(5)番外編 110年の伝統 バッジに託された想い

2015.11.05
 下克上を起こす。11月7~8日に行われる全国大学選手権。今年も「インカレ優勝」を目標に明大は一年間稽古を積んできた。6月の東日本インカレの結果によりBクラスからのスタートとなったが、目標はぶれない。ここでは全6回にわたってインカレに挑む相撲部を特集する。

 第5回は番外編。創部は1905年(明治38年)と、今年で創部110周年を迎えた相撲部。明大体育会の中でも伝統のある部の一つだ。全国学生選手権ではこれまでに6度の優勝を誇り、個人戦優勝者である学生横綱を4人輩出している。

 先月10月3日、市ヶ谷で創部110周年記念式典が行われた。それに合わせて作られたバッジがある。「私の想いを後生の後輩たちに伝えていくという熱い想いを込めて、1年間かけて作成をした。会友、現役学生たちにつけてもらいたい」と語るのは、明角会(明大相撲部OB会)副会長を務める田村弘昭さん。バッジにある角とは、明角会の角でもあり、角力という意味合いがある。また、Mの枠の白色は現役学生の「真っ白」なきれいな心の色を表しているのだという。現役部員の藤岡幸大(商3=野村)は「110周年の歴史ある相撲部のことを誇りに思い、また、これからの歴史をつないでいく役割を光栄に思う」と伝統をかみしめる。110年の新たな歴史へ――。7日に開幕するインカレでバッジとともに輝いてみせる。

[坂本寛人]