(1)武政進之介主将
第1回は武政進之介主将(政経4=埼玉栄)。圧倒的な実力でチームを引っ張る大黒柱だ。インカレでは二陣を務め、エースとして確実に白星をもたらす。
――インカレまで1週間となりました
絶好調です。絶好調と言っていれば絶好調になります。みんな上がってきています。一人一人が盛り上げるチームになってきたと思います。
――インカレはBクラスからのスタートとなりました
僕らはベストパフォーマンスをするだけなので。2部からだから気持ちが下がるということはないですし、いつでも全力です。
――目標は
優勝です。
――ここまでの一年間を振り返ってどうですか
チームの完成度は毎年毎年最高の状態でパフォーマンスしているつもりなんですけど、あとは運に任せる。運が強い方が勝ちますよ。
――運を呼び込むために何かしていることはありますか
僕は絶対運が悪いとは言わないです。いつも運がいいと言っています。自分が運が強いと思っているから強いだけです。
――今年のチームの特徴を教えてください
勝つときは勝つ、負けるときは負けるチームだと思います。今年の一番最初の宇和島大会(全日本大学選抜宇和島大会)で、僕らは東農大に2―3で負けて、同志社相手に3―2で勝ったんですよ。そこから試合を重ねていくと、負けるときはとびきり負けるんですよね。次の宇佐大会も0勝なんですよ。でも次にあった和歌山大会では実業団の強いチームに勝ちました。やっぱり勝つときは勝って、負けるときは負けるチームだと思いますね。それは選手の気持ちの持ち方なんですけど。
――調子に波があるのでしょうか
そういうわけじゃないですね。なんて言うんですかね…。運がないんですよ。勝負事なので。そこで自分がどれだけ吹っ切れるかだと思います。
――武政さんとしては、団体戦でエースとして活躍。個人戦でも東日本体重別、全国体重別で3位に入りました
いつもベストパフォーマンスです。試合に強いと自分に言い聞かせています。
――力が伸びてきた要因は
僕はいつも全力です。真面目ではないけど真剣です。
――引く相撲が少なくなったように感じます
総監督に次引いたらメンバー外すと言われて引けなくなりました。でも前に出て結果に出てるので、それは良かったと思います。癖なのでどうしても出ちゃうんですよ。最近は意識してやっているので、良くなっています。
――手応えを感じているのですね
でも僕の本来の相撲は押し相撲ではないので。やりたいことをやるのが僕の相撲スタイルです。
――明治での4年間はどういう4年間でしたか
楽しい4年間でした。自分は頑張るキャラじゃくて、稽古を人に見られるのがすっごい嫌なんですよ。今年相撲の大会が東京でいくつかあって、他の部活から見に行きたいって言われたんですけど全部断ったんですよ。自分が頑張っている姿を見せるのがあまり好きじゃないんですよ。陰の努力をしてきたので、それが身に付いたと思います。謙虚な気持ちを大事にしています。
――入学時に今の自分の姿は想像できましたか
できてないですね。こうなりたいとも思ってなかった。結果はあとから付いてきますからね。いい意味でこう強くなるとは思っていませんでした。
――成長できた部分はどんなところですか
自分で追い込むタイプではなかった。先輩方や監督、総監督、いろんな人に気にかけてもらって奮い立った。名もなき一人の小さな勇者が奮い立って、今はこういう結果になっている。
――最後に、インカレの意気込みをお願いします
日々精進、日々感謝。
――ありがとうございました
◆武政進之介(たけまさ・しんのすけ) 政経4 埼玉栄高出 166cm・116kg
昨年の団体戦は4戦3勝でチームの躍進に大きく貢献した。個人戦でもベスト8入り。小柄ながら相手とうまく間合いを取り、土俵際まで粘って勝利をもぎ取る。
[坂本寛人]
先鋒 | 小川俊己(政経3=流山南) |
二陣 | 武政進之介(政経4=埼玉栄) |
中堅 | 齊藤佑弥(政経4=兵庫県私立市川) |
副将 | 鈴木貴勝(商4=東洋大牛久) |
大将 | 名和闘志(政経3=埼玉栄) |
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