オーバータイムの激戦を落とす 慶大に敗れリーグ戦連敗/関東大学1部リーグ戦

 痛い逆転敗けだ。開幕2週目のこの日は慶大と対戦した。前半までは優位にゲームを進めるも、後半に慶大の猛追にあい92―92でオーバータイムに突入。そこから一進一退の攻防が続くも、最後はブザービーターを決められ99―101で敗れた。慶大相手には東京六大学リーグ戦、京王電鉄杯に続き今季3敗目。慶大戦初勝利はリーグ2回戦に持ち越しとなった。
 スターターは齋藤拓実(営2=桐光学園)、會田圭佑(法3=市立柏)、吉本健人(法4=藤枝明誠)、宮本滉希(政経2=明成)、伊澤実孝(政経4=愛知産大工)。

 土壇場で終止符を打たれた。99―99で迎えたオーバータイム残り28秒。マイボールの明大は齋藤が時間を使い、時間ギリギリでの得点を試みるも決まらず相手ボールに。残り10秒を切ったところですかさず速攻を狙う慶大のシュートを2度防ぐもリバウンドをものにできず、最後は終了のブザーとともにサワ(慶大)に決勝点となるリバウンドショットを押し込まれた。

 猛攻に耐えきれなかった。前半を49―34と15点差で折り返し、ゲーム序盤の主導権はつかんでいた。しかし第3クオーター、少しでもスペースが空けばシュートを放ってくる慶大のオフェンスが当たりだす。じりじりと詰められ苦しい展開になると、追い上げられるプレッシャーからか、激しい慶大ディフェンスを前にパスミスも頻発。第4クオーター残り1分38秒、ついに第1クオーター終盤から守り続けてきたリードを失った。「後半は相手がプレッシャーかけてきてガードが対応できなかった。自分たちのミスで点差を詰められた」(伊澤)。最終的に第3、4クオーターともに大量29失点。加えてこの日のターンオーバー数は慶大の倍の16にのぼった。31得点を挙げた伊澤、成功率100%にして6本の3Pシュートを沈めた吉本の4年生2人を筆頭に応戦したが、悪い流れを止めることはできなかった。

 敗戦を糧に成長していく。開幕戦で勝利を収めたがその後は連敗。リーグ戦は厳しい船出となった。しかし「追いかけられる展開を経験できたという意味ではプラスになると思う。今後まだ続くので、そこに生かしていけるようにしたい」(吉本)と長いリーグ戦を見据え前向きに振り返る。次戦の相手は国士大。この日取りこぼした分まで勝利を収めたい。

[尾藤泰平]

試合後のコメント
高木ヘッドコーチ

「出だしは悪かった。要因としてはガードの不振。それを今日のゲームで立ち直ってほしかったって思いはある。追いつかれるのはメンバーの層の薄さ。次のメンバーを出そうと思っても出せない。もう一つはディフェンスが甘いこと。もっとプレッシャーかけていかないといけない。足を半歩前に出せてない。簡単にシュート打たれる。ノーマークになってる。途中で入ってくる選手、ベンチにいる選手は最初は体も動かない。でもそれはベンチスタートの宿命。(期待する選手)今川とか小谷の伸びには期待している。今川は腕の長さとかディフェンス。夏から見てて非常にスキルアップしてる。吉本の次を考えたときに小谷が挙がってる。(後半での指示)理論じゃない。まずは下を見るなということ。おそらくプレーヤーは体力的にいっぱいいっぱい。体も動けてないんだから指示しても頭は回らない」

伊澤
「リバウンドの意識がしっかりできてて前半は自分たちのやりたいバスケができた。点差も20点近く広げたときもあった。後半は相手がプレッシャーかけてきてガードが対応できなかったりした。延長後も押し切られて負けてしまった試合。細かいミスが多かったからそれをなくす意識を持とう、ディフェンスを立て直そうってチームで声掛けしてた。けど気持ちの整理ができてなかった。そこが課題。ガード陣は自分たちのミスで点差詰められたところがあって、それでも自分たちで何とかしようっていう空回りがあった。自分たちで入れようとするけど外れて簡単に相手に持ってかれた。そういう展開が続いてしまったので明日から立て直していかないといけない。簡単なミスをなくすこと、ディフェンスの徹底を明日からまたやっていく」

吉本
「もう、とにかく悔しい。最初は相手のリズムにかき回されたが前半の終わりには自分たちのリズムで守れていた。ただ前半からずっと相手のディフェンスがプレッシャーをかけ続けていて、後半になってそれが効いてきた。みんなプレッシャーに負けてパスミスが出て、それが一番詰められた原因だったと思う。粘れていたけど、単発のシュートだったり、ドライブしても最後のところで負けてタフに持ち込めなかった。今回は全体的にプレッシャーに負けてしまった。でもディフェンスの当たりっていうのは普段の自分たちの練習のときから強く当たって慣れていれば今日のようにはならなかったと思う。そういう意味では日頃の練習も(結果に)出ていた。相手のシュートセレクションというか、そこで打つかみたいなのが全部入っていた。キャッチアップの早さなどを修正できていればというのはある。追いかけられる展開っていうのは大変だった。今回は負けてしまったが、そういう追いかけられる展開を経験できたという意味ではプラスになると思う。今後まだ続くので、そこに生かしていけるようにしたい。(シュートについて)先週はあまり自分のリズムというか、シュートから入れていなかった。もっとしっかり狙っていこうという気持ちが今日の結果につながったと思う。明日はまた切り替えて戦っていくしかない。しっかり踏ん張れるようにしたい」

                                                                                                                                

日時 対戦相手 会場 結果
◆第91回関東バスケットボール1部リーグ戦日程表◆
9/5(土)12:40~ 対白鴎大1回戦 代々木第二体育館 ○明大71―55白鴎大
9/6(日)12:40~ 対拓大1回戦 代々木第二体育館 ●明大64―84拓大
9/12(土)12:40~ 対慶大1回戦 青学大相模原体育館 ●明大99―101慶大
9/13(日)12:40~ 対国士大1回戦 国士大多摩体育館 ○明大71―53国士大
9/19(土)12:40~ 対専大1回戦 筑波大体育館 ●明大65―73専大
9/20(日)12:40~ 対青学大1回戦 筑波大体育館 ○明大85―43青学大
9/26(土)16:10~ 対東海大1回戦 東海大湘南体育館 ●明大64―79東海大
9/27(日)16:00~ 対筑波大1回戦 東海大湘南体育館 ●明大60―91筑波大
10/3(土)16:00~ 対法大1回戦 つくばカピオ ○明大82―52法大
10 10/4(日)12:40~ 対白鴎大2回戦 つくばカピオ ●明大72―79白鴎大
11 10/10(土)11:40~ 対拓大2回戦 日体大世田谷体育館 ●明大37―75拓大
12 10/11(日)12:40~ 対慶大2回戦 日体大世田谷体育館 ●明大62―71慶大
13 10/17(土)11:00~ 対国士大2回戦 慶大日吉体育館 ○明大68―60国士大
14 10/18(日)12:40~ 対専大2回戦 慶大日吉体育館 ○明大80―55専大
15 10/24(土)16:40~ 対青学大2回戦 明大和泉体育館 ○明大68―62青学大
16 10/25(日)17:40~ 対東海大2回戦 明大和泉体育館 ●明大79―86東海大
17 10/31(土)16:00~ 対筑波大2回戦 青学大相模原体育館 ●明大58―83筑波大
18 11/1(日)15:00~ 対法大2回戦 青学大相模原体育館 ○明大72―62法大
◆第91回関東大学バスケットボール1部リーグ戦星取表◆
東海大 青学大 筑波大 拓 大 明 大 国士大 法 大 慶 大 白鴎大 専 大 勝敗 順位
東海大 ○○ ○○ ●○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ 17勝1敗
青学大 ●● ●● ●● ●● ○○ ○○  ○○ ○○ ○○ 10勝8敗
筑波大 ●● ○○    ●● ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ●○ 13勝5敗
拓 大 ○● ○○ ○○ ○○  ○○ ○○ ○○ ○○ ●○ 16勝2敗
明 大 ●● ○○ ●● ●●    ○○ ○○ ●● ○● ●○ 8勝10敗
国士大 ●● ●● ●● ●● ●●    ●●  ●○ ○● ●○ 3勝15敗 10
法 大 ●● ●●  ●● ●● ●● ○○    ○● ○● ●● 4勝14敗
慶 大 ●● ●● ●● ●● ○○ ○● ●○ ●● ○○ 6勝12敗
白鴎大 ●● ●● ●● ●○ ●○ ●● ●○ ○○ ●○ 6勝12敗
専 大 ●● ●● ○● ○● ○● ○● ○○ ●● ○● 7勝11敗
全日程終了