日本の頂点へ 全日本選手権/事前取材
◎応援に行こう!!
◆9・10~13 第93回全日本選手権大会
≫会場アクセス・戸田ボートコース――JR埼京線「戸田公園駅」より徒歩15分
[長縄里奈]
選手のコメント
男子舵手付きフォアクルー・菅沼駿(商4=石狩翔陽)
「圧倒的に練習量が足りなくて、クルー全体にも焦っている雰囲気があります。それでもポテンシャルのあるクルーだと思うので、尻上がりの調子を付きフォアに持ってこれたらと思います。優勝というのは一つの目標として絶対に掲げたくて、次のためにも絶対的な目標です。インカレよりレベルはだいぶ上がると思います。インカレ以上のものを作り出すしかないと自覚しています。思い出だけでは終わりたくないです。やることをやって、自分たちが高みに立つには何をすべきなのかを考えたい。今回のコックスは1年生でマネジャーからコックスという不安定なポジションで、いろいろ頑張らなきゃというのもあります。そういう意味で一緒に勝てれば次の明治大学のためになると思います。とにかく立つのは一番上です」
男子ダブルスカルクルーリーダー・ 鳥居靖久(営4=二俣)
「(インカレでも艇を共にした大西と乗るが)クォドの時も大西はクルーのムードを和らげて、いいキャラクターを出してくれたので、二人でもやりやすいです。体格的にも似ていて、こぎの長さとかをそろえやすいんですけど、お互い癖があって足を引っ張りあっている部分もあります。インカレの時も直前まで合わなかったんですけど、今回も不完全なまま本番を迎えてしまいそうです。でも本番に強い二人だと思うので、あとはモチベーションを落とさずにやっていきたいと思います。(修正すべきところは)お互い上半身でこいで、上で疲れてしまうところです。僕はエントリーのところ、大西はフィニッシュのところで、腕を使ってしまって、うまくいっていないところがバラバラになっています。中盤で悪いところが出てしまうので、スタートの勢いを殺さずに悪いところを出さないようにしていくのが課題です。(二人の強みは)インカレのことも自信になったし、こぎの感じも似ているので可能性があるクルーだと言われたので、1足す1を3にも4にもしていきたいです。ダブルスカルは社会人も出場が増えて、シングルスカルの次に多くなって競争率も高いんですけど表彰台を狙っていきます。(最後に意気込みは)本当に最後のレースになるので、悔いなくやり切ります」
男子エイトクルーリーダー・中村裕喜(法4=宮津)
「1、2年生と僕と野原の4年生2人という編成なんですけど、エイトを組むとしたらベストのメンバーで組めました。短い練習期間でハードなトレーニングはできていないのですが、その分質を求めて練習してきて成果は出ていると思います。ただ練習でタイムが出ているだけなので、そこを試合で出せるかというところで真価が分かると思います。今年は具体的な目標というより、5分50秒を切ることを目標としています。昨年は5分53秒で準決勝に進めませんでした。5分50秒を切れば順位決定に進めると思います。エイトが一番注目される競技。3週間前にばらばらだったクルーが一つになっていく感じはエイトじゃないと味わえないかなと思う。他の種目だと順位決定は当たり前という感じですが、エイトはもっと下から頂点を狙うので、そこも面白いと思います。勝てないと意味がない。エイトで勝てないと来年の総合優勝はないと思っています。絶対勝つという意思を持って戦っていきます」
男子舵手付きペアクルーリーダー・大竹崇寛(商3=東濃実)
「インカレからコックスが変わったのでコックスの指導から始まりました。2週間でコックスもだいぶ成長して、僕らの技術も上がって、タイムも7秒上がっています。インカレの優勝タイムが7分29秒だったので、7分28秒が今の目標です。他の大学は(インカレから)メンバーを替えてがっつり狙いに来ているから、決勝行けるか油断はできません。4年生が最後だから、勝たせてあげたいです。僕も今シーズン最後のレースだし、先輩は人生最後の全日本になる。金メダルしかいりません」
男子舵手なしクォドルプルリーダー・ 櫻井克成(法3=岐阜県立加茂)
「(全日本前の心境は)あと全日本を取るだけで、軽量級、インカレ、全日本、全部取れることになります。来年は軽量級には出ないので、今年取りたいですね。日大が本格的にクルーを組み始めていて、企業もクォドに出てくるという話も聞いたので、スタートから出て、監督がよくおっしゃる明治魂というのを見せたいです。コンセプトはインカレでつくった流れを壊さないということです。昨年は油断をしていなかったつもりではなかったんですけど、どこかで油断があって負けてしまったので。(インカレからメンバーが変わって)2年の二人は明治のこぎをよく知っているし、昨年のインカレ、今年の軽量級での優勝経験もあるので、そういった意味では優勝のビジョンは見えています。(2番、3番のポジションは変わらずですが)もう定番という感じですね。何かあるわけではないですけど、それだけコーチの方からもエンジンとして期待されているということはうれしいです。(クルーの仕上がり具合は)まだ発展途上という感じですが、練習の中でも徐々に合い始めてきているので、試合の中でも上げていって、インカレのように決勝で一番良いこぎができればと思います。(最後に意気込みは)ここまできたらやるしかないので、優勝目指して頑張ります」
男子舵手なしペアクルーリーダー・渡邉健成(法3=富士河口湖)
「他のクルーで病人が出て、出場予定でなかった藤森とそういった巡り合わせで組ませてもらうことになりました。少ない船で同期と乗るのは初めてなのですごく楽しみです。思っていることはいくらでも言えて、壁がなくやりたいことをできています。目標は表彰台に上がることです。組む時期が遅かったので、周りの勝てないんじゃないかなと思っている人を見返すような気持ちで。メダルを下げてできるんだぞというところを見せてやりたいです」
男子シングルスカルクルー・近藤祐斗(法1=下諏訪向陽)
「この前選考レースが終わったばかりで、そこに向けて練習してきたので、これから全日本に切り替えてやっていきます。まだ全日本で戦えるレベルではないので、もう少し中盤の追い込みを意識していきます。全日本はやっぱり出たかったので選考に勝ったのはうれしかったですし、勝った以上は戦わなきゃという気持ちが強いです。全日本はレベルの高い大会なので、課題を克服しながら決勝進出を目指します。第2、3クォーターでしっかり粘って最後までこぎ切りたいと思います」
女子エイトクルー、女子舵手なしクォドルプルクルー・冨田
「今回は世界選手権から帰って来たばかりで、全然合わせられていないのにクォドで出場させてもらうことになって、それを許してくれたメンバーやコーチに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。インカレに出られなかった分、結果を出して恩返ししたいです。やっと明治として戦えるので、この大会への思い入れはとても強いです。モチベーションもかなり上がっています。明治のためにとにかくしっかりこいで結果を出すのみです」
女子ダブルスカルクルーリーダー・ 中尾真淋(農3=熊本学園大付)
「インカレ終わってから負のループに陥りそうだったけれど、2人で入らないようにしようって言い合っていました。インカレを通して自分たちがどこが弱いっていうのが分かったので、それを克服するための練習をしています。具体的には、長い距離をこいだ後ラストを上げる練習や、上げたところから下げて、ある程度のところでキープしてそこから何度も勝負を仕掛けれるような練習などです。2人とも口に出しては言わないけれど、悔しい気持ちがあるからリベンジしたいと思っています。目標は日本一って書いてあります。悔しさを晴らしたいです。最近は体のキレとかスピードもいい感じになってきています。監督が昨日のミーティングで、スタートに立ったらみんな関係ないって言ってたので、社会人の人も、強い高校生もいるけれど楽しくレースして勝とうと思っています。明治は総合力で勝負するチームなので、他の大学よりまとまっていると思うし、第3クォーターの辛い時とかに後押しできるようなチームでありたいです。4年生と関われる最後の機会で2年半くらい一緒にいるので、勝たせたいという思いは一番強いです」
舵手なしペアクルーリーダー、エイトクルーリーダー・山本杏香(政経3=浦和一女)
「インカレからメンバーが変わって他のクルーに比べて合わせる時間が短かったです。最初はインカレの雰囲気が抜け切れず合わなかったが、最近は合ってきました。優勝を狙える種目だと思うから頑張りたいです。合わせなきゃいけないって焦りもありながらでしたが、一回一回の練習で課題を克服できるように、意識していけるようにやっています。インカレとまた違う相方になります。なしペアでは4年生が喜ぶ姿を見るためにも、自分たちがいい流れを持ってきたいです。目標は優勝。インカレで優勝した早大もなしペアのメンバーが変わるので、インカレとはまた違う戦いになると思います。エイトにも出て他のクルーでも出る選手が半分以上いて、スケジュール的にはきつい中でのレースになります。他大はエイト一本に絞っているところもあるが、明治はどの種目も狙いにいくので、エイトもダブルエイトになっています。他大と比べて練習する時間が限られていますが、短い時間で集中してできている感じはあります。でも、練習一本一本で成長して最後の決勝に合わせていきたいです。千愛さんが世界選手権に行ってしまっていて、試合に出る選手で合わせられたのは2本しかないので、不安はあるけれど合わせられるメンバーだと思うので優勝を狙っていきたいです」
女子舵手なしクォドルプルクルーリーダー・ 植松香穂(文2=岐阜県立加茂)
「昨日から急きょメンバーが変わったので、時間がない中で試合までにどれだけ合わせられるか、というところですね。今日で合わせるのは2回目だけれど、千愛さんが合わせるのが上手いので合ってきている感じはあります。インカレから引き続き、後半を上げていこうという意識でやっています。今は時間がないので、課題に集中して練習しています。課題は明確なので、インカレでの決勝では攻めるべきところで攻めきれず色々な意味で落ち着いたレースをしてしまって、その結果が3位でした。全日本では舵手なしクォドルプルでインカレと違ってコックスがいなくなったので、コックスに頼らずどれだけ自分たちで声出してやっていけるか、雰囲気作りが大事になってくると思います。昨年も富田さんと乗らせてもらえて決勝に行けたけれど、企業とか強いチームがいる中で3位という結果に終わってしまったので、今回は決勝に出るだけじゃなくてより高い順位を目指して全員で死ぬ気でやっていきたいです。レベルも高いし不安な気持ちはもちろんあるけれど、インカレの3人と千愛さんという絶大な存在がいるので、やれることをちゃんとやれば勝てないクルーじゃないと思っています」
女子シングルスカルクルー・ 成瀬歩美(政経1=恵那)
「インカレ終えてから船のリギングを変えてから、こぎやすくなりました。こぎやすくなった分、体力に余裕ができると思うからもっと後先考えずに前半から上げていきたいです。インカレのときとはまた違うパフォーマンスができるコンディションになったと思います。第3クォーターでインカレのときよりもタイムが落ちなくなって、少しは成長したと思います。インカレが終わってから、スタートが苦手なので距離系のメニューをやるときはスタートダッシュ付きで練習してきました。強みは、500mごとのラップが変わらずに、力いっぱいこぐところです。高校で4kmこぎっぱなしなどのきつい練習を積んできたから、それが今のパワフルさに生きていると思います。インカレの2週間前に組んでいた4年生の先輩はけがで出れなくなってしまいました。その先輩や選考で出れない先輩の分も、正々堂々とレースをすることで恩返ししたいです。世界で戦ってきた人たちと並んでレースできるのは、自分がこれからボートをやっていく上でいい経験になると思います。インカレとは一味違うレースをすることと、決勝に進むことを目標にやっていきたいです」
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