東女体大との接戦制し4連勝/関東大学女子2部リーグ戦
スターターは川副主将、藤野希生(国際1=埼玉栄)、伴真衣香(文4=東京成徳)、多久文乃(情コミ1=東京成徳)、北浦彩加(国際4=大津)。
攻め気を忘れなかった。北浦や多久の奮闘で得点していくものの、ターンオーバーやリバウンドを奪われペースをつかめず33―34と1点ビハインドで前半を終える。絶対に巻き返したい第3クオーター、残り3分で47―47となったとき、東女体大がタイムアウト。このタイムアウトが皮切りとなり、お互いが一気にプレーのスピードを上げる。目まぐるしく攻守が切り替わる展開になり、第4クオーターでも同様に走り合ったが「夏にずっと走っていて走り負ける気はしなかった」(川副主将)。夏の努力も自信になり速い展開でも相手に引けを取らない。また前半は相手に支配されていたリバウンドを獲得しはじめ、セカンドチャンスで得点の機会をつくる。一方相手も速攻で得点を重ねお互いに一歩も譲らない。「勝気を切らす人はいなかったし集中力が続いていた」(伴)と最後まで強気に攻める姿勢を続け、3点差の接戦に勝利した。
大きな存在となっている。第1クオーターでチーム初得点を決めた多久。その後も3Pシュートを沈めフリースローも2本成功し連続得点で一気に7点を稼いだ。「自分のマークの人には1対1で勝てる」とリングへ果敢に飛び込み、マークをかわしながらシュートを幾度も入れ込む積極性もチームを救った。川副との連携がつながりノーマークで打つ場面も「後は決めるだけ」と落ち着いて得点を決める安定した活躍でチームの勝利に貢献した。
「チームの結束力はどこよりも強い」(伴)。一丸となって戦ってきた。幾度もシュートを放つもののなかなか決まらない場面も見られたが「シュートを外してもみんながフォローしてくれるチームになった」(伴)とそれぞれがカバーし合い試合をつくった。来週の2連戦でリーグ戦が終了する。4連勝の勢いのまま勝利でリーグ戦を終えたい。
[田中愛]
試合後のコメント
川副主将
「去年やって大敗している相手で、フィジカルがすごい強くて去年は自分たちがそれを嫌がっていた。でも今年はフィジカルが弱い子がいなくて当たったりできるメンバーでフィジカル面では負けていなかったと思う。ただ飛び込みリバウンドをたくさん取られすぎだった。自分たちの一番大事なものとしてリバウンドの徹底は心掛けていきたい。要所要所で平田さんがタイムアウトを取ってくれたり、ベンチからの声も出ていたので、それに後押しされて集中力が高まった。競った時にリングに向かう子が多くて、それが前半のリーグで培ってきた部分。競っても自分たちがどんどん攻めればいけるというのは、初めての2部での収穫。向こうは中を固めてきていたのでその代わりに外が空いて、多久だったり北浦だったりいつもセンターで打たない人たちが外に出てきて打つことができて、それでまた中に入りやすくなった。昨日の法政と東女の試合はずっと走り勝っていたと聞いていた。夏にずっと走っていて走り負ける気はしなかったので、どんどん走ろうと言っていた。走り勝ったかなと言う感じ。今4連勝しているので、勝つという気持ちを切らさずに受け身になったら駄目だと思うのでチャレンジャーとして戦っていきたい」
北浦
「先制点取られちゃって向こうのペースに持ってかれてはいけないと思った。でも自分はあんまり点稼げてなくて。みんなリバウンド頑張って取ってくれてチームが勢いに乗れた。個人的に弱気になってしまう時間帯も多かった。チームではリバウンド、スクリーンアウトの徹底とかをやっていこうと話した。みんなそれぞれミスはあるけどカバーできるよう明るい声掛けがベンチからも出て、一致団結できた。(東女体大は)すごいガチャガチャしてくる相手。なので自分たちでどうにかするしかない。もっともっと強気に上回るしかない試合だった。(重なるファウルは)早く修正しなくちゃいけなかった。それが自分はできずにずるずるといってしまい、シュート決められなくて点差が離れなかった。来週の練習ではスクリーンアウト徹底して、絶対に足引っ張りたくない。最後はみんな気持ち一つで思い切ってできたこと、相手よりも強気でできたことで勝てた。来週は昨日今日やったチームよりも技術が上になってくる。技術面では1週間でどうこうなるものじゃないので、誰でもできるスクリーンアウトの徹底とか詰めていけば勝てるチーム。強気で徹底するところ徹底していく」
伴
「ずっと3部では負けていて勝ったことがなかったので、絶対に負けたくなかった。最後はその勝ちたい気持ちがこっちの方が勝ったと思う。3部の時は自分たちより一個格上のチームという感じだったけど、2部に上がってからは全然勝てる相手だと思うようになった。1年生があれだけ頑張っているので4年生がもっと決めるべきシュートを決めたりすれば楽に勝てたと思うので、細かいところをこの1週間で詰めたい。3ピリまでドライブに対して相手が寄ってきていて、4ピリになってやっと周りをちゃんと見えるようになってノーマークをつくれるようなパスワークができるようになった。みんなシュート力あってノーマークで打てば入るし、今日はスリーが効いたと思う。最後はオフェンスリバウンドが取れてセカンドチャンスがつくれるようなシチュエーションが自分たちでつくれていた。リバウンドは今までも自分たちの課題にしてきたけど今日も改めて課題になった。ミスした時に挽回できる力をつけることができたと思う。ミスしてもみんなが盛り上げてくれるし、シュートを外してもみんながフォローしてくれるチームになった。チームの結束力はどこよりも強いと思う。中身は良い試合ではなかったと思うけど、勝気を切らす人はいなかったし集中力が続いていた。来週も絶対勝ちたい」
多久
「序盤は細かいミスとか入れ替わり、3線のカバーが届いてなくて(相手の)4番に何回もやられちゃった。出だしは良くなかった。1対1で守り切れてるのにカバーで寄りすぎてスリー打たれたり。寄りすぎちゃって打たれたり、寄らなくて簡単に打たれたのも。現在は抜かれてもいいディフェンスをしている。抜かれて3線がカバーしてっていう。だからもっと1線がプレッシャーかけられたら良かった。(第3クオーター終盤から早い展開になったが)めっちゃ疲れた。お互い焦ってた。1本決めても落ち着かなくて。お互い決めたらワーってなってしまった。自分がリバウンド取ったときも焦ったけど、そこはシンさん(川副)にパスするの遅くしてみたいに自分たちの流れにしようとした。相手と一緒の流れだったら自分たちの流れがつくれなくなる。自分たちの流れがないと1本取れない。最後までチームがベンチもコート内も声を切らさずに気持ちって言い合った。今日は相手のほうが強い部分もあったけど団結という面ではこっちが良かったんじゃないかな。自分のマークの人には1対1で勝てると思っていたので、シンさんにもそのことを言っていた。シンさんもわかってくれて自分がゴール下にいたときはパスをしてくださった。ノーマークをつくってもらって後は決めるだけ。落ち着いて決めれたのが何本かあって良かった」
藤野
「先輩たちがミスしたあととかも声かけてくれて、嫌な雰囲気にならず気持ちよくできた。今は我慢するときだから頑張ろうとか次につながるような声をかけてもらった。明治のバスケの走ることができた。1線出ても後ろから声があって安心して守れた。オフェンスリバウンドが結構飛び込まれちゃって、それで相手に流れ持ってかれたのでボックスアウトのところと、気持ちで負けないというところを見直していきたい」
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