藤山が堂々の3位入賞 奥田も5位と健闘/全日本大学選手権
最後にもう一花を咲かす。藤山は今大会の結果で12月に行われる全日本選手権への出場を決めた。今大会が4年生にとって最後の学生大会であるため「引退のつもり」で挑んでいた中、つかんだ3年連続の全日本への切符。「せっかくなので最後まで頑張りたい」(藤山)。残り1ヶ月の練習期間、思いの丈をぶつけていくつもりだ。
狙うは連日での入賞だ。2日目は125kg級の山田高義(文4=名古屋工)、86kg級の大山博貴(営3=仙台育英)、70kg級の寺田靖也(農3=八千代松陰)、57kg級の平嶋礼智(文1=玉名工)が出場。実績を残し続ける選手たちだけに、上位進出の可能性は大きい。初日の2人入賞に続き、紫紺のシングレットがさらに躍進する。
[土屋あいり]
試合後のコメント
中出幹児監督
「年度最後のこういう大会なので、できるだけ上位入賞を図ってやってきている。まだまだ結果は不十分なところはあると思うが、1日目は敗者復活で藤山が3位入賞と奥田が5位に入ったということで最後まで諦めずにやれたというのは良かったと思う。明日にまたつなげられると思うので、明日も諦めずに頑張っていきたい」
多賀副部長
「(初日に2名入賞は)よかったな、というところ。藤山に関して言えば早稲田との試合が勝負だと思っていた。あそこで負けた時点でだめかなと思っていたが、敗者復活戦に回れたというのはラッキーだったね。ケガをしていてグラウンドの練習ができていなかったので万全な準備はなかなかできていなかった。あそこまで勝てたのは柔らかさと粘りがあったから。奥田は番狂わせで敗者復活に回れた。ラッキーをものにした感じ。(敗者復活2回戦は)本村(山梨学大)自身の調子がよくなかったから、そこを食えたね。勝つことにはやはり意味はあるけど。あとは雑さを直して欲しい。勝つレスリングにはスタイルってもんがあるから、それがどういうスタイルなのかってのをもう少し考えて欲しい。地道に努力すればもっと力を出せるようになるよ」
藤山
「3番以内に入りたかったというのがあったので良かった。でも今回は相手が怪我してたというのもあったので、たまたま勝てた3位という感じだった。(自身も怪我をしていた)とりあえず最後の試合というふうに思っていたので、無理してでも、怪我も我慢してやろうと思っていた。今日はもう万全の調子。(印象的な試合)早稲田との3試合目はやっぱり勝ちたかった。でも結果的には3位だったので良かった。(敗者復活戦)相手が怪我していると聞いていたので、最初1回勝ったら終わりと思っていた。ぎりぎりで危なかったけど気の緩みが出たかな。(監督コーチからは)相手が揺さぶってくるから、相手に合わせるなということは言われた。それが守れていたかどうかはわからないけど、負けた早稲田戦も自分のできることは全部やったので悔いはない。ただやっぱり勝ちたかった。(学生規模の大会は最後)だからこそ、これでは本当に勝ちたかった。今年は後輩たちが活躍してくれて、強いのがたくさんいる。僕らだけの力ではない。後輩たちもいて、コーチ先生方みんなのおかげで良いチームになったと思う。一昨年もここで試合があった時に2位になって、すごく自信がついたのを覚えている。その前の新人戦でもフリー3番、グレコ2番に入っていた。その時までは成績を残せることがなくて、高校からもメダルを貰ったことがなかった。振り返るとその新人戦が1番の自信になっていたのかなと。(全日本の切符をつかんだが)まさか出るとは思っていなかった。引退のつもりだった(笑)。でもやる期間が延びたし、せっかくなので最後まで頑張ろうと思う。相手のタックルが入って足を触られたりだとか、相手が動いてから自分がカウンターというのが多いから、できるだけそういうのを減らしたい。自分から先に動けるように、危ない体勢にならないようにというのを気を付けていく」
奥田
「3番以内に入って天皇杯にいくことが目標だったので、満足はしていない。(1回戦の日大戦は)一度も対戦したことがない選手だったのでどういうレスリングスタイルなのかわからなくて、相手の流れに呑まれてしまったのかなと思う。4年生らしく粗がないレスリングで、プレッシャーをかけられてしまった。そこでグラウンドでテクニカルフォールされてしまって、その後3位決定戦でも強い相手に対してグラウンドを回されてしまった。反省が活かされていなかったので、5位という結果そのものは悪くないかもしれないが、満足はしていない。敗者復活2回戦の勝因は、楽しく勢いに乗ってやろうと思って臨めたこと。強い選手なので長引いたら負けちゃうかなと思ったので、最初の勢いで持っていった。片足が得意技でそれを反射的に出せた。この大会に向けては体力強化のために走り込みを重点的にやった。グラウンドを走ったり、寮周りを走ったり自主的にやるようにしていた。今回出た課題として多賀先生から、勢いはあるけど粘りがないという指導を頂いたので、練習でも簡単に点をやらないっていう粘りの部分を強化していかなければならないと感じた。精神面、気持ちの部分を変えていって粘りを身に付けたい。新人戦に向けて両スタイル入賞を目指して頑張る」
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