
苦しい展開を打破できず中大にストレート負け/秋季関東大学男子1部リーグ戦
セットを重ねるごとに明大コートに暗雲が立ち込んでいった。第1セット目、先制点を挙げた明大だったが、中盤になるにつれ中大の力強いスパイクに対応できずに12―12の同点から4連続得点を許す。また、集中力が切れてしまったのか、レシーブの判断ミスやブロックに当たったフェイントに足が動かない。頼金大夢(法2=東福岡)のワンタッチを狙ったスパイクなどで21点まで迫ったが点を取り切れず第1セットを落とした。
取り返したい第2セット。しかし、立ち上がりのスパイクによる3連続ミスは中大にさらに勢いを与えることとなった。それでも3―7から3点獲得し一時は6―7まで迫る。そのまま追いつくかに見えたが、中大の多彩なコンビバレーに翻弄(ほんろう)され、さらに自分たちのミスで5点を献上。「セッターとスパイカーのコンビが合っていなかった」(頼金)とチームワークも崩れていく。完全に流れを持っていかれ、なす術もなく第2セットも中大に手渡す結果となった。
ミスが多発し勢いに欠けた第3セットとなった。大きく点差を離されることはなかったが、要所でのミスが目立ち、点を与えてしまう。コート真ん中に落とされるフェイントやブロックのこぼれ球に素早く反応することができなかった。終盤、與崎風人(政経4=鹿児島商)がライトからストレートに迫力のスパイクを決めて20―24となる。しかし最後は中大の強力なスパイクがブロックの端に当たり、大きく弾かれ最終セットを20―25で終えた。
明大らしさに欠けた試合となった。「ふがいない」と今回の試合を振り返った瀧野。一つのミスが大きな乱れにつながった。「すべてを変えていかないとこれからのリーグ戦も勝てない」(政井拓歩・営3=市立尼崎)と気持ちを新たに挑みたい次戦。次の筑波大との試合は約2週間後に行われる。その間にチームのモチベーションを上げ、明大らしい「粘りのバレー」を取り戻すことが課題となるだろう。残り6戦となるリーグ戦、納得のいく結果で終わりたい。
[長谷川千華]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ●2{18―25、19―25、28―26、31―29、12―15}3 | ― | ― | ― | ― | ― | ― |
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選手のコメント
瀧野
「ふがいない。昨日は自分たちのバレーができて負けた。今日は昨日とはまったく違うチームになってしまった。本当にふがいない。(敗因)1セット目の出足悪くはなかったし、いい展開をつくれていた。でも中盤になるとミスが出てきて、2、3本のミスにつながってしまう。そこでずるずるいってしまう。(競る展開で)中盤になると相手が対応してくる。そこでコンビだったり決め手がでないので焦ってしまう。相手のミスを待つ空気がでてくる。前半戦通してそこは身に染みた。(積極的な選手交代)昨日はうまくいったが、今日は雰囲気も良くならなかったし機能しなかった。(前半戦)自分たちの甘さが全面的に出た試合が多かった。ちょっとした気のゆるみで相手に付け込まれてしまう。気持ちの作り方は勉強になった。1、2セット目取られてからの3セット目の戦い方、逆に4セット目取られてからの最終セットの戦い方はよく分かってきた。(1週空くが)気持ちも高めていかないと、下も見えてくる。まずは一から精神的にも肉体的にも追い込んで後半戦につなげていきたい」
政井
「昨日、今日と落ちているときに何かを変えないといけないというのはわかっていたし、暗いムードから一つでも変えられるかなと思って入った。2セット目から入って、2セット目は何も変わらずで。できるだけ人に声をかけるようにはしていた。試合入る前は遠くから見ていて、辰巳のトス回しとは違う攻め方でやろうと思った。広く使ってた攻撃があった。クイックに一人が飛んでるところもあった。コンビも混ぜてバックアタックも使う。(川村への連続トス)川村はやってくれると思う。Bチームの時から一緒にやって助けられてた。ライトで上げるより川村に上げたほうが良いと思った。決めてくれると。明治のバレーがまったくできなくて、スパイクも決まらないしサーブミスも多いっていう本当にダメな部分が多い。反省する点というよりもすべてを変えていかないとこれからのリーグ戦も勝てないなって各自わかったと思う。簡単にボールを落とさなくてしっかりコンビ使って全員で盛り上がられるのが理想。一本目のサーブカットだったりチャンスボールなどお一つ一つがかみ合ってなかった。チャンスボールも乱れていた。1週間空いて、もう一回チームで振り返ってできると思うのでその時やっと明治のバレーをしたって言われるようにここから上げていきたい。
川村悠希(政経2=雄物川)
「(途中出場で)流れが悪かったので変えられたらなと。打ったらたまたまワンタッチだった。自分は大きいボールを処理するポジションなので、そこは覚悟してやった。(試合前半)決めきれてなかった。その後も変わらず。最初からチーム全体の雰囲気が悪くて落ちている状態から始まった。負けが続いているので、モチベーションをあげていかないと。自分の役割をしっかりする。みんなが繋げてきたボールを逃げずに打つこと。」
頼金
「単純にセッターとスパイカーのコンビがあっていなかった。(昨日は)セッターがあって変わっていい方に回ったが今日はそんな風にはいかなかった。その責任は全員にある。今日は勝つしかなかったので最初から攻めて先手先手でいければよかった。だけど後手後手に回ってしまって結局何もできずに終わった。相手は普通に??ダーボールとか上がっていたのにこっちは上がっていなかった。もともとも向こうが格上だが広い負けしていた。(リーグ戦も折り返しだが)フルセットが3回あって勝ち切れなかったことが何より大きい。5セット目、最後の最後では勝ちたい気持ちが強い方が勝つ。そういう意味では最初から試合は決まっていたのかなと思う。後半戦には前半の課題を活かしていきたい」
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