平井彬 接戦制し優勝 矢島は3位入賞/W杯東京大会2015

2015.10.30
 200mバタフライで矢島優也(商1=春日部共栄)が銅メダル、平井彬嗣(政経4=市立船橋)が1500m自由形で金メダルに輝いた。「全然泳げていない」(矢島)と練習不足のなかだったが安定した泳ぎを見せ表彰台へ。1500m自由形では平井彬嗣(政経4=市立船橋)がタッチの差で優勝。多くの選手がオフシーズンをはさみ練習に取り組み始めたばかりの状況で挑んだ今大会。全体的には振るわない結果となったが4月の全日本選手権に向けて動き始めた。

練習不足の中での3位
 自分のペースで泳ぎ3位に入賞した。1日目に行われた男子200mバタフライ。矢島は練習不足から不安に駆られながらの予選となったが無事4位で通過。決勝では「タイムも順位も気にしなかった」(矢島)と序盤は少し出遅れるも徐々にスピードを上げ100m地点では4位と0秒06の差で3位に。残り100mを競りながらそのまま逃げ切り1分57秒55のタイムでゴール。これまでにつけてきた力で3位に輝いた。

1500m王者の意地を見せた
 デッドヒートを見事制した。後半に強い平井彬は250m地点で2位に浮上するとじわじわと1位との距離を詰めていき800mのターンで追いつくと1000m地点では体1つ分をリード。このまま首位をキープしゴールと思われていたがラスト100mで竹田(イトマン)が驚異の追い上げを見せた。ラスト25mでは横並びになると両者とも最後のスパートをかけデットヒートが繰り広げられた。タッチの差で平井彬は見事優勝。今後は「4月の日本選手権に向けてゆっくり作っていきたい」と今大会は笑顔で終われた。

次のステージに向けて
 来年の4月に行われる日本選手権に向けてのスタートとなった今回のレース。日本選手権はオリンピックの選考会も兼ねている。「本気でオリンピックを狙いにいく」と今大会では予選敗退となった平井健太(商3=千葉商科大付)。2016年のリオ五輪出場を狙い、これまでは自由形の練習に力を入れてきたが今後本格的に準備を始める。細田梨乃(情コミ2=湘南工大付)は中学3年生の池江(ルネサンス亀戸)が女子100mバタフライで57秒56の日本新記録で優勝しことに「焦りを感じた。こんなところで立ち止まっている場合ではない」と刺激を受け、さらにレベルの高い練習に取り組んでいきたいという。4月の日本選手権まで残り5か月。どこまで調子を上げられるかがカギになってくる。

[村田萌衣子]