(4)小川清彦総監督、守重佳昭監督
第4回は小川清彦総監督、守重佳昭監督。長年チームを指導する二人にインカレへの思いを伺った。
小川清彦総監督
――インカレまで残りわずかとなりました
5人に関してはケガもなく順調にきていると思います。明治の場合は4年生が4年間やってきたことをインカレで出すということでやってきているので、あとは3年の名和(闘志・政経3=埼玉栄)と小川(俊己・政経3=流山南)。名和はインカレに合わせている。小川も今年は春から経験を積んで、体も一回り大きくなっている。先鋒で小川が気のある相撲を取れば次につながる。元気があって負けん気も強い。小川がカギを握っている。
――どういう戦いを想定していますか
4年生3人が踏ん張って、名和の前で負けるなんてことがないように。初戦を突破してBで優勝。Aクラスでも優勝を目指す。先手必勝で気を入れてやる。
――やはり4年生が中心になるのですね
4年生に懸ける。4年生が一番稽古をやってますから、優勝させたい。次につなげていきたい。今年だけじゃないから、下の者も受け継がないといけない。4年生は毎日稽古に出ている。しっかり単位を取って、4年の時に練習に出るというのがここ数年はできている。試合で結果が伴えば。
――昨年は予選を全勝で通過しベスト8に入りました
昨年は勢いがあった。山の頂上が見えたが、今年はBクラスからのスタートだから、振り子を大きく振って、一気に駆け上がる。稽古は年間通して休まずやっている。あとは結果。今年は結果を残せていないので、最後に残したい。
――ありがとうございました。
守重佳昭監督
――チームの調子はどうでしょうか
調子はまずまずかな。雰囲気はまだまだ。まとまりはあるけど、今日の稽古も盛り上がってくるまでが時間かかっていたから、一番最初から盛り上がる練習していかなければいけない。そこがまだできていない。
――Bクラス予選からのスタートとなりますが
朝一から気合入れてやっていかないと、しょっぱなで終わることもあるんだよっていうことを稽古場では常に言っている。一カ月前くらいかな、まだ緊張感がなかったのでプレッシャーを与えて。それで少し稽古の姿勢が変わったかな、一カ月前はまだ甘かった。
――伸びてきている選手はいますか
貴勝(鈴木貴勝・商4=東洋大牛久)が調子悪かったけど、稽古場で少し元気になってきている。貴勝はもともと相撲取れていたのに、リーグ戦もがくっと、落ちていたでしょ。それが力を戻してきている印象。齊藤(佑弥・政経4=兵庫県私立市川)がまずまず相撲取れるようになってきて、少しまだ心が弱いところあるのでそこを乗り切ってくれればいい。俊己(小川)はだいぶよくなってきた。俊己は今年から試合に出始めて、何番か勝っているし、いま相撲も良くなってきているから少し面白くなってきた。
――オーダーはどのように組みましたか
オーダーは締め切りの前日に、ずっと稽古を見て、勝ち負けをつけていって勝負強さとか、稽古に対してどれだけ気入れてやっているかを見ながらだね。
――選手たちにはどのようなことを期待していますか
闘志(名和)は昔から大将が多くて、主将以上に気持ちが強いから任せた。中堅の齊藤にはチームに安定感をもたらしてほしい。力はついているので最後の大会で花開いてくれればと。武政(進之介主将・政経4=埼玉栄)は二陣なので確実に勝たないといけないポジションだけど、一番練習している彼を信用している。
――守重監督ご自身が土俵に上がって指導されていますね
9月の連休から総監督が守重監督も相撲取れっていうから(笑)。ずっと稽古に来るたびに相撲取っていて、少しずつ選手たちの調子が上がってきていると肌で実感する。土俵上で選手を見るのは外から見るのとは全然違うね。口で言っても伝わらない部分は肌を合わせて教えるしかない。でももう体がぼろぼろ(笑)。
――昨年は団体戦ベスト8でしたが、今年は団体戦の 結果が出ず苦しんでいますか
今年は団体で全然勝てていなかったから、4年生はもうここで最後なのでみんな力出し切って、もちろんずっと言ってきた優勝を勝ち取りたい。3年生二人は次につながるようにチームに勢いをつけてもらえればいいとは思うけどけど、勝負だから。やってみなければ分からない。準備はしっかりする。
――9月のリーグ戦後「力はついてきているけど勝ち切れない」とおっしゃっていました
それはもう「心技体」の「心」。絶対に負けたくないとか、強い気持ちを持って相手に挑むとか、そういうところは実際に自分が土俵に立って選手たちに向かってきてもらうように教えているところ。相撲は「心技体」。心が頭にあるってことは大事なこと。今日も選手は泣きそうになりながら稽古しているけど、そこを奥歯かんで嫌な気持ちを抑えて向かっていかなければいけないんだと常に言っている。技と体はついてきているので、その心が前に向けば試合で力を発揮できるようになる。
――以前、強い気持ちが必要とおっしゃっていましたが現状はどうでしょうか
レギュラー陣は一人一人が自覚を持っていなければチームとして勝てないから、言われているようじゃまだまだ。でも、レギュラーの5人はだいぶ気持ち入れてやるようになってきた。経験が薄い6番手以降の下級生たちが先輩を見て、次につないでいってくれれば、来年再来年もいいチームになっていくかな。
――最後にインカレへの意気込みをお願いします
目指すは優勝だけ。2部からのスタートだけど、だからって気負うことはないし、今年は大会では橋にも棒にもかからないような成績だったから、それを無駄にしないでそれを糧にしてインカレの結果につなげてほしい。負けをただの負けにしてほしくない。みんな一生懸命やっているので報われるように。そのために自分の体は痛いけどむち打って土俵に立ちます。
――ありがとうございました。
[坂本寛人・星川裕也]
| 先鋒 | 小川俊己(政経3=流山南) |
| 二陣 | 武政進之介(政経4=埼玉栄) |
| 中堅 | 齊藤佑弥(政経4=兵庫県私立市川) |
| 副将 | 鈴木貴勝(商4=東洋大牛久) |
| 大将 | 名和闘志(政経3=埼玉栄) |
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