高き壁突破できず 筑波大に惨敗 /関東大学1部リーグ戦

 出だしでつまずき大敗した。リーグ17試合目は暫定3位の筑波大との2回戦。開始早々から相手の一方的な攻撃を見舞われ、27点の大失点で第1クオーターを終える。第2クオーターでは17―13と盛り返すが、追い上げムードを後半では維持できず。最後は25点差を付けられリーグ戦10敗目を喫した。

 スターターは、會田圭佑(法3=市立柏)、吉川治耀(情コミ2=京北)、吉本健人(法4=藤枝明誠)、宮本滉希(政経2=明成)、伊澤実孝(政経4=愛知産大工)。

 終始リードを奪われ続けた。序盤から相手にオフェンスリバウンドを積極的に飛び込まれ、試合のペースを渡してしまう。「相手の流れを止め切れなかった」(伊澤)と第1クオーターを19点のビハインドで終える厳しい立ち上がりになる。後半に入っても相手の高さを生かしたリバウンドからのセカンドシュートや速攻などの多彩な攻撃を前に「攻めのディフェンスができてなかった」(齋藤拓実・営2=桐光学園)と失点が止まらない。オフェンスでは相手のインサイドをなかなか突破できず、苦しまぎれのシュートが目立ち第3クオーターの得点はわずか9点。この日最大の35点差となり勝利の芽が完全に摘まれてしまった。

 反撃の流れも見せた。第2クオーター残り4分で出場した田中井紘章(政経3=山形南)。田中井は「ディフェンスをどう立て直すか」をコンセプトにコートに入ると、1対1の場面で粘りを見せ、相手のファールを促した。スティールからの速攻や3Pシュートでオフェンスでもチームを盛り上げ、第2クオーター終盤は攻撃がかみ合い始めていた。田中井は第4クオーターでも登場しバスケットカウントを決める活躍。出場時間はわずか9分51秒ながら、10得点を挙げ存在感を放った。

 いよいよ明日の法大戦がリーグ最終戦だ。明大は現在7勝11敗で6位。明日法大に勝てば、5位になる可能性も十分あり「少しでも順位上げて終わりたい」(齋藤)と勝利へ意欲を見せる。「インカレにつながる試合ができるようにしたい」(田中井)。チームが標準を合わせるインカレのためにも白星を狙う。徹底した守備から攻撃に持ち込む、自分たちのバスケを最後まで貫けるかが勝利のカギだ。

[田中愛]

試合後のコメント
伊澤

「出だしから自分たちのリズムが作れなかった。1クオーターは相手の流れを止めきれずにいて、リバウンドもそうだが、ディフェンスが締まらなかった。チームのコンセプトとしてディフェンスを意識しているが、相手は高さもあってリバウンドは完全に取られてしまっていて、立て直しようがなかった。声も掛けたが、気持ちの部分で負けたと思う。2クオーターから相手を少し押さえることができたが、それを後半に継続できずに走られてしまって、自分たちがしたいバスケができなかった。今日は反省しかない。(終盤はベンチから下級生を見ていたが)ディフェンスはカット狙ったりとかが見られたが、シュートは簡単に打たれるというか決められるシーンが多かった。もっと徹底しないとこれからの試合がきつくなってインカレも響いてくると思うので、チームとして直していかないといけないところ。オフェンスの部分は流れのオフェンスはできていたので、これからどう自分たちの力にしていってくれるか見ていきたい。(インカレでまたあたる可能性もあるが)1戦目も2戦目も大差で負けてしまった。高さに対して自分たちがどう戦っていけるかがキーになる。体をしっかり張って、相手を飛ばせないというのが大事になる。高さがあるのでジャンプされると負けてしまうので、負けない気持ちで戦っていくのが大事。(明日は)法政戦は1戦目はいい感じで勝てたが、青学戦は2戦目で競ってる試合になったので、それを想定して強い気持ちで戦っていきたい」

田中井
「試合の入りが重くなっていたので、しっかりしゃべって、5人がしゃべれるような環境にしようかと思っていた。自分が出た時には、オフェンスどうこうよりもディフェンスをどう建て直すかということが自分の課題でそれはできたと思う。みんな暗い雰囲気に最後までなっていたので、自分が出た時にチームが盛り上がればいいなと思っていた。そしたら明日にもモチベーションというかテンションが上がった状態で繋げていけると思った。自分が点を取ったりディフェンスでいいプレーをしたら応援席もベンチも沸いてくれるので、今日はそれができたのでその点は満足している。チームプレーという部分がまだまだ足りないなと今日の試合を通じて改めて感じた。ディフェンスの意識というか、やっぱりマイボールになるまでが自分たちのディフェンスなのでそこまでやり切れなかったのが今日の敗因だったと思う。みんなで1つのボールを取るという意識があれば、身長が高い相手でもリバウンドで戦えると思うので、5人の意識をもう少し上げていくべきだなと思う。3クオーターの筑波のディフェンスが簡単に言えば自分たちの一番やりたいディフェンス。オフェンスが駄目な時でも我慢する時間をつくれれば、筑波とは戦えると思う。あとはボックスアウトやガードのルーズボールなどをしっかりやることが大事になる。明日は最後なので、自分たちの明治のバスケというものを振り返ってインカレにつながる試合ができるようにしたい」

齋藤
「入りが悪かった。今週の練習もあまり良くないとは個人的に感じている。リバウンドは高さでやられちゃってる分、向こうのシュートチャンスも増えて、ゴール下でも高くやられた。ボックスアウトやる前のポジションも悪かったり、スクリーンでのコミュニケーションもなってないで簡単にリバウンド入られたし、外でもやられた。もっと機動力上げてオフェンスもできたら良かった。筑波のシステムチックなオフェンスに対して攻めのディフェンスができてなかった。前半2ピリあたりは点数的には離れてたけど田中井さんが激しくやってくれたので相手も困ってターンオーバーとかあった。でも3ピリはまた(入りと)同じようにパンパンとやられた。(明日は)少しでも順位上げて終わりたい。一人一人がまず自覚持つように切り替えてやりたい。インカレのためにも今日良くなかったからこそいい形で終わりたいというのもある」

日時 対戦相手 会場 結果
◆第91回関東バスケットボール1部リーグ戦日程表◆
9/5(土)12:40~ 対白鴎大1回戦 代々木第二体育館 ○明大71―55白鴎大
9/6(日)12:40~ 対拓大1回戦 代々木第二体育館 ●明大64―84拓大
9/12(土)12:40~ 対慶大1回戦 青学大相模原体育館 ●明大99―101慶大
9/13(日)12:40~ 対国士大1回戦 国士大多摩体育館 ○明大71―53国士大
9/19(土)12:40~ 対専大1回戦 筑波大体育館 ●明大65―73専大
9/20(日)12:40~ 対青学大1回戦 筑波大体育館 ○明大85―43青学大
9/26(土)16:10~ 対東海大1回戦 東海大湘南体育館 ●明大64―79東海大
9/27(日)16:00~ 対筑波大1回戦 東海大湘南体育館 ●明大60―91筑波大
10/3(土)16:00~ 対法大1回戦 つくばカピオ ○明大82―52法大
10 10/4(日)12:40~ 対白鴎大2回戦 つくばカピオ ●明大72―79白鴎大
11 10/10(土)11:40~ 対拓大2回戦 日体大世田谷体育館 ●明大37―75拓大
12 10/11(日)12:40~ 対慶大2回戦 日体大世田谷体育館 ●明大62―71慶大
13 10/17(土)11:00~ 対国士大2回戦 慶大日吉体育館 ○明大68―60国士大
14 10/18(日)12:40~ 対専大2回戦 慶大日吉体育館 ○明大80―55専大
15 10/24(土)16:40~ 対青学大2回戦 明大和泉体育館 ○明大68―62青学大
16 10/25(日)17:40~ 対東海大2回戦 明大和泉体育館 ●明大79―86東海大
17 10/31(土)16:00~ 対筑波大2回戦 青学大相模原体育館 ●明大58―83筑波大
18 11/1(日)15:00~ 対法大2回戦 青学大相模原体育館 ○明大72―62法大
◆第91回関東大学バスケットボール1部リーグ戦星取表◆
東海大 青学大 筑波大 拓 大 明 大 国士大 法 大 慶 大 白鴎大 専 大 勝敗 順位
東海大 ○○ ○○ ●○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ 17勝1敗
青学大 ●● ●● ●● ●● ○○ ○○  ○○ ○○ ○○ 10勝8敗
筑波大 ●● ○○    ●● ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ●○ 13勝5敗
拓 大 ○● ○○ ○○ ○○  ○○ ○○ ○○ ○○ ●○ 16勝2敗
明 大 ●● ○○ ●● ●●    ○○ ○○ ●● ○● ●○ 8勝10敗
国士大 ●● ●● ●● ●● ●●    ●●  ●○ ○● ●○ 3勝15敗 10
法 大 ●● ●●  ●● ●● ●● ○○    ○● ○● ●● 4勝14敗
慶 大 ●● ●● ●● ●● ○○ ○● ●○ ●● ○○ 6勝12敗
白鴎大 ●● ●● ●● ●○ ●○ ●● ●○ ○○ ●○ 6勝12敗
専 大 ●● ●● ○● ○● ○● ○● ○○ ●● ○● 7勝11敗
全日程終了