最大11点差から驚異的粘り! 次につながる勢い見せる/関東学生秋季1部リーグ戦

2015.09.07
 前半のビハインドが響き惜しくも22―25で東海大に敗れた。後半、最大11点差離されたところから池田稔主将(農4=藤代紫水)、木村優太(農3=藤代紫水)の活躍で2点差まで追い上げる。最後までリードを作ることはできなかったが後半は9失点にとどめ、ディフェンス面で収穫を得た。

 「前半の立ち上がり」(池田)。この一言に尽きる内容だった。課題として挙げられていた決定力不足が試合開始から重くのしかかり、焦りからかパスがつながらない。シュートも東海大の堅いディフェンスをなかなか崩せずわずか7得点と攻撃に覇気がなくなっていた。7―16と春季覇者の東海大に力の差を見せつけられた。
 前半終了後のハーフタイムに松本勇監督はげきを入れた。「死ぬ気でディフェンスしろ」と、選手に必死さを求めた。9点差で迎えた後半、相手にミスが出始めた8分に反撃が始まる。東謙佑(法4=法政二)が華麗なミドルシュートを決めると糸泰裕(営3=氷見)、木村も続き3連続得点。さらに16分からは池田や瀧澤尚也(商3=群馬県立富岡)などが5連続で決め、最大11点あったビハインドを2点差まで追い上げた。最後は相手に振り切られるも昨季準優勝の意地を見せ「ちゃんとディフェンスができればここまでいける」(松本監督)と、活を入れたこその粘りだった。

 次の相手は現在首位の筑波大だがスキがないわけではない。「今日の後半みたいなディフェンスを前半からやっていきたい」と池田主将。次こそリーグ1勝目をつかみ取る。

[吉田周平]

試合後のコメント
松本監督

「後半少しディフェンスが良くなったことが今日の収穫。ディフェンスは練習でよくやっているがやっぱり前半。でもやればできるんだよ。東海大に何とか2点差にいける時があるんだからディフェンスも頑張って結構キーパーも取っていた。ディフェンスの足がベターっと足が全然動いてないのは合宿の時からあったが今回も反省点」

池田主将
「前半の立ち上がり。後半にあれだけできるんだから、試合の出だしから100パーセントでできるように。気持ちの問題だと思うので。そういう雰囲気を4年生がつくっていかないといけない。後半佐藤(亮太・商3=佼成学園)がルーズボールに体張ったりして、ああいうプレーが流れをつくったと思う。そういう体を張ったプレーをみんなでしていきたい。次の筑波大は3・2・1ディフェンスなのでダブルポストで攻められるようにしたい。あとは今日の後半みたいなディフェンスを前半からやっていきたい。秋リーグでチームは下がっていて、その原因は4年生だと思う。僕が4年生をまとめて、チームをもっと上げられれば。力はあると思うしやればできると思うので、今日からでもやっていきたい」

藤本寛史(営4=法政二)
「ポイントがディフェンスで課題を持っていたがそれが前半うまく体現できなくて。それがああいう結果になって、後半どれだけ頑張ろうとしても前半あれだけ点差があれば向こうも力があるチームだから最後攻めきれないとか同点に追い付けるような勢いがある時にミスして相手にボール渡しちゃって差が詰まらない、プレッシャーを掛けきれないことがどの試合もあったので課題は変わらないと思う。自分が安定的にチームにできることはそんなに多くなくてキーパーは日によって調子が違うので同じパフォーマンスで発揮し続けるのは難しいのでその中でチームに貢献できることは声を掛けるしかない。それはどんな場面でも声を出していかないといけないし本当はプレーで見せれることがいいが自分にそこまでの実力はないのでそこは割り切ってやれることをやるという、自分なりの形。後半、ディフェンスがああやって前で攻撃してくれたら抜かれても別にいいのでどこでシュートを打たせるのかはっきりしてくれると構えやすいしどこに来るのか分かれば準備できるので。今日の試合は前半が悪くて後半良いという試合だったので、じゃあ後半の試合をどのようにしたらできるのかということをもっと具体的に何ができたから後半良くてなんでそれができたのかまで詰めていかないと出てこない。ミーティングなり自分の練習の中で次の勝機を見つけないといかない」

佐藤
「昨日の試合を引きずらないで割り切ってやろうと話していたが、前半の入りが良くなかった。後半に何とか返せたという感じ。(後半からの出場だったが)ベンチにいる時から入ったらどうしようかといつも考えているので、あまりプレッシャーとかを感じずに出たからには存在感を残そうと挑んだ。僕はそんなに技術があるわけではないので、気持ちの面でチームに貢献できたらと考えている。自分は一般入部で、出場機会をもらっているからには、ちゃんとしたプレーもしなければいけないが強い気持ちを常に持ってやるようにしている。でも今日の個人的な出来はシュートを外しすぎたので、8、9割シュートが入るようにしていきたい。もう負けられないと思うので、気持ちのあるプレーをみんなでする。個人的には出してもらったらシュートをしっかり決めてディフェンスもしっかりやっていきたい。あとがないので、一戦一戦全部勝つつもりでやっていきたい」