
日体大に5-0で完封勝利 格の違いを見せつける/関東大学リーグ戦
日体大を圧倒した。「いつもは出だしが良くないが、今日はすごく良かった」(FW大津晃介主将・法4=日光明峰)。第1ピリオド開始2分、左サイドにいたDF松金健太(法3=釧路江南)からゴール前の桂川へパスが渡り、そのまま押し込み先制。さらに3分間で2点を追加し、立ち上がりからペースをつかみ好調な立ち上がりを見せた。初戦の日大戦は先制ゴール直後に失点するなど、立ち上がりでつまづいた明大。しかし、この日はこのゴール後もペースは明大にあり、簡単には日体大にパックを触らせず。第2ピリオドも勢いそのままで攻め続ける。第2ピリオド14分には、春の関東大学選手権では1セットで起用された期待のルーキー・FW府中裕也(商1=武修館)が初得点を獲得。FW松本昴大(商1=北海道清水)がシュート性のパスをゴール目掛け出すもDFに阻まれてしまう。しかしゴール右にいた府中が素早く奪いシュート。パックはゴール左に突き刺さった。初得点を成し遂げた府中だが「1点を決められたことにホッとしただけ」。プレー全体には納得しておらず「FWの仕事をもっとしないと」(府中)とさらなる高みを目指す。
守っては完封。初先発となったGK佐藤雄一郎(商3=軽井沢)が結果を残した。第2ピリオド中盤から日体大の攻撃機会が増え、第3ピリオドでは2度のキルプレー。危ない場面もあったが「GKに助けられている」(大津)。21本のシュートを浴びたが守り切った。しかし「これで結果を出したと言うにはまだ甘い」(佐藤)。過去2年、明大のGKは伊藤優人(平26文卒=現東北フリーブレイズ)、佐藤永和(平27文卒)と不動の存在が君臨してきたため、出場機会に恵まれなかった。3年目にして初めて掴んだ先発マスクにも浮かれず、さらなる成長を誓った。
「日大戦に比べ、プレーの質はよくなった」と間中朗監督。序盤戦は結果を残しながら、リーグ戦を戦い抜くチーム力の向上も求められるだけに、順調な2戦目になったと言えそうだ。「もう少しコミュニケーションが必要」(大津)と課題を見つけることも忘れてはいない。次戦の慶大戦も内容のある勝利で、勢いのつく開幕3連勝といきたい。
[渡邊弘基]
試合後のコメント
間中監督
「点が取れたことは良かったですが、攻撃についてはプレーがまだ雑かなと思います。簡単にパックを取られたり、取られてはいけないところで取られたり、あとはパスミスも多かったですね。日大戦に比べて、プレーの質という意味では良くなりました。今の時期は勝つことと同時に内容も大切だと思うので、そこはまあまあかなと。今日の試合ではシュートを打ってリバウンドを叩くというシンプルなプレーを心掛けてくれた部分は良かったと思います。課題は2ピリの後半からパス、レシーブといったプレーが雑になったところです。そこは修正していきたいです。慶大は1つ目に力があるので、負けないようにしっかり頑張ります」
大津主将
「(試合を振り返って)いつもは出だしが良くないが、今日はすごく良かったです。GKを中心にしっかり守れ、すぐ得点を上げることができました。あとはGKの雄一郎に完封してくてありがとうと伝えたいです。初完封の前に初選抜だった中で、初完封できて本人も相当うれしいと思うし、自分たちもそのために守ろうという意識はありました。こういうGKとFWとDFの意思疎通はできていたと思います。(今日の試合は初戦に比べ良かったと思うが)1点目でいいホッケーをしてくれたから、自ずと次の得点にもつながってくれました。試合中にみんなアピールするって気持ちでやっていたので、どんどんチャレンジをして、自分から自分からとアクティブな動きができていたのがいいホッケーにつながったんだと思います。でも、まだ手ごたえは半分くらいです。パワープレもキルプレーもまだまだだと思うし、危ないところもたくさんありましたし、相手のミスやGKに助けられている部分もあります。自分たちのミスからの失点はなくしていきたいです。(これからが山場だと思われるが)第3ピリオドでまた得点ゼロで終わってしまう、最終的には後味が悪い試合になってしまうので、体力的意味でも精神的意味でも1試合を通してやろうとしていることを通してできて、ダメな時やできなくなる時もセーフティに簡単なプレーができるような気持ちのコントロールができるチームになるためにはもう少しコミュニケーションが必要だと思います。(下級生が活躍しているが)自分たちが1年生の時も先輩のためにやっていた面でも1、2、3年生が一緒に頑張ってくれているので、その分4年生がドンと構えて頑張っている下級生をしっかり支えてマネジメントしていきたいです。(慶大戦への意気込み)今日の試合少し見ましたが、慶大の選手たちもいいホッケーしていてアグレッシブにどんどんくるチームだと思うので、自分たちからどんどんチャレンジし貪欲にパックに食らいつていく姿勢を見せれば明治のホッケーができると思います」
佐藤
「初先発ではありましたが、前の試合にも途中から出場していたので、自分の中でいい雰囲気をつくれました。完封とかは関係なく、自分のプレーを出来たらいいと思っていたので、それを貫けた結果が完封だったと思います。ただ、これで結果を出したと言うにはまだ甘いのかなと。上位のチーム相手に出場できて、しっかり抑えられれば監督、コーチも見ていてくれると思うので、そこを目指していきたいです。先発のマスクは一つしかない特別なものだと思っているので、GK同士で助け合いながら、お互い意識して高め合っていきたいです。今年はGKの実力が拮抗していて、調子のいい奴から出されると言われていたので、調子を維持して先発マスクを守り続けて、自分が先発マスクだと胸を張って言えるように今後は頑張りたいです。3年目でベンチではなく、中からみんなをサポートできるという気持ちは特別な感じがします。自分も一員なんだと、初めて思えた気がします。チームを勢いづけられるセービングをしていきたいです」
府中
「(試合を振り返って)この前の日大戦はみんなあまり足が動いていなかったですが、今日は第1ピリオドから足が動いていたと思います。ずっと春の大会から点を入れられなくて多少焦りはありましたが、とりあえず安心はしました。でも、あまりいいプレーはできなかったです。FWは点数を入れることが仕事だが、この前の試合でも点を決められなくて、もっと入れられるところはあったと思います。今日は決められましたが、FWの仕事をもっとしないと思います。満足はしていないです。1点を決められたことにホッとしただけです。(ゴールシーンを振り返って)自分の同期の松本がパスしてくれて、その時点でGKと1対1だったから、あとは打つだけでした。(明後日の慶大戦に向け)向こうも一生懸命やってくると思うので、自分たちもそれに負けないで一生懸命やってもっと得点を重ね、点差を広げて明治には勝てないなって思わせたいです。」
|
|
関連記事
RELATED ENTRIES