
総合力で圧勝! 9年ぶりの優勝飾る/東日本大学選手権
ヤマ場となった準決勝での中大戦。強豪相手に先勝を決め、好調な出だしを見せる。ゲームカウントを2ー0とし、参謀(さんぽう)ではデビュー戦を迎えるルーキー古屋敷直道(法1=明大中野)がマット上に。格上相手に持ち味の組み技で挑む。接戦が続く中、最後は抑え面突きを決め、値千金の勝ち星をつかんだ。これがチームにさらに弾みをつけることとなる。続いて、勝てば勝利が決まる中堅戦では玉置裕也(文3=大商大堺)が「誰にも負ける気がしなかった」とその好調ぶりを見せつけ2本先取。中大戦での勝利が決定付け、玉置は雄叫びを上げた。
総合力でつかみ取った栄冠だった。5-2で中大に勝利し、迎えた決勝の国士大戦。テンポ良く相手を圧倒し、ゲームカウントは5-0(1分)に。最後はこの日、優秀選手賞にも輝いた石田圭吾主将(文4=大商大堺)が開始20秒も待たずに面突き、胴膝を連続で決めてみせた。「チーム全員強くなっているということを再認識できた」と石田。チーム一体となってつかんだ優勝に選手たちの喜びはひとしおだった。
偉業達成へと準備を整える。今年の団体戦も残すは11月に行われる府立のみ。「まだ個人個人の改善点はあると思う」と石田が言えば、選手全員が今後に向けての課題を口に出す。目指すのは、さらに強くなった自分自身の姿。勝利への貪欲な姿勢を貫く王者たちは、さらなるレベルアップを遂げていく。
[土屋あいり]
試合後のコメント
石田主将
「今日は良かったですね。接戦になると思ってたんですけど、合宿と強化練習を経て、自衛隊の人とばっかりやってきたのでフィジカル面とかも伸びたし、チーム全員強くなっているということを再認識できたことがうれしかったですね。この大会はずっと負けてて僕の代で9年ぶりに優勝できてうれしいですね。去年はこの大会でケガしてチームに迷惑かけたので、今年は主将となってしっかりと勝って後輩たちを勢いづけることができました。チームとしては対戦相手はよく研究するんですけど、ただ自分個々の弱点は研究してなくて、練習で個人のビデオ見たりして、みんなで指摘しあったりして改善してきましたね。今までは相手のことばっかりで自分自身のことは研究してなかったですね。今度の個人戦は優勝狙ってますよ。去年はケガで出れなかったし、今年の東日本も出れないし。今日はフルメンバーじゃなくて、でもここまでやれたのはすごく自信になりますし、これでメンバーそろったら負けない。そのくらい自信がある。でもまだ個人個人の改善点はあると思うからしっかりやって府立4連覇したいですね」
玉置
「毎回この大会は決勝戦でやられていて、すごく悔いの残っている試合だった。ここで優勝したいとずっと思っていたので、優勝に貢献できて良かった。今日は1年生とかも活躍していて、そういうところで雰囲気はできてきている。(夏に取り組んできたこと)個人個人のランクを上げていくことが目標で、それが今日は結果に出た。(カギとなった場面)今回出てきた古屋敷が勝ってくれたのでそこが良かった。(自身振り返って)今は絶好調で、誰にも負ける気がしなかった。このままどんどん上げていきたい。自分の得意技はワンツーなので、それを相手にどれだけバレないで打てるか。フェイントの種類を増やしていこうと思う。(今後)とりあえず名古屋の個人戦では絶対に成績を残したい。個人はやっぱり獲りたい思いがあるので。そこで最後のインカレにいい雰囲気でいけるようにしていきたい。チームの雰囲気も今は全然いいが、一時下がってきた時があったのでそれがまた出ないようにしたい。自分をはじめ、他の後輩もムードを上げていけるような選手になっていけるようにみんなで頑張っていく」
原田優介(法3=朝倉)
「勝って当然だと思うし、内容的にも良かった。中央戦で最初4人がストレートで勝てて、いい流れを作れた。これに勝てれば国士舘、早稲田のどちらが来ても勝てると思った。夏合宿とかもみんな気合が入って、強化練習とかでもしっかり取り組んできたのでそれがつながったと思う。ずっとしんどい練習をしてきたから、キャプテンが絶対にいけると言ってくれたのは心強かったし、きつい練習をしてだらけた部分はあったからそこをこまめにお前らそんなんじゃ勝たれへんぞと言ってくれたのもよかった。気が引き締まる部分になったと思う。(個人の調子)ちょっとビビってしまう点があるので、もっと自分に自信をつけていきたい。そのためにもっと練習しないといけないし、メンタル的にももっと追い込んで、身体的にも一番努力していけたらいいかな。ジャブから後ろにしっかりとつなげていけるような、確実に一本入れれるようなパンチの練習をしている。(今後)一人一人が意識して負けを作らないというのを。コンディションが悪かったら悪かったで、無理せずにチームメイトを頼るだとか、欠けた部分は絶対に誰かが補わないといけない。そうやってみんなで気を引き締めて、絶対に試合に出てやる気持ちを持ってやっていけるように。みんなで高め合っていくチームになりたい。自分の目標は名古屋での個人戦を獲ること。最低ベスト4には入って、それだけのことをやってきたとは思うので。頑張りたい」
古屋敷
「デビュー戦で初めての団体戦ですごい緊張はあったが、1回戦、2回戦と試合をしていくうちに自分のスタイルに持ち込め試合に慣れた。先輩も勝ち負けにこだわらず、自分のやりたいことを思いっきりやれと言ってくれて気持ちが楽だった。今回メンバーに入れたけど、試合出るかわからなくて、まさか全試合出場できると思わなかったし、全勝できて最高。決勝戦は名前呼ばれてうれしかった。今の自分は組み技しかできないで、相手のパンチをかわす技術を身につけた上で、自分もパンチとか蹴りを試合で使えるようにしたい」
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