
ダブルスはベスト8が最高と物足りない結果に/全日本大学総合選手権大会(個人の部)
3連覇の夢がはかなく散った。2年前から平野友樹前主将(平27商卒・現協和発酵キリン)とペアを組んだ有延は、昨年見事連覇を成し遂げた。平野が卒業し、町がパートナーとなった今大会。大学1年次にペアを組んでいた同級生コンビが優勝へと挑み、迎えたベスト4決定戦は、大島・上村組との対戦に。結果は敗戦で有延の3連覇もこの瞬間消えたが、“負けた”という一言では言い表せられないほどの白熱した試合を、フルゲームで展開した。「僕らもすごいいい状態でプレーしていた」(町)と2人とも調子が良かったことを明かしている。ダブルスでは敗れたが、明大卓球部の柱であるエースコンビ。3連覇ならずの有延は「悔しい、でもしょうがない。切り替えてやる」とシングルスでの雪辱を誓う。有延、町、そしてダブルスには参戦しなかった森薗政崇(政経2=青森山田)の3本の矢で、明大勢が学生の頂点を射止めてみせる。
酒井明日翔(政経1=帝京)・渡辺裕介(商1=明徳義塾)のルーキーコンビが初めて全日学を経験した。目標をベスト4以上と掲げていた渡辺。ベスト8とやや物足りない結果に「凡ミスで終わってしまった」(渡辺)と悔しい気持ちを吐露した。滝澤拓真(情コミ3=長野商)・坪金衛(文3=野田学園)組も昨年より順位が下回るベスト8と、満足がいかない内容に。松下海輝(商4=希望が丘)・船本将志(商2=野田学園)は3回戦敗退とまさかの結果だった。
ダブルスで好成績を残すことができなかった明大だが、過去2年連続で優勝しているシングルスが控えている。ダブルスの優勝なき今、情熱は全てシングルスへと注がれる。全てを懸けた男たちの熱き闘いに注目だ。
☆松下、3回戦で兄弟対決も・・・☆
松下・船本組が全日学の大舞台で松下の弟、松下大星・上江州(愛知工大)組と対決したが1―3で敗戦。試合後の取材でそのことを聞くと照れ笑いしながらも冗談混じりに「(弟は)よくやった」と松下。試合では雄たけびやガッツポーズなど感情を表に出す気迫戦士も、このときは兄の顔をのぞかせていた。
[木村亮]
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