
日体大にストレート負け リーグ戦も残り2戦/秋季関東大学男子1部リーグ戦
終盤で粘りを見せることができなかった。第1セット目、序盤から点を取っては取られての接戦を繰り広げる。コートのエンドラインを狙う相手のスパイクに対し、なかなかブロックポイントを稼げず、スパイクレシーブでも落とす場面が多くみられた。しかし、辰巳遼(文2=清風)の巧みな両サイドトスで相手ブロッカーを振り切り、スパイクで得点を重ねる。勝敗を分けたのは終盤でのラリー戦。チームの集中力の途切れから、ツーアタックで不意を突かれ、対応できずに得点を献上した。21―24、エース與崎風人(政経4=鹿児島商)にボールは託されが、相手ブロックで封じられ第1セット目を落とす。
ミス連発に流れを完全に奪われた。続く第2セット目では、立ち上がりこそ相手のスパイクミスやサーブミスに助けられ点差が開くことはなかった。しかし、相手のコンビバレーにリズムが生まれてくるとレシーブでカットできず、連続得点を許す。チャンスボールに対してもスパイクを決めきれず「粘り負けとラリーになった時に先に気持ちが切れてしまった」(瀧野頼太主将・政経4=創造学園)。13―25と第2セット目は大差をつけられた。
相手の油断につけ込むも、勝ちきれなかった。新たな選手を投入して挑んだ第3セット目。明大がやっと9点獲得した時はすでに相手に22点を奪われていた。しかし、相手のサーブミスを皮切りに初の4連続得点を挙げる。その後、安井康平(政経3=倉敷商)の速攻や加藤寛樹(政経2=創造学園)のバックアタックで5連続得点し19―24まで詰め寄った。しかし、レフトからの強烈なクロスアタックに反応できずにあっけなく試合を終えた。
課題が多く残った。「雰囲気よりも技術的問題で、高いレベルでプレーができていなかった」(原潤一・文4=習志野)。今回で浮き彫りとなったサーブカットやスパイクレシーブなどでのミス。秋季リーグ戦も残り2戦となり、その2試合に向け基本的なプレーの確認の確認が必要となる。「意識革命していく」(小野寺徹・営4=東洋)とこのまま負け越したままでは終わることはできない。
[長谷川千華]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ●2{18―25、19―25、28―26、31―29、12―15}3 | ○3{21―25、23―25、25―18、26―24、15―11}2 | ○3{25―21、25―22、25―27、15―25、15―10}2 | ― | ― |
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試合後のコメント
瀧野
「粘り負けとラリーになった時に先に気持ちが切れてしまったのが敗因。我慢が欠けていた。サーブカットがしっかり返らず、クイックが使えなかった。それでレフトに偏ってしまって、決まらなくなってくると点差を離され、焦りも出てしまった。バックも使えない精神状態に自分たちで追い込んでしまっていた。(メンバー交代)雰囲気を変えられなかった。向こうの勢いに押されてしまっていて、試合前にも受け身に回らないようにと声を掛けていたけど、結果としてずっと受け身に回っていた展開だった。(2セット目の連続失点)自分たちの得点で切れなくなってきて、全体としても集中が途切れてしまうような状況だった。先週の専修との試合、4セット目でも同じような感じ。自分たちの弱い部分なので変えたい。(ミスの多さ)ミスも多かったし、相手に拾われて、こっちもミスをしてという、相手の思うつぼだった。悪い面が多く出てしまった。(3セット目の終盤)あれは開き直った結果。最後は流れが来たが、あの展開から来ても勝てないので、いかに出だしからあの流れでやるか。点差を離されてから開き直って連続得点するのではなくて、1セット目の1点目からその精神状態でやっていかないといけない。(次週が最終週)来週2戦しっかり勝つことが全カレに向けていい流れがつくれる。精神面で試合前の挑む姿勢、気持ちのつくり方、一歩への執着心をもう一度確認して、練習からやっていきたい」
小野寺
「自分たちのバレーできずに相手にのまれた。常に相手のペースでのバレーだったので、自分たちのバレーが出来ない弱さが出た。日体大はミスの少ないチームだし、一本に対する執着心がうちよりも高かったので最終的に全部取られた。こっちも粘れていたから、3セット目終盤は点差が縮まったのかもしれない。けど、こっちというより点差が開いていたから相手の気の緩みにつけこんで追いつけたかな。(ブロック)今日は、昨日よりもやりやすい相手だと思っていたけど、相手の打ち方的に下に落としてこないのでブロックポイントはなかった。タイミングもうまく合わなかったので、綺麗なタッチボールも取れなかった。サイドのアタッカーと一緒に飛ぶので、止めたいという気持ちが強すぎて、先に飛んでしまった。あとリーグ戦2試合あって、自分たちのバレーができないと相手がどこであろうと勝てない。雰囲気が悪いときにその雰囲気を変える力、プレイヤーが足りない。そこで自分だったらブロック出してリズム作るプレイヤーになる。意識革命していく雰囲気作って、今週1週間残りの試合に向けて調整していきたい。全カレも始まるので残り勝って終わりたい」
原
「相手というよりは自分たちでミス出して、自分たちのせいで負けた。相手は関係ない。メンバー交代)変わった選手も別にすごいいいわけでもないしミスも出すし、変えても変えなくてもそんなに変わんなかったかなという感じですね。安井はよかったです。安井だけですよかったの。(崩れた要因)日体は最後までボールを追ってそれがつながって得点になるシーンがあったけれど、明治は最後まで追わないで諦めて落とすっていうのが多かったのでそのせいで負けたというのが一番大きいと思う。(雰囲気)全然よくないですね。雰囲気悪いというよりも自分たちが自分の仕事をしっかりできなかったから雰囲気も上がらない。雰囲気よりも技術的問題で、高いレベルでプレーができていなかった。(課題)もう一度ブロックとレシーブの確認をすることと、コンビの精度を上げること。2段トスも全部近くてスパイカーが打てないっていうシーンもあったのでそこの精度もしっかり上げて、スパイカーも打ち切るようにしていかないといけない。日体とやって、明治もああいうバレーをしないといけないと思ったので、最後までボールを追ってつないでそれを得点にしていくという形が取れれば一番いい。(残り2試合)リーグはリーグで終わるので、最後勝ちに行くということを考えて自分のやることをやりたい」
加藤
「3セット目から入って雰囲気変えようと思っていたけど、変えられなかった。常に相手に流れが合ったので、自分もいっぱいいっぱいになっちゃって出だしでミスを出してしまった。気持ちの面でも押し返す勢いなくそのままずるずるいって、手遅れになってしまった。流れが相手にある中で、相手は余裕そうにプレーをしていて気が抜けたところに得点された。2セット目も13点で負けて、その勢いをどうにかしたかったけど、できなかった。2段トス打ち切れていて、僕にも上がったけど決めきれなかった。こうやって雰囲気悪くなったときに僕らのようなスペアの人間が雰囲気を変えるような練習をした方がいい。あとはブロックレシーブ。バックアタックが相手の31番にやられていて、自分もやりたいやりたいと思ったので、もう少し信頼してもらえるように。残り2戦、全カレにつなげる試合をしたい」
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