
文句なしの最高部門制覇 三人掛けはうれしい創部初優勝/全日本学生大会
豊田・堀井・金親組が鬼門を打ち破った。創部から54年、これまで数々の部門で優勝を並べてきた明大。しかし三人掛けの部を制したことはいまだになかった。そんな流れを打ち切り「すごく誇りに思います」と喜ぶ金親だが、堀井と共に三人掛けは今大会で初挑戦だった。慣れない演武に「どう動いていいのかわからなかった」と2人が口をそろえるほど、スタートは簡単ではなかった。ここで経験者の豊田が上級生として2人の先頭に立った。過去2回の三人掛けでは上級生に引っ張ってもらっていた豊田だが、今回は自分が先陣を切る番。これまでの経験を生かしながら、柔法の上手い堀井と金親の力を引き出し演武を作り上げた。練習を積み重ねるごとに、最初は戸惑っていた2人も「自のやってきたものを出し切れば優勝できる」(堀井)と自信を付けるほどに。「三人で一つになってやってこれたことが嬉しい」(豊田)。チームワークでつかんだ優勝だった。
多くの部門で入賞を果たした。伊藤輝(政経3=中部一)・岡本みさと(政経2=富士見丘)組は男女二段以上の部で3位。他大の実力者が集まる男女二段以上の部での上位入賞だった。坂田英作(政経2=明大明治高)・横山可奈子(文2=明大明治高)組は昨年優勝した白帯緑帯の部からランクを上げ、茶帯の部で堂々の2位入賞を決めた。大学入学後に少林寺拳法を始めた、まだ経験の浅い上野絵美(営1=志學館)・沖彩奈(商1=共立女子)組は白帯緑帯の部で3位と着実に力を伸ばしている。
今年の大会テーマは「率」。これまで部を率いてきた堀尾や三橋をはじめ、三人掛け未経験の2人を率いた豊田など、リーダーシップを見せた拳士が存在感を放った。次なる舞台は団体の部で臨む全国大会。「明治一丸」で優勝を狙う。
[田中愛]
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