1年生対談(2)荻島碧×笠井萌々子
ルーキーがチームを勢い付ける。2部上位を目指す明大に、実力十分の4人のルーキーが加入した。春からその確かな実力を示し、大きな存在感を示している。今回は、1年生2人ずつの対談を2回に分けてお送りする。今回紹介するのは荻島碧(理工1=明大明治)と笠井萌々子(理工1=千葉英和)。チームそしてそれぞれのことを語ってもらった。(この取材は8月18日に行ったものです)

持ち前の明るさでチームを活気づける荻島
――前期を振り返っていかがですか
笠井「最初ケガをしていて、6月くらいから練習をし始めたので今はやっと慣れてきたという感じです」
荻島「私は基本的なこととかができなかったので、色々な方から教えてもらってようやく理解できるようになりました。まだまだプレーとしてはできてなくて、基礎を中心にこれからもやっていきたいです」
――合宿の感想を教えてください
笠井・荻島「つらかった~」
笠井「高校の合宿とはまた違った合宿でした」
荻島「走ったよね」
笠井「走った走った」
荻島「4年生の先輩が就活で居なかったりしたときは人数が少なくて大変でした」
笠井「人数が少ないとインターバルが短くて回転数が増えるので」
荻島「ずっとやりっぱなし。声も小さくなっちゃうし、大変でした」
――バーベキューや花火をしたそうですね
笠井「高校ではそういうことがなかったので、息抜きがあるのはすごく楽しかった」
荻島「私も高校の夏合宿とかは笑っちゃいけないっていうか、楽しんじゃいけいない感じがあって。だからこの合宿はすごく楽しかったです」
――大学生活はいかがですか
笠井「うちら理系だからね、大変だよね。練習場所も御茶ノ水まで遠いし」
荻島「毎日御茶ノ水からダッシュしてるよね。5限終わりの日が多いんですけど、そういう日は練習が7時開始で6時50分くらいに御茶ノ水に着くのでそこから走ります」
笠井「テストの数も多いしね」
荻島「それね。問題も難しいし」
笠井「テスト期間は寝れなかった。理系は大変です」
――オフの日はどのように過ごしていますか
荻島「免許を取りました。藤野さん(希生・国際1=埼玉栄)は試験に落ちた(笑)」
笠井「落ちちゃったね(笑)私は買い物してます」
――お互いの印象はいかがですか
笠井「建築科ってほんとすごい。全然寝てなさそう。練習来て、勉強もすごいしてるし。偉いなって思います」
荻島「(笠井は)最初はケガで居なくて大変だったと思います。最近練習をやっていてわかったのは、私が走り込んできた所に的確にパスしてくれること。指示もすごく上手。ケガから復活して頼れる人が増えました」
――1年生の雰囲気はどうですか
笠井「うちら結構仲良いよね」
荻島「うん。1年生は基本うるさくて、ウワァァイみたいな(笑)みんなそういう感じだけど代表はウタ(笠井)かな」
笠井「みんなで行動するよね。ご飯食べに行くのも4人で行くし」
荻島「そうだね。寄り道とかも4人でする」
笠井「誰か居ないんだったら今日はやめようかみたいな」
――自分の武器は何だと思いますか
笠井「試合中は落ち着いてプレーするようにしてます」
荻島「ウタ(笠井)が入ると安定するように見える」
笠井「これは高校時代から決めていて。高校には1対1が大好きな人ばかりだったので、それを落ち着ける役割は自分だって思ってやってきました。自分は周りを見て、状況判断しなくちゃいけないなって。でも大学入ってからは自分の選択肢になかったプレーも増やさなくちゃいけないのは感じていて。今後はプレーの幅を広げていきたいです」
荻島「武器っていうのはないんですけど、自分がもし出たときは絶対途中からなので、みんなが疲れているなかでリバウンド取ったりルーズボール拾ったり、泥臭いプレーをしっかりやってコートの中の人が元気になれる役割をしたいと思います」

安定したプレーが持ち味の笠井
――自分の課題は何だと思いますか
笠井「自分の高校でやっていたのがただ走ってるバスケで、勝てば良くて技術とかどうでもいいみたいな感じだったんです。でも大学に入って足とか手の使い方を求められるようになって全然分からなくて。そういう体の使い方を先輩たちに教えてもらいながらあと半期やっていきたいです」
荻島「たくさんあるんですけど、毎回言われるのは声です。声出てないっていうのもそうだし、試合になると自分のやりたいバスケに自信がなくて、他の人がどう思ったかなみたいに考えることも多いので、自分がどうしたいかを自分で言えるようになりたいです」
――バスケを始めたきっかけは何ですか
笠井「小さいころ近所の友達とバスケをやってて、なんとなくここまで続けてきてしまった感じです」
荻島「バスケを始める前までは幼稚園から小学3年生まで空手をやっていたんですけど、骨折しちゃって。骨折している間に、地元の結構強かったバスケチームの人からメールが来たんです。でも練習があるから来てって打ちたかったんだと思うんですけど、連絡があるから来てって送られてきて。連絡があると思って行ったらバスケの練習で(笑)そのときは骨折は治っていたので(バスケが)復帰後初めてのスポーツみたいな感じでやったら楽しくて。そのまま(チームに)入っちゃいました」
――明大を選んだ理由を教えてください
笠井「文武両道なところに惹かれました。理系っていうのもありました。他の大学だと理系でバスケするのは結構難しくて。だから明治でした」
荻島「私は付属なので明治に行くしかなかったんですけど、バスケはする気はなくて。高校最後の試合が自分たちよりもレベルが上の学校とやったんですけど、勝ってたのに最後の30秒で逆転されちゃって。その終わり方が嫌でした。大学のバスケ部との交流もあって、先輩たちが優しくしてくれたり、試合も見に行ったりしていたのでここでやりたいなって思って入りました」
――チームの雰囲気はいかがですか
荻島「人が少ないのでみんなで頑張らなくちゃいけないですね」
笠井「一つにまとまらなくちゃいけないっていうのはあるよね。分裂とかもない」
荻島「高校とかはちょっと嫌だなっていう人もいたんですけどここでは全然そんなことなくて。あと先輩は面白い人多くていつも爆笑してる」
笠井「そういう雰囲気だからプレーのことも質問しやすいよね」
――尊敬している先輩はいますか
笠井「シンさん(川副舞主将・理工4=富士学苑)はやっぱりすごい。周り見えてるし自分の役割がわかっている」
荻島「選べないな。いっぱいいます。同期から先輩まで全員が自分に色々教えてくれるのでいつもすごいなって思ってます」
――今後の目標を教えてください
笠井「2部には定着したいな。上げたものはもう落としたくない」
荻島「それはあるよね。それでもし入替戦に出れたら楽しそう。いったらいったで絶対大変なんだけど見てみたいです」
笠井「でも新人戦のとき白鴎とやってやっぱ違うなって感じた。1部とやると衝撃がでかい」
荻島「あのときよりは動けてるよ」
笠井「まあそうだけどね。1部は当たりも強いしシュート率も違う」
荻島「打ったら入るもんね。あと向こうに波が来る」
笠井「波に乗られて終わった」
荻島「最初は互角にやれたんだけどね。しっかり修正してくる」
――個人としての目標はいかがですか
笠井「私はあまり目立たないプレーをしてきた人なんですけど、1対1を求められるようになったので自分も点を取っていけるようになっていきたいです」
荻島「走ってかき回す人になりたいんですけど、この身長だと中までやるのは難しい。周りが大きいので外でボールが回ったときに3Pとか打てる選手になっていきたいです」
――ありがとうございました
◆笠井萌々子(かさい・ももこ) 理工1 千葉英和高 170㎝
コートネーム:ウタ ポジション:PF(パワーフォワード) 背番号:17 今ハマっていること:映画鑑賞
◆荻島碧(おぎしま・みどり) 理工1 明大明治高 162㎝
コートネーム:ソウ ポジション:G(ガード) 背番号:32 今ハマっていること:アイスを食べること
◎今週の試合
≫対玉川大戦(学芸大体育館)
9月12日11:00~
≫対桐蔭横浜大戦(日女体大体育館)
9月13日12:40~
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