
決定力不足露呈 駿河台大に敗戦/関東学生秋季1部リーグ戦
決定力不足に泣いた。2点ビハインドで迎えた後半24分、キーパー藤本寛二(営4=法政二)がはじいたルーズボールを、岩上義之(政経4=氷見)が死角から奪うとそのままシュートに持ち込み1点差と迫る。岩上のファインプレーに勝利への兆しが見え、そのまま流れをつかむかと思われた。しかしその後相手のミスから得た速攻を2本外してしまう。そのスキに駿河台大は確実にシュートを沈め、最終的に26―30で黒星を喫した。「大事な場面でミスをしてしまった」(池田稔主将・農4=藤代紫水)。チャンスを物にすることができず、勝たなければいけない試合を落としてしまった。
セットオフェンスは通用する場面もあった。駿河台大の高い3・3ディフェンスに苦戦を強いられるも「前半は練習でやってきたことを出せた」(池田)と、ダブルポストでずらし空いたサイドでシュートまで持ち込んだ。しかし決定力に欠けスコアにつなげることができなかった。
「シュートを外しすぎ」。松本勇監督の試合の総括だ。「ノーマークをつくっても最後のシュートが決まらないと勝てない」(吉野樹・政経3=市川)ことを痛感した一戦だった。今後待ち受ける強豪校との対戦でも、ノーマークシュートや速攻でのシュートミスは命取りとなる。池田主将も「シュートミスについては個人で考えてやってほしい」と苦言を呈した。
翌日には現在3連勝中の東海大との一戦を控える。厳しい戦いが予想されるが、気持ちを切り替えて挑むしかない。互いに武器とする速攻を制し、次こそ今季初白星だ。
[保屋松彩佳]
試合後のコメント
松本監督
「シュートを外しすぎ。ディフェンスも駄目。キーパーも当たらないし。駿河台大が高いディフェンスなのでダブル(ポスト)で入る練習をしていた。最初ポストが高すぎたのと、肝心なところでのサイドシュートが空いているのに入らなかった。結局は最後のシュートのところ。26点しか取れないなんて。30点取られたのも痛いし。(明日の東海大戦は)練習でやっていることを出せばそんなに悪くはないと思う。あとは樹(吉野)がどれだけやってくれるか。もう落とせない」
池田主将
「勝てた試合を落としてしまった。シュートミスについては個人で考えてやってほしい。練習から厳しくやっているつもりだったが、まだまだ甘かったんですかね。ディフェンスは相手の遅いオフェンスにペースを合わせてしまって、自分たちの足が止まってやられてしまった。相手のペースに合わせないで自分たちのフットワークで当たっていけたらいいかなと思う。(駿河台大の高いディフェンスに対して)前半は練習でやってきたことを出せてオフェンスは問題なかったと思う。後半、相手が一人退場して1点差とかここ決めたら離せるという大事な場面で、4年生がミスをしてしまった。練習不足が出たのかなと思うけどそれを言ったら仕方がないので、明日に切り替えてやっていきたい。(明日の東海大戦は)しっかり相手のエースを抑えて、ディフェンスでリズムつくって速攻で点が取れれば。あとはシュートをしっかり決めて、東海大も速攻が速いのでバックチェックをしっかりして、速攻で点を取られないようにしたい。勝ちます」
吉野
「シュートミスが多くてそこから自分の流れに持って行けなくて相手に行ったことが一番の敗因。ほぼオールマンツーだったので、ずーっと守られていてマークが厚いなと感じた。チームの状況は厳しいが、もう負けられないので明日から切り替えて全部勝ちに行くしかない。ちょっとチームにまとまりがない。チームみんなで一丸となっていけるように明日からまた切り替える。試合後はやっぱりシュートミス、ノーマーク作っても最後のシュートが決まらないと勝てないのでそのシュートを決めることが多くなれば勝てるんじゃないかと思っている。勝てる試合もシュートで落としているのでやっぱりそれが敗因ということはチームの中で出た。練習から一本シュートを大事に決めていかなければいけないと思った」
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