
江頭賢がチームトップ63分台でゴール/上尾シティマラソン
安定の走りを見せた。チームトップ、唯一の63分台でゴールした江頭賢。スタート後から第2集団に位置し、後半集団がばらけてからも前を追い目標タイムであった63分40秒前後でゴール。「最低限の走りはできた」(江頭賢)とまずまずの手応えを得た。しかし西弘美駅伝監督からの評価は「63分前半がほしかった」と及第点にとどまった。主要区間で順位を一つ落とした全日本大学駅伝後に「自分もチームの上位で走っていかなければならない」と再確認した江頭賢。未だ各校のエースとは1分の差があるが、横手健主将(政経4=作新学院)、木村慎(商4=浜松日体)に次ぐ存在になれるか。この男の成長が明大のカギを握りそうだ。
今年注目の成長株だ。チーム2番手でゴールした東島は初めてのハーフマラソンで攻めの走り。「あと20秒から30秒はいける感覚があった」(東島)と本人は満足していないが今後にも期待が高まる。夏の選抜合宿では途中離脱し、最終菅平にその姿はなかった。しかし坂口裕之(政経1=諫早)、田中龍太(法1=鹿児島実業)ら同学年の活躍に「早く追いつきたい」(東島)とモチベーションを維持。練習への取り組みが実を結び「秋以降に驚くほど成長した」(山本豪コーチ)と指導陣も目を見張るほどの成長を見せ、箱根のエントリー争いに名乗りを上げた。
今大会は箱根のメンバー選考も兼ねている。エントリー16人のボーダーライン上にいる選手は指揮官のハートを射止めることはできたのか。今回出場しなかった選手は次週、21日に控える1万m挑戦会での出走が見込まれる。大一番、箱根に向けてパズルのピースを集めたい。
[田中莉佳]
試合後のコメント
西監督
「箱根の前哨戦、というかこのレースをどう箱根につなげていくかを見る大会。メンバーも1万m(記録挑戦会)とこっちのどっちかで判断する。(江頭賢は)他校に1分近くやられているから、3分前半でいってほしかった。ロードを経験して強くなってほしい。(東島は)初出場の中では及第点。これくらい走って当然。(チームの完成度)最終的に12月の10日のエントリーにそういった子が入ってくるか。予定している選手が入ってくるかどうか」
山本コーチ
「今回は大きく期待を上回った選手もいなければ期待外れだった選手もいない。全員が練習通りだったかなと。その中でも江頭賢は駅伝で主要区間を任せられるようにまでなってきた。3年生になってから練習へも以前にも増して真剣に取り組むようになったし、今日も全日本の疲労がある中でも及第点以上の走りはしてくれた。東島は夏が終わったあたりから練習でもずっと良くて秋以降に驚くほど成長した。もともと体がまだできていない選手だったので長い距離に慣れるにはまだ時間がかかるかと思ったので、こんなに早くハーフを走れるようになるとは思わなかった。今年の箱根を走れるか走れないかはさておき、これからが非常に楽しみな選手。末次は故障明けだったのでまず20km走れるかどうかを見たかったので最後まで走れただけでいい。タイムは気にしていない」
江頭賢
「全力というよりは調整という意味合いがあったので(1時間)3分40秒くらいを狙っていた。最低限の走りはできた。(全日本大学駅伝後)1週間は疲労を抜くためにジョグ中心の練習を、2週目は距離走の練習をしてきた。やはり自分もチームの上位で走っていかなければならないと改めて感じた。実感が湧いてきた。率先して練習でもチームを引っ張っていくようになってきた。今シーズン、ハーフでいい結果を出せていないので。もう一度長い距離の感覚を再確認しておきたかった。走り方というより、(1km)3分ペースでおしていく感覚はつかめた。箱根になるとこれよりもう少し速くなると思うので、その感覚をつかめてよかった」
東島
「前半から気持ちとしては攻めていけた。3分少しで走れていたが、まだまだ前との差が開いていたので、もっと詰められるよう頑張りたい。スタミナが足りない。あと20から30秒はいける感覚はあったので満足はできていない。でも(1時間)5分切りが一つの目標だったので最低限の走りはできた。賢太郎さん(江頭)から1分くらい空いているので、まだまだ。8月に入るまでにそこそこ良い形で練習ができていて、そこにしっかり戻してメンバー入りをモチベーションにして頑張ってきた。また坂口や田中に少しでも負けないように早く追い付いていきたい気持ちもあった。(箱根まで)残り期間あまりないが、しっかり室の良い練習をしていき追い付いて、選手としてメンバーして走れるように頑張りたい」
関連記事
RELATED ENTRIES