8人が予選突破!総勢9人がインカレ出場/全日本学生選手権関東支部予選

9・19~20 2015年度 全日本学生選手権 関東支部予選(神奈川県津久井浜海岸沖)

メンズクラス

前田――5位

冨澤――12

塩田――13

稲葉――16

中村――21

朝稲――23

網口――31

神成――43

大江――46

伊藤――47

田中――52

この結果、シードの今林主将を含むメンズクラス43位以内の9名が個人インカレへの出場権を獲得。

 11月に沖縄で行われるインカレへの出場権を懸けて開催された関東支部予選。2日間で7レースが行われた。明大からは11名が出場し、8名が出場権を獲得した。最高位は前田海里(商3=横須賀総合)の5位。昨年のインカレで入賞し、シード権を獲得していた今林大亮主将(政経4=修猷館)と合わせて9名がインカレへ出場する。

 チームトップは3年連続で3年生となった。初日から入賞圏内でレースを進めた前田が全体5位通過。7レース中3レースで一桁順位に入り、全レースを15位以内でまわる安定感を見せた。苦手風域でも大崩れしなかったことで、初日8位から最終順位5位までを手繰り寄せた。インカレでの目標は「入賞」。3年生での入賞は容易ではないが、安定感を武器に大舞台で躍動する。
 朝稲源太(国際3=明大中野)、網口宗太郎(政経3=吹田東)の2名も余裕をもってインカレへの出場を決めた。中風が得意な3年生3人。3人のインカレでの活躍に期待が懸かる。

 「塩田(良篤・政経4=山手学院)が走ってくれたのがうれしい」と、2人しかいない同期の好走を今林主将が喜んだ。得意とする微風で行われた初日の3レースで、2位7位5位と好結果を残し、3位に付けた。風の変わった2日目に順位を落としたが、レース途中まで上位争いをするなど、昨年からの飛躍を感じさせた。

 「持ってるとしか言えない」。全体43位、最後の枠でインカレ出場権を決めた神成絋史郎(営4=大宮北)。インカレ欠場を表明していた選手が2名いたことによる繰り上がりの通過だった。文字通り崖っぷちでのインカレ出場権獲得に、チームからは歓声が上がった。

 2年生の底上げが著しい。全体12位に入った冨澤喬穂(商2=明大明治)を筆頭に、中村陽太(営2=明大明治)の21位など安定して上位に入った。「2年生が底上げしてくれている」と今林主将も評価。好成績を裏付ける豊富な練習量で、ひと夏を超えて大きく成長した。

 勝負は11月のインカレだ。昨年入賞の今林主将の優勝への期待はもちろん、チームが目標とする3人入賞も果たし、団体戦へ勢いを付けたい。

[松井嚴一郎]

レース後のコメント
今林主将

「順当に実力のある人が通った。夏に微風の練習をかなりやって、そこでしっかりやったやつとかが今日結果を残せたやつ。2年生は練習の賜物。個人的には同期ということもあって、塩田が微風でしっかり走ってくれたのがうれしかった。団体戦でもキーマンになってくると思う。チームとしては2年生がだいぶ底上げをしてくれている。吹きの人がそこまでいないのが課題だけど、富澤とかは吹きが速い。3年4年は戦いにいくという気持ちを持ってもらいたい。インカレでは優勝を狙う。後輩に厳しく言ってるので、自分にも厳しくして結果を出していかないといけない。有言実行で。10月には世界大会も行くのでしっかりやりたい」

塩田
「昨日3位だったけど、中風が得意じゃないので今日落としてしまった。就活終わって練習をやってたけどその辺りの練習が足りてなかったと思う。中風を克服できるように、ブローの差が激しい中でも走れるようにしたい。足りないのは艇速というより風へのつなぎ。どの海面を選ぶか、というのをしっかりとできるようになりたい。夏までは練習不足から艇速が足りなかったけど、なんとかなったので風へのつなぎを意識しながらやっていた。今回は海面のパターンを読んで、たかほと2人でレースを進めて、わかりやすい海面だったのでうまくいったりした。今日の一本目のイチシモまでは良かったけどそこからリズムを崩してしまった。もうちょっと安定して走れるようになりたい。インカレでは入賞をノルマにして、あわよくば5位を狙いたい」

朝稲
「結果に対して言い訳できない学年になったのでインカレではしっかり走れるようにしたい。インカレでは学年で一番になりたいけど、入賞しないと絶対になれない。なので入賞を狙っていきたい。去年は走ろうとか何も考えてなくて、気負いとかが全くないまま走って学年で一番になった。今年は狙って取りに行く。変に期待をかけられたりもしてるので。2年生がみんな強いのでうかうかしてられないし、3年も底上げはできている。自分も中強風ならシングルをとる自信はある」

網口
「目標が通過することだったので、それを達成できて良かった。微中風が得意なので、4本目を7位で回れたのが良かった。5位まではいけたと思うけど、最後の技術のところで4年生と少し差があった。同期とか後輩としっかり走れたのはうれしかった。全国でも同じように走りたい。悪かったのはスタートが出れないところ。スタートはラインに並んでパッと出るよりも、艇速を出したままラインを越えていけるようなのをイメージしてる。インカレは初めてで、まずは学年の中で5番目に入りたい。今のところ得意風域だけしか走れてないので、どの風域でもいけるようにして、インカレに臨みたい」

神成
「もってるとしか言えない。発表のときはすごいドキドキした。就活のなまりとかがあって良くはなかったけど、自然を相手にする競技で、そのときのコンディションによって左右される部分も大きくて、今回は割と得意風域だったので良かった。ただ得意風域以外をもっとやらないといけない。5レース目が、自分としては走れたレースだったので、もう一本そういうレースがあればもう少し余裕を持って通過できたと思う。ドン吹きが苦手なのでらそこを強化してインカレに臨みたい」

前田
「目標は入賞だったので、達成できて良かった。苦手な風域もあったけどうまく走れた。今日は得意な4本だったけど、10番代前半が多かった。5位は励みになるけど、今回は関東だけの順位。インカレでは10位までの入賞を狙って頑張ります。今回はシングルは取れたけどシングルの後半だったので、前半を取れるようにしたい。特に得意なレースではピンに近づけるようにしないといけない」

中村
「今の実力通りの結果が出たと思う。楽に通過したいな、というのを個人的に思っていて、そういう面でももう少し順位も上にいきたかった。夏前がスタートで全然出れなかったので、夏はとにかくスタート出ることだけを練習した。今回は半分以上はスタートで出れた。得意風域とか苦手風域とかあんまりないけどどっちかというと吹きの方がいけそうな気がする。同期がかなり強いので、意識はしてるところもある。インカレでは学年で一番が目標。今までは取ったことないので。2年生なので失うものはないし、とにかく楽しんでレースを走りたい」

富澤
「自分的にはまあ良かった。昨日微風で今日中風になって、うまくブローとかつなぎながら走れた。苦手風域で踏ん張って得意なところで走れたので、これからにつながるレースになった。いつもは爆弾を抱えるようなレースになってたけど、今回はシングルとか10ポイント台でこれたりしてだいぶ安定したレースができた。夏に練習をかなりやったのでその成果が出た。沖縄は吹くので楽しみ。シングルを少しでも取った上で、同期全体で一番になりたい」