学芸大を下し2部リーグ初勝利/関東大学女子2部リーグ戦

学芸大を下し2部リーグ初勝利/関東大学女子2部リーグ戦
 2部リーグ昇格後初勝利を飾った。序盤から積極的にゴールを狙い得点を重ねた。しかしターンオーバーなどのミスで攻撃のリズムが崩れる場面も多く終始明大ペースとはならない。第3クオーター、第4クオーターともに相手の得点が上回る苦しい展開となったが、最後まで持ち味のディフェンスが機能し76―69で学芸大から大事な1勝を挙げた。

 スターターは、川副舞主将(理工4=富士学苑)、藤野希生(国際1=埼玉栄)、伴真衣香(文4=東京成徳)、北浦彩加(国際4=大津)、萱沼史織(情コミ3=埼玉栄)。

 粘り勝ちだ。序盤から北浦の速攻や萱沼の安定したジャンプシュートで得点するものの、相次ぐターンオーバーやパスミスで流れをものにできない。それでも前半を13点と2桁リードで終え、迎えた後半。学芸大のアウトサイドからの攻撃に押されながらも「最後どれだけ我慢してディフェンスできるか」と伴。相手の攻撃が続く時間帯もあったが、集中力を絶やさず守りきり、最後は7点のリードで勝利をつかんだ。
 「自分たちが今までやってきたこと、先輩たちがしてきたことが間違いじゃなかった」(川副)。これまでの努力が実を結んだ瞬間だった。昨年2年連続で出場した入替戦で悲願の2部昇格を果たした。経験豊富な現4年生の代が2部で戦えるようにという強い思いで引っ張った千葉美知瑠前主将(平27文卒)をはじめとし、多くのOGがいたからこそあるこの舞台。今年はその思いを引き継ぐ5人の最上級生がチームをまとめ、今日の勝利を導いた。効果的だったのは初戦の山梨学大戦後から徹底してきた3線のカバー。「簡単にシュート打たせないディフェンスができていた」(伴)と安易な失点を防いだ。終盤には相手ゾーンでボールを奪いパスを素早くつなぎ、ゴール付近で構えた多久文乃(情コミ1=東京成徳)が落ち着いてシュートを決めるシーンも見られるなど堅い守りからの速攻がさえた。

 明日6日の相手は日女体大だ。昨年度2部5位の日女体大は「今日の相手よりワンランク上くらいの実力がある」(平田聡HC)と話すようにいっそう厳しい試合展開が予想される。今回の試合で目立ったターンオーバーをどれだけ減らせるかが勝敗を決めるポイントになるだろう。2部初勝利の勢いそのままに2勝目を勝ち取りたい。

[田中愛]

試合後のコメント
平田HC

「まずは勝ててほっとしている。ただ点差を開けられたんじゃないかというところで、パスミスが多かった。自分では良いタイミングでパスをしてるつもりなんだろうけど、だいぶ遅いことが多かったのでそれでミスが多かったと思う。明日はそこを修正してちゃんとやっていきたい。ブロックアウトが最初はやってるんだけどどうしても前に入られちゃっているのでそこも徹底していかないといけない。修正点がいっぱいなんですけど勝てたのでほっとしています。明日は今日の相手よりワンランク上くらいの実力がある。先週も山梨学院と出だし良いゲームができたので、ああいう感じで試合に入ってくれればそこそこ良いゲームができると思う。ただプレッシャーが強いのでそこにどの程度対応できるかだと思う」

川副
「2部初勝利なので内容のこともあるんですけど本当に良かった。自分たちが今までやってきたこと、先輩たちがしてきたことが間違いじゃなかったって素直に認められる勝利だったと思う。(立ち上がりは)シュートに波があって、入る人もいれば入らない人もいる。でもそれを嫌がらずに打っていこうっていう声掛けをした。入らないって気になると打たなくなるのが一番嫌だった。とにかく出だしはどんどん打っていこう、リング見ようっていうのは継続して言っていた。シュート本数的には打っていたので良かったけど、もっとノーマークのシュートが打てたら入る確率も上がってきたのかなと思う。(ディフェンスの面では)先週から3線を寄る練習をしてきてて、3線いるって言えば1線も当たりやすくなるし、自分でも3線をやる意識が出てくる。今日は3線寄れてたし良かった。けど相手の8番の手渡しでシュート打つっていうのが最後までやられていた部分があった。相手がそれをやってくるっていうのをもっと早く読んで防ぎたかった。相手の1対1の力はすごく強かった。そこで自分たちが我慢して止め切る、無理だったら次の人が止めることをやらなきゃいけなかった。1対1で直線的に抜かれた部分もあったのでそこは課題。(勝因は)相手は戻りが遅いチームだったけど自分たちは走れて切り替えて攻めることが得意なので、それが上手く働いていた。自分たちは単調なシュートが多くてその分相手の攻める時間が長かったりしたけど、そのことで自分たちのディフェンスの意識が大きくなったので良かった」


「みんなの気持ちが強くて集中力がつながった。集中力勝負みたいなところもあった。最後どれだけ我慢してディフェンスできるかが絶対勝負になってくると思っていた。先週相手を見ていて、全然勝てない相手じゃないと思っていたので、ディフェンス我慢して守ることを意識した。終始みんながディフェンス頑張ろうって声出して、それで我慢できたのが勝ちにつながった。ロースコアなゲームだったからターンオーバーとか楽にシュート打てる部分もあったので、それがもっとできていればもつと楽に勝てた試合だった。自分もパスミスとかあったので、確実に打てるようなパスを後輩たちに配ってあげられるように明日から修正していきたい。(相手の)上の3人が自分たちのフォワードたちよりも小さいっていうこともあって絶対3ポイントとかジャンプシュートとかしてくるって先週の試合を見ていて思っていたので、それに対して1対1をしっかり付けるかを練習してきた。あと山梨学院のときに3線がいなくて裏に結構やられていたことが多かったので、その分練習のときに声出して3線を意識するようにしてきた。だから今日はみんな裏の意識しっかり付いてて良かった。簡単にシュート打たせないディフェンスができていた。(修正点は)ターンオーバーとかのミス。ターンオーバーの数をもっと減らせば最後ヒヤヒヤせずにもっと楽に勝てた試合だった。あとはリバウンド。前半はリバウンドしっかり取れてたからこっちのペースになってた部分もあったけど、後半は大きい子に取らせていたところもあったのでみんなでカバーできるようにしたい」