
過去6年で最多6艇が決勝に進出/全日本選手権
4年生の男子では唯一の決勝進出となった小林剛大(商4=岡谷南)と舵手付きペアに出場する大竹崇寛(商3=東濃実)は「小林さんを男に」と東日本選手権から共に乗ってきた先輩を最高の成績で送り出す。持ち味である500mから1500mで勝負を懸けるレースプランで挑む。
3連覇を目指す女子エイトは例年よりも練習量を増やし、他大の追随を許さない。「中盤はどこよりも速い」(山本杏香・政経3=浦和一女)と自信をもつ中盤を生かしたレースにできるかがカギとなる。「女子部一丸となって優勝を取りにいく」(山本)。金メダルで4年生のラストレースを締めくくる。
インカレでの雪辱を果たす。決勝進出クルーたちは皆「目標は優勝」と口をそろえた。「勝てるイメージは持てている」(大竹)。日本一の栄冠まで、あと一歩だ。
[箭内桃子]
今日のコメント
男子舵手付きペアクルーリーダー・大竹
「昨日のレースではスタートから1000mで出られて、後半たたみかけてスパートをかけて、という作戦通りのレース運びができました。決勝では前半で力を使うことになるがばてないようにしたいです。インカレでは4位でメダルを取れず悔しい思いをしたので今度こそ小林さん(剛大・商4=岡谷南)を男にできるようにサポートしていきます。勝てるいいイメージは持てているので、あとは今日の午後と明日の朝の練習でうまく調整していければ。自分たちは500~1500mが持ち味なのでそこで出られるようにしたいです」
男子舵手なしクォドルプルクルー・大久保亮(農2=猿投農林)
「今日は逆風で水が重たくて、本来であれば足で蹴れていたところを上体で反応するような形になってしまって、こぎのリズムが悪くなって、こぎの長さも短くなってしまいました。理想としているレースプランは、前半でいいイメージをつくってそれを後ろまで続けていこうということで、中盤も短くならず大きく押していこうということだったんですけど、うまくいかなかったです。中盤に追い付かれて、かろうじてラストで少し離すという感じになってしまいました。決勝はみんなで声を出して、楽しく、締めるところは締めながら全員で気持ちを込めて一本一本こいでいきたいです。(意気込みは)絶対に勝つ。日大に10秒つけたいです」
女子シングルスカルクルー・成瀬歩美(政経1=恵那)
「スタートで飛び出せて、前半でしっかり相手を離せたので自分のこぎに集中できました。ラストは少し追い詰められたんですけど、もう1度離せて、すごくいいレースができたと思います。今までで一番いいレースができました。気持ち的に余裕があったので500m、1000mの途中通過タイムの放送が聞こえていて、それでいいタイムで来ているなという感触はありました。インカレの時の課題である、シートを長く、1本を大きくこぐことに重点を置いて練習してきた成果だと思います。高校の頃から憧れの舞台で、一つの目標としていた決勝に行くということを実現できたので、決勝でもしっかりいいレースをして1番でゴールしたいです。今日のようにスタートで出て、相手を離して、差を縮めることなく広げたままゴールできればいいと思います。1年生ながら大きな舞台を経験させていただけるので、自分の力を信じて最後までやりきろうと思います」
女子舵手なしペア・女子エイトクルーリーダー・山本
「(舵手なしペアは)相手は違うんですけど、早稲田や日体というインカレで負けた相手に勝って1位で抜けることができて良かったと思います。スタートでしっかり出ることができて、その後もペースを維持して自分たちにとって楽なレース展開に持ち込めました。タイムとしても全体の2番タイムなので、十分優勝を狙える位置にいます。1番は立命館でした。いい流れでこれていると思うので、何としても優勝したいです。2人のチームワークで、最後まで気持ちが離れないように、気持ちを込めたこぎをします。(エイトは)昨日はスタートで出るつもりが、法政に出られて、1艇身くらい差をつけられたのでまさかの展開でした。それでもコンスタントが入ってからはリズムを取り戻せて、じわじわ差を詰められたと思います。ダブルエントリーの人が多いので練習時間を多く取れるわけではないのですが、例年に比べると練習量は多くなりました。他大も力を入れているので負けられないです。スタート500mで出られれば中盤はどこよりも速いので、勝てると思います。3連覇が懸かっているので、実際に乗るのは9人ですが女子部全員の気持ちを背負って、力を合わせてチーム一丸となって優勝を取りにいきたいです」
女子舵手なしクォドルプルクルーリーダー・植松
「今日は予定通りのレースができました。スタートで飛び出そうということと、どんどん攻めていくことを決めていました。出られたらついていくという受け身のレースではなくてとにかく攻めて、出たとこで耐えるという感じです。早稲田と並べるのが初めてだったので、決勝に進める枠の2位以内という中で並べができたのは良かったです。クルーとしてはお互いに寄り添うことを大事にやってきました。千愛さん(冨田主将・政経4=米子東)が絶対的な存在なので、全部吸収できることは吸収して、なおかつ私たちのインカレ以降のこぎもわかってもらいながら、順調に来れていると思います。決勝ではもっと前半で上げて最初500mを取って、そこから1500mまでは落とさず、向こうが攻めてくる前に仕掛けて1番にゴールしたいです。まだまだ死にきれていないので、すべて出し切って、がむしゃらに向かって行こうと思います。1番楽しんで、1番頑張って、表彰台の1番上に上がります」
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