それぞれの力を発揮 経験糧に信夫杯へ/朝日杯争奪日本学生選手権

2015.10.29
 秋の個人戦の全国大会である朝日杯が行われ、前日に行われた予選ラウンドの結果を踏まえて、男子は斉藤史晶(営1=新潟産大附)、女子は中田綾乃主将(商3=盛岡中央)、山本気恵(営3=米子北斗)、泉谷若菜(商2=麗澤)の4選手が決勝ラウンドへの出場を果たした。男子の正野有道主将(法4=杉並学院)、女子の橋添恵(法1=山梨学大附)は惜しくも予選ラウンド敗退に終わった。今大会での経験を糧に、29日から行われる団体戦の全国大会、信夫杯での好成績に期待したい。

男子
 1年生の斉藤が決勝ラウンドに唯一進む活躍を見せた。初日は風が強く難しいコンディションだったが、大きく崩れなかった。2日目はパットが決まらずスコアを伸ばせなかったが27位タイと健闘。高校と違い大学のレベルは安定感が格段に良いことを実感し「悪いときでも常に良い状態、レベルに上げていきたい」と斉藤は今後の目標を挙げた。明日からはまた2日間同じコースで信夫杯が行われる。体力は「リーグ戦で1日2ラウンドをやっているので苦ではない」と語る斉藤には頼もしさが感じられた。

女子
 三者三様で戦いを省みた。
 3年の中田と山本は昨年に引き続き朝日杯に出場した。全国相手の戦い方や、大舞台の独特な雰囲気も板についた2選手。自身の成長を肌で感じることができた機会となったが、その中でも細かな修正点が挙げられた。中田は調子の良さをプレーで体現することができず、コースマネジメントについて反省点を見出だした。最後に出てしまった「詰めの甘さ」(中田)がスコアに如実に表れてしまった。来年のシード権を懸けて挑んだ戦いだったが、結果は30位。切符を手に入れることはできなかった。一方の山本も、自身のまとまりのない試合展開を指摘した。これといった具体的な問題はないものの「だらだらボギーを打ってしまった」と振り返った。難易度の上がるコースの後半で「どれだけ耐えられるか」をカギとした山本。10位タイという最終結果でのシード権獲得に安心せず、自分自身と向き合う山本の挑戦は終わらない。

 初出場を果たした泉谷。「パターだけ」(泉谷)。抱える課題点は浮き彫りとなった。ティーショットに大きな手応えを感じたものの「チャンスが取れなかった」。再三生まれたバーディーチャンスを結果として残せなかった。あと一歩のところで好機を取り逃してしまった泉谷だったが、課題克服に向けた意欲は十分だ。自分で作ったチャンスは自分の手でものにしてみせる。

 全員で決戦へ。間を置くことなく、翌日から団体戦の信夫杯がスタートする。「団結力で持っていきたい」(中田)。創部初の男女同時出場決定を果たした要因の一つとして、部員間の団結力も挙げられる。精鋭ぞろいのゴルフ部が、皆で全国へと名乗りを上げる。今、並み居る全国の強豪を相手に戦いの幕が切って落とされる。

[吉田周平・石渡小菜美]

試合後のコメント
斉藤

「1日目風が強くて苦労したが、回っていたら決勝に行けていて良かったがかみ合わなかった。今日はパターがやはり自信がなくてあまり良くなくて何とかパーを取るのがやっとだった。パットに苦労した2日間だった。一緒に回っている人が2アンダーで、付いていこうと思ったが、グリーン上で差が出た感じ。疲れは大丈夫。明日からまた2日間だがリーグ戦で1日2ラウンドをやっているので苦ではない。ゴルフをすると緊張するので心拍数が上がったときにいかにいいゴルフができるかというのを意識して練習している。高校と大学では安定感がやっぱり違う。パワーもあるが安定感があって大きく崩れないゴルフなので。悪いときでも常に良い状態、レベルに上げていきたい」

中田
「この試合に入る前から調子は悪かったが、昨日の前半は調子が良く我慢のゴルフができていた。スコアもついてきていた。ただ後半は風が出てきてボギーが続いてしまった。今日も調子は良くて、アンダーで回りたかった。でも途中でトリプルボギーを2回たたいてしまい、ショットは悪くないがコースマネジメントがうまくいかなかった。詰めの甘さが最後に出てしまった。来年のシードも欲しかったので、狙いにいっていた。(去年と比べて、全国での戦い方)去年は関西の人と回ると、それだけで緊張してしまったりしていた。慣れてきてリラックスして回れるようになってきた。(明日から信夫)みんな調子は悪くないがスコアにつながっていない。メンタルの問題なので、団体戦は雰囲気が大事になる。団結力で持っていきたい。目標はできれば優勝、メダルは欲しい。それくらいの実力はある。(男女同時は初)相乗効果がある。応援の人数も多いし、出られない人の分までやらなきゃという思いはある」

山本
「今日は前半良かったのだが、後半全然スコアが良くなくて、耐えることができなかったかなという感じがする。昨日は調子はそんなに悪くなかったので、1オーバーで上がれたのだが、今日が悪すぎて。何が悪いというわけではないがまとまらず、だらだらボギー打ってしまったんで、それを修正して。切り替えをしないとやはりスコア出ないかなと思うので。信夫頑張らなきゃなって思っている。あまり上位にいるとか考えずに、とりあえず10位以内に入ったら来年のシード権取れるので、それだけを考えてゴルフしていたのだが、緊張しているとかなかったし『10位に入ろう』と思ってそれだけを目標に頑張っていた。前半インコースは簡単だからスコアが出るっていうのもあるけど、後半難しいところでどれだけ耐えれるかっていうところが自分には足りないところかなって思うので、これから耐えなきゃな、耐えるしかないかなって思っている。もう少し練習すれば上に行けるかなと思うので、来年に向けて頑張る。去年は調子も悪くて、全然ゴルフにならなくて、今年は全然いいかなという感じ。1年生のときからずっと出ているのだが、1年生のときも予選落ちして、2年生は予選通ったけど全然スコアにならなくて。3年はちょっと成長しているかな。年々成長してきているかなとは思う。個人戦があまり良くなかった結果だから、団体は1人だけじゃないし、みんなで力を合わせて頑張りたい」

泉谷
「今日はショットはすごい良くて、16回パーオンしてたので、ほとんどグリーンには乗ってて、バーディーチャンスも何回かあったが、その中でしっかりバーディーを決めることができなくて、そのまま流れをつかめずノーバーディー。あと前半が20パットしてしまって、そのうち全部パーオンしていたのだが、3パッド2回の2オーバー。後半も何回もバーディーチャンスがあったのだが、バーディーを1個も取ることができず、1オーバー。いいゴルフはできていたが、チャンスが取れなかったなって思うので、今日パターたくさん練習して、明日からの団体戦につなげられるようにしっかり調整していきたいなと思う。昨日を終えた時点でぎりぎりで通過になってしまったので、シードを取れるように、それを目標に頑張っていたのだが、ショット自体も昨日は悪くなくて、昨日は風が結構あったので、後半は風の中でもしっかり耐えてゴルフをすることができたが、前半風の読み間違いでOBをしてしまったり、ちょっともったいないミスがあった。でも今日はそのミスを反省点として無くせていけたのがよかったかなと思う。(課題点のパターについて)ここでいつもキャディーとかしているのだが、ここのグリーンはあまり切れないのが特徴なので、読みすぎて弱く打ってしまうっていうことがあったので、浅く読んでしっかりパターができるようにしていきたいと思う。(課題点は)パターだけ。なので、明日しっかりバーディーを取っていけるように頑張りたいと思う。収穫はパーオンが16回できたっていうので、やっぱりショットがいいなって思ったので、それを自信にあした、あさって頑張りたいと思う。去年は団体戦でもメダルを全国でも取ることができなかったので、しっかりメダルを取れるように頑張りたいと思う」