新人戦4連覇&原田が総合で優勝! /東日本大学新人戦、東日本総合選手権
苦しみながらの勝利だった。1、2年生が出場し、5人制で優勝を争う新人戦。準々決勝、準決勝を無敗で勝ち進んできた明大だったが、決勝の中大戦では思うような展開に持ち込むことができなかった。まずは先鋒(せんぽう)の百合草、次鋒(じほう)の古屋敷直道(法1=明大中野)が勝利し2-0とするも、そこから中大が粘りを見せ2-2に。大将戦でも引き分けに終わり、勝負は代表戦へともつれ込んだ。戦った5人のうちで、迷いなく百合草が再びマットに上がった。緊迫した展開の中でも「胴が入るなと思っていた」(百合草)。その冷静さが功を奏し、最後は連続で胴突きを決めてみせた。10月25日の個人インカレで1位に輝いた百合草。今大会でも抜群の安定感を誇り、明大を優勝へと導いた。「もっと頑張らないといけないなと思わされた試合」(百合草)。下級生の中心となり、これからもチームをまとめていく。
小さな身体が大きな頂点をつかみ取った。同日に行われた東日本総合選手権。出場した多くの選手が陸上自衛隊などの一般選手の前に苦戦するも、軽量級で原田が優勝に輝いた。初戦となった2回戦以降はすべて一般選手との戦いとなった原田。「自分の身体が小さいなりに、同じような人たちとやれるのが楽しかった」(原田)とその実力を遺憾なく発揮した。準決勝、決勝ではともに延長戦で時間無制限の一本先取制となったが、そこでも原田の集中力は一段と冴えわたっていた。決勝戦の相手は道場で日々の鍛錬に励んでいる選手。延長戦にもつれ込む展開の中で、見事に面突きを決めた。優勝のトロフィーを手中にし「素直に嬉しい」(原田)。清々しい表情で試合を振り返った。
11月末に控えている府立まで、残り日数はあとわずかだ。過去3年間、新人戦で優勝すれば、勢いのままに府立でも優勝している明大。今回もその新人戦で4連覇を果たし、次に狙うのは府立4連覇だ。選手たちはこれからの2週間で身体を追い込む期間へと突入する。全ては勝利のため、そして今年の集大成を見せにいくために。チーム一体となって決戦の日を迎える。
[土屋あいり]
試合後のコメント
原田
「素直に嬉しいです。最後は相手の体力が無くなったところで攻めた感じがあったので、ちゃんと体力がある時に勝負できたら良かったというのもありました。やっぱり軽量級なので自分の身体が小さいなりに、同じような人たちとやれるのが楽しかったです。(今後)今大会のために減らしていた体重を減らすということと、今回も延長戦になることが多かったので、3分でしっかり決められるように。チームの雰囲気が良くなるようなプレーができるように練習していきます」
百合草
「(下級生を引っ張ったが)色々考えすぎるのもよくないなと思っていたので、まとめるところはまとめて、気楽に緊張しすぎないようにとみんなに言ってきました。(決勝戦)本当だったら5-0で勝つぐらいの気持ちでいましたけど、やっぱり中央の2人が強かったです。今後もその2人が自分のライバルになってくると思うので、しっかりと勝てるように、もっと自分も含めて後輩の指導も頑張らないとです。(代表決定戦)先鋒戦で結構右を当てられていて、結局そこを代表戦でも当てられてしまった部分はあったんですけど、胴が入るなと思っていたので、それだけ狙っていきました。相手もケガをしている人がいましたし、戦力的には僕らが圧勝できるように本当はしたかったんですけど、ぎりぎりになってしまいました。優勝したのは嬉しいです。これからもっと頑張らないといけないなと思わされた試合でした。下級生はスポーツ推薦もそうですけど、一般生が今日の古屋敷以外にも強い人が多いので、スポーツ推薦と一般生で高め合っていく感じで頑張ってほしいです。(今後)もうあと2週間追い込みで、1週間は調整になりますが、自分のできる範囲で体を追い込んで、府立で全勝できるように練習を頑張ります」
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