
男女フルーレ団体は共にベスト8 女子エペ個人は2人がベスト16へ/関東学生選手権
[男子フルーレ団体]
追い付くことはできなかった。初戦・専大戦を45―31で勝利し迎えた日大戦。1人目の道脇啓太(営2=熊本県立翔陽)が2点を先行し幸先良いスタートを切ったかに思われたが、そこから5連続失点で相手にリードを許す。2人目の沖本拓郎(政経4=柏陵)が追いすがるが6―10とその後も点数をプラスで回すことがなかなかかなわない。少しずつ点差を広げられていき35―45で敗戦となった。「日大に一矢報いたかった」(長尾康司監督)と悔しさも残るが代表選手が揃う日大相手に善戦。「次につながる試合になった」(沖本)と気負いせずに戦い課題も見える試合となった。一人一人の実力差が点差に表れ、個々のレベルアップは不可欠。人数がそろう男子フルーレだけにさらなる高みに上りたい。
[女子フルーレ団体]
明大の良さは出した。「2試合とも楽しんで団体戦らしく、自分たちらしく戦えた」(山岡珠子・政経4=鳥羽)と2回戦で法大に敗れたものの、フルーレ専門選手が2名という中で試合を展開した。初戦の学習院大戦では関カレ初日でデビューした西塔菜々子(国際1=札幌光星)をカバーしながらの試合に。試合の中で課題を見つけ試すという内容ながら、山岡、古俣潮里(政経2=新潟)が点数を重ねていき45―23で勝利した。2回戦では強豪選手が名を連ねる法大に29―45で敗戦。エペを専門とする古俣が大量得点でチームを引っ張ったが、勝利に結びつけることはできなかった。
[男子サーブル個人]
予選が行われ、杉田賢人(営4=埼玉栄)、鈴木武(政経1=羽島北)の2人が通過。明日行われる決勝トーナメントに進んだ。一方、島田義人(営3=鳥羽)はまさかの予選敗退。「予選で落ちるような実力ではない」と長尾監督。インカレ出場権も逃す悔しい敗退となった。
[女子エペ個人]
明治対決に完敗した。村上夢(営1=湘南)の2回戦の相手は古俣。普段からともに練習する古俣の弱点を熟知しており「勝ちにいくつもりで挑んだ」と村上。シングルで最初の得点を奪い流れに乗るかと思われたが、古俣は強かった。粘りを見せる村上は3―6と食い下がるも、徐々にリードを広げられ迎えた第1セット終盤。古俣の怒とうのアタックを受け、約1分間に一挙7失点。5―15の力負けも「やり切った」(村上)と後悔はしていない。
村上を破った古俣、上田果歩(理工1=伊那北)は2回戦に勝利。順当に明日の3回戦以降に駒を進めた。また奥村美咲(理工3=北陸)は予選を通過したが2回戦敗退。それでも出場した4人全員はそろってインカレ出場を決めた。
[谷澤優佳・柴田遼太郎]
試合後のコメント
長尾監督
「毎回のコメントとよく似ているが、実力の差が点数の差となって出てきた。男子フルーレは3人ともフルーレ主体で日々練習しているので残念。日大に一矢報いたかった。女子についてはエペの選手がフルーレに出てきているので学習院には勝てたが法政に負けてしまった。途中まではいい勝負をしたが、向こうはジャパンの選手ばかりだから序列通りの結果だと思う。個人戦は島田がサーブルで落ちてしまった。ちょうど見ていなくて分からないが、予選で落ちるような実力ではない。調整の仕方が下手なのか、気負い過ぎたというメンタルの問題なのか。それだけが不満。女子エペの村上は大学からエペを始めて、やっとらしくなってきた。試合に慣れてきた。今 後の成長が楽しみだし、上田と古俣は順当にベスト16に入って明日からの試合が楽しみ。奥村も5本勝負の3分の試合だとパフォーマンスが出るが、15分勝負の3分3分3分の試合になるとどうもパフォーマンスが上がらない。負けた相手も実力的にはほぼ互角。流れが傾いた時には勝てるけれど、そうじゃない時が今後の課題。団体戦では実力を発揮してくれるので心配はしていない」
沖本
「頑張ったが力不足で負けてしまった。日大は3人とも海外遠征の経験がある強い選手。エース級の選手がそろっている。一人一人のレベルが高かった。それにしては明治も結構点数が取れたのではないかと思う。日大戦はインカレが決まっていたので後輩たちに言ったのは、向こうが格上なのは分かっているので次につなげるためにも、気負いをせずに丁寧にしっかり戦おうということ。次につながる試合になったと思う。自分的には就活とかで忙しくて自分はあまり試合が無かったので、試合の感覚を少し取り戻せた。専大戦はリラックスして普通に倒せたという感じ。練習通りの、いつも通りの動きをすれば勝てると知っていたのでいつも通り戦った。今日は反省点を見付けられた。それは良いこと。個人的にはケガをしない。自分はケガをしてあまり動けなかったので、もっと自分の体に気を使う。またケガを気にし過ぎて声が出ていなかった。あとは距離を意識しないで勝手に動いてしまったりしたので、次の試合までに直せるように距離を意識していきたい。チームとしての課題はやはり個人のレベルが低いこと。自分だけが引っ張っていくというのも無理がある。団体戦だが戦うのはどうしても個人になる。チームワークと言ったら声の出し方や、バトンタッチの仕方などになってしまう。明治は他の大学と比べても少人数。応援する人も日本大学とかと比べると少ない。そういった少ない中でどうやってチームを盛り上げていくか。そしてあとは個人のレベルアップだと思う」
山岡
「レベルの差を感じた。全体的に2試合とも楽しんで団体戦らしく自分たちらしく戦えた。明治の女子としてはエペに力を入れているので、それに対してはいい雰囲気でつながったのかなと思う。(法大戦ではやはり差を感じたか)技術面も足の運び方、一本一本も試合の組み立て方とかもはるかにあちらの方が上だった。それでも古俣が点数取って活躍してくれたのにそれをいいように自分がつなげられなかったのが反省点。学習院の時は西塔がデビュー戦だったので、来年自分が抜けてフルーレ人としてやっていくこともあって、どんな感じでやるのかというのも見つつだった。試した試合というのが学習院の時はあった。学習院相手に下がり遅れていたりしたのがたまにあったのでそういうのは古俣とカバーしようとしていた。法政の時は一人一人できることを最大限にやることを発揮するしかないと思っていた。100できたかと言われたら100できていないと思うけれど、個人的には昨日の個人戦よりはよかったと思う。むやみやたらに攻めたりしないようにして、昨日はスタートの立ち上がりがよくなかったのでそれは意識して、1試合目からちゃんと足を動かして手よりも先に足を優先して動かそうというのは意識してやっていた。今年の関カレを振り返って)4年間の関カレの中で1番悔しい関カレだった。インカレでは団体戦はもちろん個人戦でももっとフェンシングを楽しんで、今回の関カレで悔しかった部分を発揮できるように。かつ試合を楽しむためにももっと練習をしないといけないなと感じている。インカレが自分の競技生活の最後の試合となるので、個人戦でも団体戦でも今の子たちと組めるのが最後なのでしっかり笑顔で終わりたいと思う」
村上
「予選プールの時に、1試合目は相手との実力差もあってしょうがなかった部分もあったが、2試合目も負けてしまって流れを完全に悪くしてしまって次の試合も一本勝負でギリギリ勝ったみたいな展開になってしまった。焦ったが切り替えて残りの2試合できたので予選を通過することができた。そこで引きずらずに切り替えられたのが良かった。1回戦は、内容は良くなかった。狙っている技とかあったのに焦ってしまい、相手に残されての失点が多かった。もう少し落ち着いてやれば今回のような一本勝負ではなく楽な試合ができた。もっと頭を使って、体の力を抜いてやればリードできて危なげなく終わらせられたはずの試合だった。2回戦の古俣先輩が強いのはもちろん分かってはいたが、勝ちにいくつもりで挑んだ。普段からやっているので相手の弱点も分かっているのでそこを突いていこうと思っていた。最初の1点目、シングルでリードできていい感じで入れた。試合の組み立て方的には今日の試合では良い方だった。だがやはり基礎的な力、圧倒的な実力差があって力で押されてしまって負けた。やり切ったという感じ。後悔はしていない。4月の途中からエペを始めて、最初の試合は何もせずに負けるような試合が多かったが最近は自分のやりたい技だったり、相手に合わせて技を出したりだったり、戦略的なところまで考えられるようになってきた」
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