い付く感じだった。(スプリントは)上りの半分くらいから日大の佐々木くんの後ろを取って交代の合図があってもラスト1周だったので前に出ずに2番手をキープした。そのまま最後の直線まで持ち込んでちょっと緩んだところで前に出たときに日大の岡本くんが右から出てきてくれた。距離的にももがける距離だったので全力でいこうかなと思った。逃げの展開になると弱いのでスプリントに持ち込めたので自分の走りができた。(連続の優勝は)クリテリウムで走れるようにウエイトトレーニングや負荷を掛けた練習をしているのでそういったのが出てきていると思う。(野本のアシストは)野本はスプリント力がないので最後は自力になってしまうがそれまでの過程はいい感じに動いてくれている。野本も表彰台を狙っているので二人で(表彰台に)乗りたい。(アシストの存在は)前までは一人でも勝ってやろうという気持ちだったが、最近早稲田や順天がクラス1に上がってきて4、5人でレースに出てきているので一人じゃ無理だなと感じてきている。(次は)第4ラウンドまであってそこのコースは2、3勝している。直線が長くて好きなコースなので、今日みたいな感じで走れたらと思う。全国でのタイトルがまだないのでこういった積み重ねのレースはいけるなと実感がある。このまま調子を落とさずに神宮まで走り切って、2位との点差を開くのはもちろんだがその中でもしっかり攻めた走りをしたい」
野本
「(六大学戦は)オフシーズンに入ってトレーニングが自主練なので仕上がり具合が個人差があって、チームで動けなかったのが残念だった。最近調子がいいと思っていたので6位という結果は残念だった。(チームでの協力は)池西くんが僕をサポートして先行してくれて休んで最後スプリントに備えたが、せっかくサポートしてもらったのに6位という結果は不甲斐ない。(クラス1は)六大戦ほどチームで動くものではなかったが小林さんが総合1位なのでアシストしつついい位置で走れたらと思って計画を立てていた。逃げができると小林さん一人で対処するのはきついと思うので僕が単独でアタックして前の集団に追い付いてペースを乱して逃げを崩したりしていた。(序盤の7人の逃げは)最初は集団の脚を削るためにアタックは掛かるので決まるとは思わなかったが、もしものための保険を掛けて、集団には小林さんを残して僕が先頭で何かあったら対処しようと思っていた。(アタックを掛けたのは)日大が積極的に前半のレースを動かして逃げが決まった。(小林さんと話したことは)困ったときがあったら手助けしてほしいと言われたのでそれができて良かった。(今年は)アシストしつつ、自分も今総合3位なので表彰台に乗りたい。(アシストの存在は)アシスト自体が花を持つわけではないが、明治大学として少しでも結果を出せたらと思って今回はアシストに徹した。(次は)オフシーズンに入っているがもっと筋トレや体幹トレーニングなどの体づくりをして万全に戦えるようにしたい。明治の二人で表彰台に上がれるように頑張りたい」
関連記事
RELATED ENTRIES