
女子エペ個人は古俣のベスト8が最高成績に/関東学生選手権
[男子サーブル個人]
杉田賢人(営4=埼玉栄)は最後の関カレで実力を出し切れなかった。「気負いして負けた部分が多かった」(杉田)と、いつも通りの動きができず。後半に取り戻すも粘り切れず敗北し、悔しさをにじませた。
鈴木武(政経1=羽島北)は4-15と大差を付けられ敗北。しかしルーキーである鈴木はまだまだこれからだ。今後に注目したい。
男子サーブル個人戦は鈴木、杉田ともに1回戦敗退となり、明大からのインカレ出場者はなしという結果に終わった。
[女子エペ個人]
古俣、上田ともに悔しい結果となった。古俣は3回戦を15-4で圧勝し準々決勝に進出。迎えた準々決勝では同時突きの多い展開に。その後は一進一退の攻防を続けるも最後の一本勝負で取り切れず、14-15で惜しくも敗北を喫した。「慎重になりすぎて自分のフェンシングを殺してしまった」(古俣)と悔しい表情を浮かべるも、一方で「次に生かせると思う」と次戦に向けて意気込んだ。
上田は3回戦にて取っては取られの展開を見せるも、最後は3点差をつけられあえなく敗北した。敗因として挙げたのは慎重になりすぎ距離に入れなかったこと。だが「最後の結果は悔しいが手ごたえもあるので、あと少し取り切るということが課題」と上田は早くも前を見据えている。
古俣、上田ともに力を出し切れなかったが収穫したことは大きい。「インカレではその場その場で適切な判断ができるように一つ一つの試合を戦っていきたい」(古俣)と、来月に控えるインカレに向け期待のできる大会となった。
[男子サーブル団体]
ベスト8と健闘し、インカレ出場権を獲得した。個人戦の決勝トーナメントにも出場した杉田、鈴木、そして惜しくも予選敗退となった島田義人(営3=鳥羽)の3人で臨んだ。初戦の学習院大戦では3者ともに順調に得点し45-17と相手を圧倒して勝利を収める。続く2戦目の早大戦では粘りを見せるも26-45と悔しい敗戦となった。
個人戦で予選敗退となった島田の活躍が光った。「個人戦での悔しさを今日出そうと思って試合に臨んだ」(島田)と、相手に得点させないままそのセットを終える場面もあった。「差はチーム力」(島田)。お互いをどれだけ信用できるか、それがインカレに向けた課題となってくる。
[女子エペ団体]
シードで登場した明大の初戦の相手は法大。個人戦でも上位に食い込んでいる選手の多い法大相手に、明大からは奥村、上田、古俣のメンバーで挑んだ。試合は法大リードの展開が続くも、個人戦で惜しくも敗北した相手に対し7連続でポイントを取るなど、古俣はエースの意地を見せる。そして24-26で回ってきた最終セット。古俣はすぐさま同点まで持ち越し、さらに逆転となるポイントを加算する。しかし「勝負に出るのが早かった」(古俣)と、そこからシングルで5連続ポイントを奪われるなどして差を広げられ、37-45で敗北を喫した。この結果、好成績が期待された明大はベスト8で終わることとなった。
[石塚真維]
試合後のコメント
杉田
「個人戦は最後の関カレということで気負いして負けた部分が多かった。いつも通りの動きができなかったので悔しかった。団体戦はリーグの時も早稲田に一番スコアが低く負けてその時から練習して挑んだけれど、自分の中ではあまり前回のリーグの時と結果はあまり変わらないと感じた。団体戦はインカレに行けるので、個人スコアで取れていないのでもっとしっかり取れるようにプレーしたいと思う。3年生の島田が結構取っていたので、あとは1年生の鈴木を成長させて来年のリーグも1部から降格しないようにしたい。(関カレを振り返って)メンタル的な部分でやられたのかなと思う。2、3年生の時に比べて切り返しで打つような感じになってしまったので、普段の練習からつなげるアタックをメインとしてプレーしたい」
島田
「早稲田にはもう少し頑張ることができれば勝てた気もする。差はチーム力。早稲田はお互い信用している感じがした。明治はそれが足りなかった。実力的には差はあまり感じられなかった。でも団体ではそこに差が出る。個人的には、昨日学習院の人とも早稲田の人とも当たって、両方とも負けてしまった。その悔しさを今日出そうと思って試合に臨んだ。今は自分も4年生の先輩に頼っている部分がある。相手に取られずに自分が取るというのを心掛けたい。個人戦の時は本当にメンタルが弱かった。メンタルを鍛えるために、他の大学の人と練習したりして、他大の人と試合をすることに慣れておきたい」
古俣
「相手が1年生で強いということは聞いていたがどういうフェンシングをするのかが分からなかったので、慎重に慎重にと思っていたら相手に合わされ続けて動かされてしまい、流れを持っていかれた。2セット目からはそれを切ろうとシングルを狙っていったが、相手も同時突きを入れるのがうまかった。それで3セット目に何とか返して、最後の一本勝負ではすごく慎重にいっていけたと思ったら失敗しちゃったという感じ。いつもみたいに頭が真っ白になって何もできずに負けたわけではないが、慎重になりすぎて自分のフェンシングを殺してしまった。悔しいがいつもとは違う悔しさで、次に生かせると思う。団体では最後2点差で回ってきて、その2点を返すまではよかったのだがその後から時間を気にするようになってしまい、だんだん焦って最後は取られてしまった。勝負に出るのが早かった。今回は負けてはしまったが、最後まで大きく自分で自分のフェンシングを崩してしまうという今までの負けパターンではなく、やることを間違えた感じなので、インカレではその場その場で適切な判断をできるように冷静に一つ一つの試合に勝っていきたい」
上田
「調子的にはそんなに悪くなくて昨日の2回戦からいい流れができていたと思うが、自分と相手があまり合わずにきつい試合になるだろうなと思っていたので少し慎重になりすぎたのと、慎重になっちゃったので少し距離に入りきらずにいってしまった。調子が悪かったとかではなくてただ戦術とか距離に入らなかったという点で負けてしまった。ジュニアの試合とかで今まで何回も対戦したことがあったが最近はずっと負けていたので、苦手意識があり慎重になってしまった。先輩には勇気が足りなかったねと言われてその通りだと思った。団体戦の敗因は自分だと思う。自分の力を出し切れずに、団体での役割ができなかった。団体というプレッシャーを自分でかけてしまい、視野が狭くなって自分の得意なところで勝負し切れなかった。得点に全然絡めなかった。個人戦に関しては最後の結果は悔しいが今日も動けていなかったわけではなくて手ごたえもあるので、あと少し取り切るということが課題。インカレは(国際大会出場で)個人戦は出られないのだが団体戦は出るので、団体では今回の悔しさを晴らすために個人戦に出ない分も頑張りたい」
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