
法大に劇的勝利!リーグ戦2勝目を挙げる/関東大学女子2部リーグ戦
スターターは、川副舞主将(理工4=富士学苑)、藤野希生(国際1=埼玉栄)、伴真衣香(文4=東京成徳)、北浦彩加(国際4=大津)、萱沼史織(情コミ3=埼玉栄)。
激戦に終止符を打った。試合時間残り2.7秒、65―65の同点で迎えた最後のプレー。エンドラインからボールを受け、迷うことなく放った萱沼のシュートがネットを揺らす。67―65。シュートを決めた萱沼のもとに全員が集まり、歓喜の輪をつくった。実に4試合ぶりの勝ち星に「勝てて良かった」。チーム全員の、素直な言葉だった。決めた萱沼は試合後まで何度もガッツポーズ。フリースローを利き手とは反対の左手で決めるなど、ケガを押して強行出場を続ける中、最後に大仕事をやってのけた。
なかなかつかむことのできなかった2勝目。「勝つ重みを感じた」(萱沼)。この試合とは反対に、1ゴール差での敗戦を喫した玉川大との試合をはじめ、なかなか勝ち切れない試合が続いていた。そんな中、ティップオフから試合終了まで常に競り合い続け、試合終了まで30秒を切っても同点という接戦をものにしたこの試合。勝ち切れない展開が続いた夏から、一回りの成長を見せた。
決勝ゴールを生んだのはボールへの執念だった。残り時間30秒を切ってはじまった最後の攻撃で、シュートを落としてしまう。リバウンドも相手に抑えられ、そのままオーバータイムへ突入かと思われたが、萱沼と多久文乃(情コミ1=東京成徳)がボールマンに飛び込む。ジャンプボールへ持ち込むと、残り2.7秒でそのまま明大ボールとなり、最後のワンプレーを手にした。「オーバータイムは嫌だった」(萱沼)。選手層の薄さもあり、長時間の試合は不利になる明大。2人の気迫がチームに勢いを与え、勝利を手繰り寄せた。
エースが復調の気配を見せた。久々の2桁得点を挙げた伴はリーグ戦ここまで不調だった。平田聡HCもチームの勝利のために伴の復活を挙げていたが、この日は序盤に連続得点。その後もアシストや要所での得点でチームの流れをつくった。しかし「まだ自分のシュートが打てていない」(伴)と完全復活の手応えは感じていない。もっと得点を伸ばせるシーンも何度かあった。チームにさらなる勢いをもたらすためにも、エースの復活は絶対に必要となってくる。
待望のリーグ戦2勝目を挙げたが、次戦の関東学大戦が、1次リーグの最終戦。いい流れでリーグ後半の戦いに臨むためにも、絶対に勝って終わりたい。
[松井嚴一郎]
試合後のコメント
平田HC
「勝って良かったです。ただ自分たちのミスから追い付かれたところがあって、そこの修正がしっかりできていればもう少し楽に進められたのかなと思う。4ピリのミスから決められてしまったところはもったいなかった。楽に打たせてしまうと決められてしまう。ただ今日は本当に選手たちがよくやってくれた。強い気持ちを持ってやってくれて、非常に大きな1勝をつかんだ。法政とは練習試合をやって1勝1敗だったので、ミスなくやればしっかりとやれるとは思っていた。(試合終了残り3秒のところでのタイムアウトは)選手に任せてました。あとはもう自分たちで話し合って。(松本の出場は)シン(川副)がファウル3つになって、下げたらディフェンスが悪くなって、ガードをいれないと駄目かなとなって入れた。松本にはハーフタイムで話して、1回出してゲームに慣れさせて、備えていた。ディフェンスでよく頑張っていたと思う。(追い上げられても)持っていかれる感じはしなかった。明日も勝って、入替戦にいかないような試合をしたい」
伴
「先週の試合が、自分のシュートが入っていれば勝てたっていう試合ばっかりで、後輩に助けられてたので自分がやらなきゃいけないと思っていた。自分のシュートが打ててないところもあったけど、そこで消極的になったら先週と同じになってしまうのでとにかく積極的にやった。オフェンスリバウンドが取れていてそこからもう1回オフェンスができるっていう流れがあったけど、オフェンスリバウンドが取れなくなって警戒してた3Pを打たれたところが良くなかった。でもそこで気持ちを切らさずにやれた。先週は負けて雰囲気も悪くなっちゃったりしたけど、今日は笑顔で1試合やり切ろうって話をしてた。笑って終われて良かった。法政は結構実力が近い相手で、この先のリーグでも競る相手だと思う。全員の気持ちを一つにしてやれたから勝てた。(追い上げられて)焦りはあった。今までこんな試合したことなかったので。明日はみんなで出れるように頑張ってやって、全員バスケでできるようにしたい」
萱沼
「今日は絶対負けたくなかった。勝つ重みを感じた。粘って粘って粘って勝てた。(手のケガで)これはファウルもらったときやばいぞってなって、左のフリースローをめっちゃ練習した。やってみたらかなり入るし、これはいけるぞって感じで、実際試合のときも練習の通りやれば入ると思っていた。今日は落ち着けばいいところを急いでしまったり、冷静さがなくて、もう少し落ち着いた試合にできたかなという感じ。ただ途中の頑張りとか粘りがあったことが、最終的に競って勝てた要因だと思う。(勝利を決めたブザービーターは)力まないでリラックスして投げたら入った。いつもは高ぶっちゃうので落ち着いて打てたのは良かった。打つ人はサエさん(伴)に決まってたけど、早くからスクリーンをかけすぎちゃって、サエさんが埋もれちゃって私が空いちゃったのでアイコンタクトでボールもらいました。オーバータイムは嫌でした。その前のリバウンドも取れなかったけど、そのあとジャンプボールに持ち込んでマイボールにできたのは良かったです。逆転につながったので。明日は絶対落とせない。ディフェンスとリバウンドをしっかりして。足止まったらやられる。ディフェンスディフェンスでやってオフェンスもリズムでてくると思う。ディフェンスとリバウンドで頑張りたい」
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