中大にストレート快勝 悪夢の連敗止める/秋季関東学生1部リーグ戦

2015.09.14
中大にストレート快勝 悪夢の連敗止める/秋季関東学生1部リーグ戦
 大会3日目にまさかの2連敗を喫した明大。4日目は中大と対戦した。1番手の町飛鳥(商3=青森山田)が勝利すると、勢いに乗った明大は流れを相手に渡すことなくストレートでの勝利。リーグ戦は残すところ明日の早大戦のみとなった。

 悪い流れを断ち切った。今大会1番手に固定されている町。これまで町の勝敗がチームの勝敗と重なっているだけに、1番手の重さを痛感した。「(日大戦、専大戦は)自分のせいで負けたと思っている」と自責の念に駆られた町だったが、中大戦では本来の実力を発揮した。相手が力強いラリーを展開してくる中、町も負けじと応戦。中盤以降ドライブがさえ、僅差の試合に競り勝ち3―1で初戦を飾った。

 今日の松下海輝(商4=希望が丘)には鬼気迫るものが感じられた。相手の厳しい攻めに何度も食らいついた。粘り負けせず「試合を優位に進められた」と松下。気持ちを全面に押し出すプレースタイルで相手を圧倒しストレート勝ち。ガッツポーズや雄たけび、そしてプレーで、最上級生がチームを盛り上げた。
 3番手は今大会全勝中の酒井明日翔(政経1=帝京)。高速バックハンドが良く決まり2ゲームを連取するも、第3セットを落とすと立て続けに第4セットも落としてしまう。しかしフルセットとなった最終ゲームで真価を発揮する。「集中力が上がってきていた」と8連続ポイントでフィニッシュ。白熱した試合で勝利をつかんだ。

 最後は有延大夢(商3=野田学園)・渡辺裕介(商1=明徳義塾)組。日大戦、専大戦でともに敗れた悔しさが、このペアをさらに強くさせた。1ゲーム目を先取して迎えた2ゲーム目では、負けたときの反省が生きた。前回は試合中に話し合いをせず、考えがまとまらない中で敗戦。しかし今回は有延がゲームカウント10―10までに取られた点を分析。「(点を取られた時と)違うことをやろう」(有延)と戦術の確認をした。その結果見事に策がはまり、3回ジュースにもつれこむ熱戦を制した。3ゲーム目は思い切った積極的なプレーが功を奏し、11―4で快勝。ストレートで試合を締めくくった。「リーグ戦の中で1番いい試合だった」と渡辺。有延も「いい感じにできた」と手ごたえを口にした。

 明日は宿敵・早大との2位決定戦だ。優勝がなくなったことでのモチベーションの低下が懸念されるが「できるだけ高い順位につけたい」(松下)。「このチームでやる団体戦は最後」(有延)。「自分が全勝することを一番に」(酒井)と、目的は違えどそれぞれの志は高い。「早稲田戦は(明大にとって)決勝戦みたいなもの」と髙山幸信監督。明早戦は絶対に負けられない。今夏のインカレで敗れた雪辱を、必ずや果たしてみせる。

[木村亮]