エース西方が明大最高位の12位/妙高サマージャンプ大会

2015.09.07
 エースが意地を見せた。全国のジャンパーが集う妙高サマージャンプ。中学生から葛西紀明(土屋ホーム)や伊東大貴(雪印メグミルク)など日本トップレベルの選手が参加した。ハイレベルな試合が行われるなか、西方慎護(政経3=札幌日大)が奮闘し明大トップの12位を記録した。

 2本目で巻き返した。今大会は2本のジャンプの距離点と飛型点の合計点を競い合う。西方は1本目のジャンプが終わって20位に位置した。勝負が決まる2本目で飛距離89mと惜しくもK点には届かないものの見事なジャンプ。前に飛んだ選手たちがK点越えを連発していただけに「力んだ部分があった」と話す西方だが、飛型点を含めた2本の合計順位は12位をマーク。昨年の29位から大幅に順位を上げ「去年に比べたら全然感触はいい」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 今年の明大のジャンプ部門には4年生が不在のため、3年生ながらチーフを務める西方がチームの顔。「行動でも成績でも下級生を引っ張っていってくれている」と曽根原郷主将(政経4=新井)は太鼓判を押す。西方自身も今年は「将来が掛かった大事なシーズン」と定めている。今大会12位は大学生の中では2番目の好記録。この夏の経験を生かしインカレでの活躍を誓う。

 「今年はジャンプもクロスカントリーももう一段二段レベルアップしなければならない」とさらなる高みを目指す曽根原主将をはじめ、ルーキーの村本直樹(商1=飯山)も「インカレに向けてやることははっきりしている」とそれぞれの選手が課題を見つけた今大会。いっそうの練習を重ね、勝負の冬を迎えたい。

[田中愛]

試合後のコメント
曽根原主将

「1本目も2本目もミスをしてしまったので、あまり満足いく結果ではなかった。具体的には空中での板の進め方。板が抵抗になってしまった。今日は天候が目まぐるしかったが、自分の時には割と落ち着いていたのでそこは自分のミス。やっぱりしっかり足を使って飛ばないと無駄な力が入ってしまうのでそこがよくなかったと思う。今年はジャンプもクロスカントリーももう一段二段レベルアップしなければならない。世界で戦うためにも細かいところを見直してやっている。インカレで優勝するのはもちろん、W杯に出るためにもがんばっている。(部全体としては)去年よりチームとしてまとまっている雰囲気があるので、冬に向けて各自が力を出し切れば結果もついてくると思っている。チームの雰囲気を大事にしながら、いい形で試合に臨めるようにしたい。(ジャンプ部門チーフの西方は)3年生だけれども、行動でも成績でも下級生を引っ張っていってくれている。インカレでもチームとしても個人としてもいい成績を残して欲しい」

西方
「今年は3年生ということで将来が掛かった大事なシーズン。夏から一戦一戦大事にして、冬のインカレに上手くつなげるように意識してる。去年に比べたら全然感触はいい。課題も見えた。1本目も2本目も内容はまずまず。2本目は条件良かったけど力んだ部分があった。今はバランストレーニングなどを重点的に、感覚的なトレーニングをしっかりやっている。(今年はチーフだが)ジャンプはチームに3人しかいない。少数なので、その分まとまって力を合わせられるようにしていきたい。一緒のブースで着替えをしたり食事を一緒に摂ったり、なるべく一緒に動くことで仲良くなるしチームの意識も上がっていくかなと思う。昨年に比べたら調子は全然良い。自分の課題も明確に見えている。それをしっかり練習していきたい」

奈良拓実(商2=余市紅志)
「この前の大会(新潟の塩沢大会)では調子が良かったのでキープしていきたかった。そういった意味でも自分の中では重要な大会だった。1本目、タイミングが合わなくていつもよりインパクトがなかった。2本目に立て直したかったが、修正が空回りしてもっと悪い方向に行ってしまった。結果良いパフォーマンスができなかった。冬までにしっかり調整して、インカレでは優勝を狙う」

横川猶也(政経2=白馬)
「今までにいくつかあった大会のまとめ的な意味で臨んだ。残る大会も3つほどであまり調子は良くないができることをやっていきたい。今回は風に恵まれなかった。向かい風のある中のジャンプが得意なのであまりここは得意ではなかった。これからまだ練習できるので今日見つけた課題を含めて修正していきたい」

村本
「総合合宿中だったので自分が今どれくらいの位置にいるのかというレベルの確認ができた。成年の中では15〜20位くらいを狙っていたので順位的には物足りない、悔しい部分があった。インカレに向けてやることははっきりしている。順調と言えば順調でいい結果が出せるのではないかと思っている」