
国学院大に24点差の快勝 2次リーグ好発進/関東大学女子2部リーグ戦
スターターは、川副舞主将(理工4=富士学苑)、藤野希生(国際1=埼玉栄)、伴真衣香(文4=東京成徳)、多久文乃(情コミ1=東京成徳)、北浦彩加(国際4=大津)。
第1クオーターがバネになった。試合開始から立ち上がり5分間こそ主導権を握っていたが、その後立て続けにシュートを決められてしまう。最後の5分だけで3Pシュート5本を含む19点を奪われ、第1クオーターを終えて16―21と追いかける立場に立たされた。しかしここでリードを奪われても、流れは渡さなかった。「ノーマークで打たせてしまうと相手のリズムができてしまうから、それを止めよう」(平田聡HC)。マークを徹底し、アグレッシブなディフェンスが生まれると、24秒バイオレーションに持ち込む場面も。ディフェンスがかみ合い相手を制圧し出すと、ここから試合をものにした。第2クオーターで逆転すると、第3クオーターでは開始から7分にわたって相手に得点を許さず、このクオーターの失点は6点に押さえた。一方、明大は北浦や多久らが確実に点を決めていき、相手を突き離す。最後には24点差をつける75―51で白星を飾った。
明るいバスケを貫いている。「リーグ戦の中で一番明るくできた」(伴)と選手たちは笑顔で試合を終えた。これまで得点源となっていた萱沼史織(情コミ3=埼玉栄)をケガで欠いていたが「その分全員で走って全員で勝てた試合だった」(儀保梓・政経4=那覇)と、力に変えて活気づく試合をつくった。萱沼も選手に駆け寄ってサポートしたり、コートの好プレーひとつひとつに歓声を上げたりと、ベンチからも明るいチームカラーを演出した。残された公式戦は国学院大戦を含め、このリーグ戦で行われる4試合のみ。だからこそ、コートもベンチも一丸となって、明大らしさ全開で突き進む。
出だしに集中して白星を狙う。試合の立ち上がりの出来、不出来がそのまま勝敗につながる。この日は第2クオーターから立て直したものの「出だしをよくしないと」(川副主将)と危機感を再確認する機会にもなった。次の対戦は明大と同じく今季から2部でプレーする東女体大が相手であるだけに、落としたくない試合だ。下位リーグのため負ければ3部降格がちらつく状況は続くが「先制点を取って自分たちの流れでやりたい」と川副主将。2部で戦い続けるために、勝ちに行く。
[渡辺由理佳]
試合後のコメント
平田HC
「第1戦目を勝つことができてほっとしている。(国学院大とは)練習試合を2回している相手なので、流れは分かっていた。83の攻めを止めて行こうということでサエ(伴)がついて、止めることができていたと思う。(差を離された時)ノーマークで打たせてしまうと相手のリズムができてしまうから、それを止めようと声を掛けた。チェックをしっかりして、簡単には打たせないように。うちは出だしが悪いと悪い流れになってしまう。だから簡単にボールを回さないように、簡単にシュートを打たせないように試合がつくれれば、いいゲームができると思う」
川副主将
「出だしがちょっと悪くてスリーとか打たれていた。出だしをよくしないともっと強い相手とやったときにそこからの追い上げが難しいと思う。リバウンド徹底するということと、自分たちの流れに持っていくブレイクが全然出ていなかったのでそれをもうちょっとそれを自分たちの流れにしようというのを心掛けて後半に臨んだら結構いい形に得点できていた。今まで2回国学院さんとやっていて手の内が分かっていたので向こうも対応してくるしこっちもそれに対応しないといけないと思っていたので、ディフェンスや今日当たっていたスリーには始めから対応していかなければいけなかった。まず初戦の2戦を勝たないと入替戦の可能性が残ってしまうというのが絶対に嫌だったので、今日20点差で勝てたのは良かったと思う。でも内容をもっと良くしていかなきゃいけない。公式戦は残り4試合しかないので、どれだけ後輩たちに明治のバスケを教えてあげられるか、かつ自分たちが楽しむということを私は常日頃やりたいと思っていた。私はバスケ楽しくやりたくていつも笑ったりしてやっちゃうタイプなので、そういうところで楽しんでやれたらと思う。勝つのが第一目標なんですけど、プラス楽しくやれたら雰囲気も良くなる。私は試合出てるしキャプテンでもあるので雰囲気作りという面でも先導していかなければいけないと思う。出だしが大事。先取点を取ろうという話を今日もしていたんですけど取れなかったので、明日は先取点取って自分たちの流れでやりたい」
儀保
「コウ(萱沼)がいなくて身長が落ちちゃうんですけど、その分全員で走って全員で勝てた試合だったと思う。楽しかった。オフェンス能力はみんなの方が全然あるので周りを見るディフェンスを心がけてやれたと思う。リバウンドとカバーディフェンス。最後の4試合なので楽しんでやろうというのが4年生の中ですごい強い。(個人としては)今日をきっかけに良くなってくればいいなと思う。シュートが全然入らないのでそこが入れば良くなっていくのかなと。大学生活最後の公式戦なので楽しんでやれたら。明日も全員で走って、やることやり切れば勝てると思うので頑張りたいと思う」
伴
「出だしは5分くらいは良かったが、その後3Pシュートを立て続けにたくさんやられて、自分たちのミスで自分たちの首を苦しめてしまった。3Pチェックとディフェンスリバウンドをもっとしていれば、もっと最初から離して、楽な試合ができたと思う。でも3ピリで修正ができた。(相手の)83番がキーマンだとHCに言われて研究して、練習試合もやった相手なので、やることは分かっていた。やっている人もベンチも明るくて、いつも出てないメンバーも出せた。リーグ戦の中で一番明るくできたと思う。明日の東女(体大)は、一緒に3部でやってきたけど一度も勝ったことがない相手なので勝ちたい。今日より当たりもリバウンドもやられると思うので、リバウンドチェック、3Pチェックをさらに頑張りたい」
藤野
「前半は苦戦して、ディフェンスが良くなくて向こうのリズムになることが多かったが、後半は自分たちのリズムができたと思う。(自身のプレーは)ドライブが得意なので、自分のシュートに持っていけなかったとしても、それを忘れないようにした。最後まで攻め気を持っていたところが良かった。(差をつけて勝てたのは)自分たちのリズムになれば、こういうゲームにできるのかなと思う。今日はオフェンスリバウンドを飛び込まれていて、明日も飛び込んでくるチームだと思うので、アウトを見て取っていって自分たちの流れにしたい」
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