
2年連続2位で約7カ月間のリーグ戦終える/関東大学リーグ戦閉会式
「すっきりとしている」(藤本佳希・文4=済美)。2位という結果に満足はできないが、すがすがしく受け止めた。2年連続準優勝となるものの「追求していた明治らしいサッカーが表現できたので、非常に満足している」(栗田大輔監督)。前期リーグでは7戦勝ち星から見放されるなど苦しい期間もあったが、試合を重ねるたびにチームの完成度を高めていった。9月13日の第13節早大戦以降は負けなし。優勝を懸けた首位・国士大戦、最終節の慶大戦では「決めるべきところで決めるのは前期と後期で変わった」(差波)と逆転勝利したように勝負どころでは勝ち切る強さを見せてきた。準優勝以上にチーム全体が確かな成長に手応えを実感し、インカレに向け大きな収穫を得たリーグ戦となった。
チームの核となり大きな貢献をしてきた和泉、差波、室屋がベストイレブンに選出された。またファンの投票により圧倒的なプレーでスタンドを沸かした和泉はベストヒーロー賞に、U22代表での活躍が評価された室屋は特別賞に、それぞれ輝いた。「チームメートのおかげで選ばれたと思うので周りに感謝したい」(室屋)。どんなトッププレイヤーもチームの協力があってこそ生きる。個人賞受賞の喜びと共にチームへの感謝を表した。
次なる舞台はインカレだ。「インカレ優勝は80%」(神川明彦総監督)とリーグ戦で得られた自信は大きい。「インカレしかないので優勝して終われれば」(髙橋諒・文4=国見)。シード権を持っている明大に残されたのは最大4試合。黄金世代にとって栄光の全国一に輝くラストチャンスで因縁のジレンマを打ち破る。
[渡邊弘基]
関連記事
RELATED ENTRIES