1500mでダブル表彰台 小日向は圧巻の3連覇/日本学生選手権

2015.09.07
 最終日は個人2種目で優勝を果たした。男子1500m自由形では平井彬嗣(政経4=市立船橋)が連覇を達成。タイムは15分11秒72と平凡に終わったが、最後のインカレで有終の美を飾った。また、仲家槙吾(政経1=八王子)が自己ベストを大きく更新し3位に入り、ダブルで表彰台に上がった。男子200m平泳ぎの小日向一輝(商3=千葉商科大付)は圧巻の泳ぎでこの種目3連覇を達成。100mと合わせて2年連続の2冠となった。

 1500mでダブル表彰台
 平井彬が大会連覇を果たした。「調子が良くなくて大丈夫かなと思った」と言うが、250mでトップを奪うとその後は独泳状態を築いて他を寄せ付けなかった。タイムこそ15分11秒72と伸びなかったが、エースの役割を果たした。
 そんな平井彬が「一緒に点数を取れて良かった」と気にかけたのが仲家だ。950mで3位に浮上すると、最後までメダルを死守。この種目が最終日最初の決勝種目だっただけに、チームの流れに大きく貢献した。普段は所属クラブで大学生の練習相手がいない仲家は、7月、8月に2週間ずつ平井彬と練習を共にしていた。今大会で10秒以上自己ベストを更新し「彬嗣さんのおかげでついていく練習ができた」という手応えをレースで証明して見せた。尊敬する先輩と臨んだ最初で最後のインカレ。「80%の恩返しはできたかな」と笑顔で話した。

 小日向 圧巻の3連覇
 男子200m平泳ぎで小日向が圧倒的な泳ぎで3連覇を達成した。スタート直後から飛び出すと、一度も先頭を譲らず。ラストは後半に強い渡辺(早大)を置き去りにする強さを見せた。だが、自己ベストをわずかに更新する2分9秒03というタイムに「8秒を出したかったのであと少し」と、優勝の喜びより悔しさの方が少し上回った。
 今シーズンは世界選手権の代表を逃したが、ユニバーシアードでは銀メダルを獲得。「安定感がついた」とどのレースでも着実に結果を出してきた。その一方で「ここ一番の爆発力がない」と課題を挙げる。7ヶ月後に迫ったリオ五輪選考会に向けて、インカレから新たなスタートを切る。

[坂本寛人]