
男女各団体 昨年の成績を越えられず/全日本学生選手権
[女子フルーレ団体]
勝利をつかむことはできなかった。フルーレを専門種目とする山岡珠子(政経4=鳥羽)とエペを専門とする奥村美咲(理工3=北陸)、古俣潮里(政経2=新潟)の3人で臨んだ1回戦の相手は同大。1人目の古俣が出だしこそリードするものの逆転を許し3―5で回すと少しずつリードを広げられ追いつくことはかなわなかった。「駆け引きが全然できずに終わってしまった」(山岡)と焦りが裏目に出て最後は7連取を許し、30―45で敗戦。インカレで勝利を挙げることはできなかった。それでも「チームワークで勝つしかなかった」(山岡)と試合中は全員が声を出し雰囲気を盛り上げた。今年こそ6人いる女子部員だが、昨年度は山岡、奥村、古俣の3人で3種目を回していた状態。人数が少ない時からともに戦ってきた3人のチームワークで技術面をカバーし、最後の団体戦を戦い抜いた。
[男子フルーレ団体]
関カレ準優勝校の前に力尽きた。2回戦からの登場となった明大は初戦で早大と対戦。1人目の沖本拓郎(政経4=柏陽)が5―4とプラスで回したが、続く岸貴範(営1=埼玉栄)で逆転を許すとその後は一度もリードを奪えなかった。相手のポイントだけで終えたセットも2回と、代表歴を持つメンバーのみの早大に圧倒的差をつけられ29―45の初戦敗退となった。
[男子サーブル団体]
強い思いでベスト8の称号を手にした。迎えた1回戦の立命大戦。1人目の島田義人(営3=鳥羽)から3-5とリードを許し続く2人目、杉田賢人(営4=埼玉栄)。回ってきた直後に連続ポイントを挙げ同点に追い付き、その後も連続で得点し10-7と相手を離す。3人目の鈴木武(政経1=羽島北)も相手に1得点しか許さず15-8と点差を広げた。その後は5回り目で回ってきた鈴木が8連続失点し逆転されるも、続く杉田が4年生の意地を見せ無失点に抑える。そして最後は再び杉田が好調を見せ、45-37で勝利を収めた。
2回戦目の相手は法大。こちらは第4セットで島田が12-4と圧倒する。一時は逆転に成功し見せ場を作ったが、28-45で敗戦。そしてこの結果、明大は2年連続でベスト8ということが決まった。ラストインカレとなる杉田の活躍が際立つものとなった。
また女子エペ団体は立命大との1回戦に勝利したが、2回戦で最終的にインカレを制した早大に27―45で力負け。男子エペ団体は優位に試合を進め一時は9点リードも、最終セットに坂野主将が43―39から6連続でポイントを失い痛恨の逆転負けを喫した。
明大は最終日を待たずに終戦となった。坂野主将が男子エペ個人でベスト8に入るなど明るい話題はあったが団体戦は悔しい結果に終わった。残すは全日本選手権のみ。実力者がそろう大会だが上位を目指したい。
[谷澤優佳・石塚真維]
試合後のコメント
山岡
「最後の最後に足を引っ張ってしまったと思う試合。絶対にここで逆転しなきゃ、追い付かなきゃ、という気持ちが強くて、それが裏目に出て駆け引きが全然できずに終わってしまった。すごくメンバーは悩んだけれど、最後に楽しく勝つにはこのメンバーかなと思った。自分と古俣を除けばレベルはそんなに変わらないと思ったので、その時に一番最後に誰と出たいと自分の中で考えた時に、奥村と古俣と3人で出たいなと思った。自分は出して後悔していないし、自分が試合していて一番耳に入ってくるのが奥村の声でありがたさがすごく強かったことを昨日思い返しながら団体メンバーを考えていた。人数少ない時から組んできてくれた2人と組めてよかった。唯一いるフルーレ人の自分も弱いし2人はエペをしながらフルーレをやってくれているので、技術面で勝てなかったら何で勝つといったらチームワークで勝つしかなかった。それは自分たちが得意としている分野なのでそこだけは譲れなかったし、やっぱり最後声出さなきゃ勝てないというのは分かっていたのでしっかり声出してチームの雰囲気はよかった方だと思う。終わったなという感じ。最後突けなくて相手のランプしか光っていなくて、自分の駄目なところが出たのが敗因だったので後輩一人一人に感謝した試合だったし、全部出し切って後悔していないかと言ったら嘘だけれどやり切った感じは正直ある。負けて、もっとああしたらよかったとかは言い出したらキリがないけれど、最後みんなと一致団結して戦いに行こうという気が見えたと自分で思えたので、何度もやめようと思ったけれどフェンシング続けて良かったと本当に思えた試合だった」
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