青学大下し4位浮上 接戦をものにし3連勝/関東大学1部リーグ戦

 ホームゲーム初戦を勝利で飾った。明大和泉体育館にて行われた青学大との2回戦。6点のビハインドで前半を折り返すも、第3クオーターだけで11点差をつけ逆転する。その後は競った試合展開となったが、ホームで声援を受けた明大が一つ抜け出し、68―62で逃げ切った。これで3連勝。7勝8敗で4位に浮上した。

 スターターは會田圭佑(法3=市立柏)、吉川治耀(情コミ2=京北)、吉本健人(法4=藤枝明誠)、宮本滉希(政経2=明成)、伊澤実孝(政経4=愛知産大工)。

 接戦をものにした、大きな1勝だった。第3クオーターで逆転し、5点リードで迎えた最終クオーター。青学大も簡単には引き下がらず、1点を争う展開となる。これまで緊迫した展開で終盤を迎えると、焦りからディフェンスが崩れてしまうことが多かったがこの日は違った。点が取れなくてもディフェンスで耐え、粘り強く戦った。試合最後の4分半は、青学大の得点をフリースローの2点に抑え我慢。その間に宮本、伊澤の得点でリードを奪い、最後は齋藤拓実(営2=桐光学園)が4連続でフリースローを沈め68―62で勝利した。「最後のディフェンスだったり、オフェンスの集中力だったり、今までやってきたことが全部出せた。チームとして一歩進めた」と伊澤。今季最も僅差の6点差での勝利に、大きく自信を深めた。

 ケガを感じさせないプレーを見せた。先週の国士大戦で足首を捻挫し、昨日初めて練習メニューを最後までこなしたという齋藤だったが、この日は12得点6アシストと活躍。特に緊迫した最終クオーターで8得点を挙げるなど、勝利に大きく貢献した。それでも「まだまだガードとして責任を感じなければいけないところがあった」(齋藤)と開口一番に出てきたのは反省の言葉。特に第3クオーター残り3秒のところで、自身のターンオーバーから失点した場面を反省した。「これでターンオーバーがなくなれば、もっと安定した選手になれる」(齋藤)とさらなる成長を誓った。

 明日のホームゲーム2戦目は東海大との対戦だ。同日の試合で拓大との首位決戦を制し、首位に立った東海大は実力も勢いも十分。厳しい戦いが予想される。「どう自分たちの力を出していけるか。苦しめさせて相手に粘っていければいい」(伊澤)。このリーグ戦での成長具合が試される一戦。王者相手にどこまで食らいつけるか注目だ。

[尾藤泰平]

試合後のコメント
伊澤

「お互いに流れが何回も何回も動くような感じの試合で、お互いが我慢の時間帯が続いた。その中で、最後の最後に自分たちが一歩抜け出したというのは、自分たちが今までやってきたことをしっかり1試合を通して出せたということがあって、最後のディフェンスだったり、オフェンスの集中力だったり、今までやってきたことが今日は全部出せた。ディフェンスをチームでしっかりやっていこうということで、途中途中では相手に簡単にやられてしまう部分があったが、その後の集中はすぐできた。やられても切り替えて集中する力が出せたので、チームとして一歩進めたかなと思う。チームはコートでも応援席だったりベンチだったりも声を出していこうということで、ずっと声が出ていたので、チームとして戦えて、チームの共通意識を持てて、みんなで声で意思疎通できていたことが良い要因だった。ホームだから緊張する人もいたかなと思ったが、その中で自分たちのパフォーマンスをしっかり出せた。変に意識するとかではなく、今日はしっかり勝つということをチームとして第一に考えてやっていた。東海大が今日1位になったので、明日は自分たちがどう自分たちの力を出していけるか。苦しめさせて相手に粘っていければいい。カギはディフェンスと、相手がプレッシャーをかけてくるチームなのでそれに負けない気持ちが大事になる」

齋藤
「結果勝てたのは良かったけど、3ピリの終わりだったり、試合の運び方っていう点で、まだまだガードとして責任を感じなければいけないところがあった。でもこのリーグ戦で15戦目を終えて、初めてこのような競ったゲームをものにできたのはガードとしてもチームとしてもいい経験になった。競ったところで相手が強く当たってきた時にオフェンスをああしよう、こうしようではなくて、オフェンスを失敗してもちゃんと守れればやられることはないという感じでみんなでディフェンスをしっかりやろうという声掛けができていたのが大きかった。アシストできたのは良かった。これでターンオーバーがなくなれば安定した選手になれるし、誰からも文句を言われなくなると思う。ターンオーバーだったり、一つ一つのプレーに重みを感じてやらなければいけない。(最後のフリースローは)緊張してないとは言えないけど、1本目を決めて心に余裕はできた。(ホームゲームは)みんなバルーンを持って歓声をくれて力になった。ベンチが盛り上がるのに対しても一緒に盛り上がってくれて、コートに立っていてもそれを感じられた。本当にありがたい。明日の東海はまた強い。明日ももちろん勝ちたいけど目標はインカレで倒すことなので、今は遠い存在だとしてもどれだけやれるかということが大事になる。順位はあまり考えず、最後終わった時に4位だったらいいかなという感じ」

宮本
「ホームゲームでいろいろな人に応援される中で勝てたのはうれしかった。この1勝で入替戦はないので、あとは1戦1戦しっかり戦い抜いてインカレにつなげていきたい。バスケットカウント取って逆転できてうれしかった。拓実(齋藤)からのパスがすごいリズムのあった合わせだった。でも4クオーター目で逆転されたのも自分のミスだったのでそこは反省しなければいけないところだと思う。ホームゲームというのも大きかったんですけど、4年生とできるのも1カ月あるかないかくらいなので、調子悪いとか言ってる場合じゃなくてがむしゃらにいこうというのを意識して今日はやった。いままで調子悪かった分を取り返せるくらいこれから上げていかなければ駄目。今日の試合を明日につなげないと意味がないと思うので、明日は今日以上に頑張りたい」

日時 対戦相手 会場 結果
◆第91回関東バスケットボール1部リーグ戦日程表◆
9/5(土)12:40~ 対白鴎大1回戦 代々木第二体育館 ○明大71―55白鴎大
9/6(日)12:40~ 対拓大1回戦 代々木第二体育館 ●明大64―84拓大
9/12(土)12:40~ 対慶大1回戦 青学大相模原体育館 ●明大99―101慶大
9/13(日)12:40~ 対国士大1回戦 国士大多摩体育館 ○明大71―53国士大
9/19(土)12:40~ 対専大1回戦 筑波大体育館 ●明大65―73専大
9/20(日)12:40~ 対青学大1回戦 筑波大体育館 ○明大85―43青学大
9/26(土)16:10~ 対東海大1回戦 東海大湘南体育館 ●明大64―79東海大
9/27(日)16:00~ 対筑波大1回戦 東海大湘南体育館 ●明大60―91筑波大
10/3(土)16:00~ 対法大1回戦 つくばカピオ ○明大82―52法大
10 10/4(日)12:40~ 対白鴎大2回戦 つくばカピオ ●明大72―79白鴎大
11 10/10(土)11:40~ 対拓大2回戦 日体大世田谷体育館 ●明大37―75拓大
12 10/11(日)12:40~ 対慶大2回戦 日体大世田谷体育館 ●明大62―71慶大
13 10/17(土)11:00~ 対国士大2回戦 慶大日吉体育館 ○明大68―60国士大
14 10/18(日)12:40~ 対専大2回戦 慶大日吉体育館 ○明大80―55専大
15 10/24(土)16:40~ 対青学大2回戦 明大和泉体育館 ○明大68―62青学大
16 10/25(日)17:40~ 対東海大2回戦 明大和泉体育館 ●明大79―86東海大
17 10/31(土)16:00~ 対筑波大2回戦 青学大相模原体育館 ●明大58―83筑波大
18 11/1(日)15:00~ 対法大2回戦 青学大相模原体育館 ○明大72―62法大
◆第91回関東大学バスケットボール1部リーグ戦星取表◆
東海大 青学大 筑波大 拓 大 明 大 国士大 法 大 慶 大 白鴎大 専 大 勝敗 順位
東海大 ○○ ○○ ●○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ 17勝1敗
青学大 ●● ●● ●● ●● ○○ ○○  ○○ ○○ ○○ 10勝8敗
筑波大 ●● ○○    ●● ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ●○ 13勝5敗
拓 大 ○● ○○ ○○ ○○  ○○ ○○ ○○ ○○ ●○ 16勝2敗
明 大 ●● ○○ ●● ●●    ○○ ○○ ●● ○● ●○ 8勝10敗
国士大 ●● ●● ●● ●● ●●    ●●  ●○ ○● ●○ 3勝15敗 10
法 大 ●● ●●  ●● ●● ●● ○○    ○● ○● ●● 4勝14敗
慶 大 ●● ●● ●● ●● ○○ ○● ●○ ●● ○○ 6勝12敗
白鴎大 ●● ●● ●● ●○ ●○ ●● ●○ ○○ ●○ 6勝12敗
専 大 ●● ●● ○● ○● ○● ○● ○○ ●● ○● 7勝11敗
全日程終了